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『キングダム』佐藤信介監督、実写映画は原作ファンの期待考えず「漫画通りに描くプレッシャーない」

 映画監督の佐藤信介氏が16日、都内で行われた映画『キングダム』(19日公開)日本外国特派員協会会見に出席。これまでに『GANTZ』『いぬやしき』『BLEACH 死神代行篇』など、数多くの漫画作品の実写映画を手がけたことにちなみ、海外記者から「漫画などの実写化はがっかりすることが多いが、佐藤監督の作品はすばらしい。成功する秘訣は?」と問われると「結局のところ、シナリオを作る時に映画として良くなることを考えなくてはいけない。漫画の通りに描こうというプレッシャーはない」と熱弁した。

映画『キングダム』日本外国特派員協会会見に出席した佐藤信介監督 (C)ORICON NewS inc.

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 同作は、紀元前の中国、春秋戦国時代を舞台に、西方の国・秦で天下の大将軍になることを目指して剣の修業に明け暮れる戦災孤児の少年・信と、後の秦の始皇帝となり中華統一を目指す若き王・エイ政の活躍を描いた物語。原作は2006年1月から『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて連載中で、コミックス53巻までの累計発行部数が3800万部を突破する人気となっている。

 そんな大作を実写映画化することになり、「これがオリジナルストーリーだったとしても、映画としての醍醐味を考えている。原作、ファンが期待していることを考えているのではなく、自身のすばらしかった映画体験を頭に起きながら、ひとつオリジナル映画を作る気持ちでやっています」と持論を展開した。

 実写化の際に理想は2通りあるそうで「一番理想としているのは漫画ファンが、自分が思っているより『こうなっちゃうの!』という凌駕するようにしたい、映画ならではの良さを叩き出したい想いがある。それは、すでに読んでいるので原作のすばらしさを知っているから」と説明。

 さらに「原作を読んでいない人でも『こんな面白い作品があるんだ』と、何も知らない人でも面白いと思っていただけるように考えている。その根源を突き詰めています」と語った。

 映画では主人公・信役を山崎賢人、エイ政役を吉沢亮、河了貂(かりょうてん)役を橋本環奈、成キョウ(せいきょう)役を本郷奏多が演じる。山崎は同作のほか、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』など数多くの漫画実写の映画に出演してきた。

 それにちなみ「山崎賢人を起用した理由は?」と聞かれると「山崎賢人が出演することは僕のチョイスではなく、プロデューサーが決定していたこと。『山崎賢人をこれでやる』というプロジェクトだった」と笑いながら明かした。

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  • 映画『キングダム』日本外国特派員協会会見に出席した佐藤信介監督 (C)ORICON NewS inc.
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