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震災後の福島が舞台の映画『ハッピーアイランド』 吉村界人「信念を曲げない大人たちの話」

 俳優・吉村界人が主演し、2011年3月11日に起こった東日本大震災を題材とした映画『ハッピーアイランド』の公開が3月2日に決定した。あわせて予告編の映像も到着した。

映画『ハッピーアイランド』より新たに公開された場面ショット

映画『ハッピーアイランド』より新たに公開された場面ショット

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 同映画は福島県須賀川市出身の渡邉裕也監督が、原発事故の風評被害を受けるも、農業を営み続けた祖父の姿を見て映像化を決めた作品。15年12月に福島で撮影を開始し、完成後は、『第1回四万十映画祭“長編部門最優秀賞”』や、『福岡インディペンデント映画祭2018“100分ムービー部門最優秀作品”』を受賞し、高い評価を受けてきた。

 舞台は2015年。東京に住む23歳の真也(吉村)は仕事を転々としていたが、福島の農家で農作業をしながら暮らすことになった。愚痴をこぼす日々だったが、震災で妻を亡くすも、農家で地元の人々に尽くす正雄(萩原聖人)の姿を見たこと、保育士で同じ年頃の里沙(大後寿々花)への恋心もうっすら芽生え、やりがいを見つけていく。しかし、県外で福島産の野菜を毛嫌いする人々に思わず手を上げてしまう。風評被害の中で野菜を作る人々に違和感を覚え、悪い噂も流れ、東京へ帰ろうとするが…。

 予告映像は今回が初解禁。「東京から来たって言えば、モテるよ」、そんなノリで福島に来た真也。しかし、待っていたのは朝早く起こされ、農作業の手伝いをすること。「全然面白くねえじゃん」と逃げ出そうとするも、里沙への恋心からかとどまることに。風評被害で行き場を失った野菜たちや、そこで生きる人々の姿を目にし、真也の成長する姿も描き出されている。

 吉村は「この映画は過去の天災へのお涙ちょうだいではなく、未来があるから信念を曲げない大人たちの話です。泣いてばかりの東京人が成長できました」とコメントしている。

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