NHK総合で放送中のドラマ10『ミストレス〜女たちの秘密〜』（毎週金曜　後10：00）。24日放送の第6話「溺れる女たち」は、演出の片岡敬司氏いわく、「樹里と玲の愛の行方を全力で描きました」。レズビアンの玲（篠田麻里子）とミナ（小篠恵奈）の美しいウエディングシーンに、「過激に興奮する」樹里（大政絢）と玲のベッドシーンも。玲を演じる篠田と片岡氏が舞台裏を明かす。

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　今年2月に一般男性と結婚したことを電撃発表した篠田だが、劇中でも「すてきな会場でウエディングドレスを着てケーキ入刀、記念撮影など一連のシーンを撮影したので、まるで本当に結婚式をしているかのような気持ちになりました！」。

　その結婚式でスピーチをするシーンでは、片岡監督から「AKB総選挙の感じで」と言われたそうで、「大事な人たちに気持ちを伝えたいという当時のことを少し思い出したりしました。演じる玲の意思が樹里やミナ、結婚式に来てくれた皆さんに届くように、そして、樹里とミナの間で揺れている玲自身に向けるように、思いを乗せてスピーチしたので、ご覧いただけるとうれしいです」とコメントを寄せた。

　公式ホームページなどで見られる予告動画では、大政と篠田が体当たりで演じたベッドシーンの一部を先行して観ることができる。演出の片岡氏は「過激に興奮するベッドシーンは、現場で音楽を流しながらホットに撮影しました。その時に流した音楽はドラマ本編でも使われている曲です。なにしろ撮る方も撮られる方も緊張感が半端ない状況だったので、そういう雑念をなくすために音楽の力を借りました」と舞台裏を明かす。

　「大政さんと篠田さんには、シーンの意図が曖昧（あいまい）にならないよう具体的なディレクションをしました。とにかく2人ともひたすら美しく、息を飲みました。ベッドシーンはもちろん見どころですが、それに続く朝のシーンはさらに圧巻です。樹里が流す涙がこんなにせつなく悲しいとは！　2人の美しい瞳に宿る感情を逃さぬよう、ひたすらアップで撮りました」と自信に満ちたコメントを寄せている。

　秘密を抱えた4人の女たちの物語が同時進行で進む本作。17日放送の第5話では、香織（長谷川京子）は亡き恋人の息子・貴志（杉野遥亮）と結ばれ、友美（水野美紀）は死んだ夫の裏切りを知り動揺、冴子（玄理）は自分の妊娠を知って悩み、樹里は玲へ芽生えた気持ちに乱されて…と、4人が4人とも泥沼にハマりかける展開へ。第６話も、それぞれの愛に、本能に、後悔の渦に溺れていく女たちの姿から目が離せなくなりそうだ。