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なすび、エベレスト登頂で作った“復興のつながり”「信念を貫いた先に…」

 芸人・なすびが28日、都内で行われた映画『ハッピーアイランド』(3月2日公開)のトークイベントに出席した。

エベレスト登頂で作った“復興のつながり”を語ったなすび=映画『ハッピーアイランド』トークイベント (C)ORICON NewS inc.

エベレスト登頂で作った“復興のつながり”を語ったなすび=映画『ハッピーアイランド』トークイベント (C)ORICON NewS inc.

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 俳優・吉村界人が主演し、2011年3月11日に起こった東日本大震災が題材。福島県須賀川市出身の渡邉裕也監督が、原発事故の風評被害を受けるも、農業を営み続けた祖父の姿を見て映像化を決意した。

 福島出身のなすびは、テレビ・ラジオのレギュラーを持ち、復興活動にも尽力している。活動のきっかけに話題が及ぶと「震災直後、東京で開かれた物産展に応援で行ったことがある。その時にいろんな声を頂いて『お前、責任取れるのかよ』と。安全と安心って違うんだなと。安全という客観的な数字を与えても、その人安心にはならないんだなと。農家の方がガッカリと肩を落としている姿を見て『風評被害を払拭しないといけない』と、その時に思いましたね」と振り返りながら告白。

 2016年には、福島の復興を願い挑戦したエベレスト登頂を4度目にして成功させた。「当時は“売名行為”だと叩かれたりした。でも信念を貫いた先に色んな方々とのつながりができた」。現在は「あったかふくしま観光交流大使」に任命されるなど、地域に寄り添った活動を地道に継続している。

 震災から約8年。復興活動を続ける中で「福島を応援すると『原発推進派じゃないか』という飛躍した発想をする人もいる。実際、正解、不正解は分からない部分が多い」と本音も。それでも「信念があればいいと思う。自分が一生懸命にやることが大事。僕を応援することでもいい、それを力に変えるので。難しい形だけじゃなくていいので、心の何処かに留めて頂ければ」と呼びかけていた。

 舞台は2015年。東京に住む23歳の真也(吉村)は仕事を転々としていたが、福島の農家で農作業をしながら暮らすことになった。愚痴をこぼす日々だったが、震災で妻を亡くすも、農家で地元の人々に尽くす正雄(萩原聖人)の姿を見たこと、保育士で同じ年頃の里沙(大後寿々花)への恋心もうっすら芽生え、やりがいを見つけていく。しかし、県外で福島産の野菜を毛嫌いする人々に思わず手を上げてしまう。風評被害の中で野菜を作る人々に違和感を覚え、悪い噂も流れ、東京へ帰ろうとするが…。

 トークイベントにはそのほか、渡邉監督、写真家の石井麻木氏も登壇し、キャストの三輪江一が司会を務めた。

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  • エベレスト登頂で作った“復興のつながり”を語ったなすび=映画『ハッピーアイランド』トークイベント (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハッピーアイランド』のトークイベントに出席した(左から)三輪江一、渡邉裕也監督、なすび、石井麻木氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハッピーアイランド』のトークイベントに出席した三輪江一 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハッピーアイランド』のトークイベントに出席した渡邉裕也監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『ハッピーアイランド』のトークイベントに出席した石井麻木氏 (C)ORICON NewS inc.

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