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“氷上の哲学者”町田樹、プロ引退後初イベントでなめらかトーク 最後にうっかりで「ボロが…」

 元フィギュアスケーターの町田樹が9日、都内で行われた映画『氷上の王、ジョン・カリー』のジャパンプレミアに参加。昨年のプロフィギュアスケーター引退後初めてのイベントだったが、“氷上の哲学者”と評された現役時代と変わらない淀みないトークで、フィギュアスケートの礎を築いたジョン・カリーについて語った。

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 町田は昨年にプロフィギュアスケーターを引退し、現在は研究者として法政大学や慶応大学で非常勤講師を務めている。同作はアイススケートをメジャースポーツへと押し上げ、さらに芸術の領域にまで昇華させた伝説の金メダリストのジョン・カリーを追った作品。カリーの魅力について字幕監修、学術協力というかたちで関わっている町田は「身体の美しさ。彼はフィギュアスケーターと同時にバレエダンサーも志した人。デュアルキャリアを歩んだものにしか体現できない美。スケート靴を履いた人間が美しく映える身体のフォルムを熟知した人」と紹介した。

 そして、カリーの伝記で金メダルを獲得したインスブルック五輪前に1ヶ月間にわたってノーミスだったというエピソードを披露。「2014年の世界選手権大会のフリープログラムで1ヶ月間、ノーミスするというのはロト6を当てるぐらい難しい」と噛み砕いて説明し、「彼も伝記で『絶対的な自信だった』と言っている。練習に裏打ちされた結果と美」と最大限の敬意を評した。

 さらに、現在のスポーツであると同時にアーティスティックでエンターテインメントのフィギュアスケートがあるのは「ジョン・カリーと、その世代の頑張り」と力説。「この映画でも描かれていますけど、1960年代は男が優雅に踊るのは許されなかった。けしからん、と。男性スケーターは、いかにスピードをつけて豪快にジャンプを飛ぶかにフォーカスが当たっていた。彼は、その偏見と戦って、打ち破った。特異な存在でした」と功績を讃えた。

 「決してジョン・カリーだけではない。彼と同時代にはトーラー・クランストンというスケーターが違うアプローチをアートやエンターテイメントを追求した。ジョン・カリーの後のロビン・カズンズという選手も意思を継いでいる。70年代、80年代のイギリススケート界は革命児をいっぱい生んでいる」と深い知識量を見せていた。

 最後に令和時代のフィギュアスケート界も予測し、「見る方は間違いなく深くAIが関与してくる」と断言。五輪種目でもあり、採点の可視化は必要不可欠となる一方で「AIが好む演技をしても面白くない。令和のスターフィギュアスケーターの条件はAIに支配されない演技ができる人がスターのポジションにつける」と予見した。

 ただ、AIの導入は賛成だそう。「今は回転不足が、どうのこうの…」と約40分のイベントで唯一、汚い言葉を使ってしまい照れ笑い。「回転不足なのか、いなかが」と言い直し、会場の笑いを誘った。「最後にボロが出てしまいました…」と恥ずかしそうな笑顔を浮かべていた。

 イベントには振付師の宮本賢二氏も参加した。宮本氏は「町田くんはキレイにしゃべりはるな〜」と驚きの声を上げていた。

関連写真

  • プロ引退後初イベントでなめらかなトークを披露した町田樹 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『氷上の王、ジョン・カリー』のジャパンプレミアに参加した町田樹 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『氷上の王、ジョン・カリー』のジャパンプレミアに参加した宮本賢二氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『氷上の王、ジョン・カリー』のジャパンプレミアに参加した(左から)町田樹、 宮本賢二氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『氷上の王、ジョン・カリー』のジャパンプレミアに参加した宮本賢二氏
  • プロ引退後初イベントでなめらかなトークを披露した町田樹
  • 映画『氷上の王、ジョン・カリー』のジャパンプレミアに参加した(左から)町田樹、 宮本賢二氏

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