米国をはじめ世界中が大ヒットに驚いている映画『アクアマン』が、遅ればせながら日本でも8日より全国の劇場で上映がはじまった。本作で、ヒロイン・メラを演じているのが、アンバー・ハードだ。長年、子どもや女性、性的マイノリティ(LGBTQ)の権利を支援してきた活動家/慈善家でもある彼女が、『アクアマン』に「出演できて誇りに思う」と胸を張って語る理由とは?
映画『アクアマン』の主人公アクアマンは、1941年、DCのコミック誌に初登場。その後、リニューアルされたDCキャラクターが登場する『The New 52』シリーズ(2011年)が刊行され、アクアマン篇の作者ジョフ・ジョンズが本作の製作総指揮を務めた。映画『ジャスティス・リーグ』(2017年)に登場したキャラクターの一人、アクアマンを主役にした初の長編映画となる。
『ジャスティス・リーグ』に引き続きメラ役を演じるアンバーだが、『アクアマン』に登場するメラを「“かよわいプリンセス”にしなかった。そこがこの作品のすばらしいところね。“アクアウーマン”でも、“アクアガール”でもない、“メラ”という一人の女性として、アクアマンと対等に描いてくれた。そこがとても気に入っています」と話す。
「メラは自立した女性で、行動力があって、賢いキャラクター。たまたま女性というだけで、スーパーヒーローなのよ。これまで、弱い女性を助ける男性の話や男性をサポートする女性が出てくる作品をずいぶん観てきたけど、そういうのって、もう、退屈だったから(笑)。メラは、あらゆる点でたくましくて、アクアマンと互角に渡り合うの。彼に救われることもあるけれど、それと同じくらい彼を救う。実際の男女の関係性ではよくあることを描いている。世界中で、今、求められている現代的な作品だと思うわ」。
メラは、アクアマンにはない能力、水を自在に操ることができる“ハイドロキネシス”という超能力を持っている。それは、男だから、女だから、LGBTQかどうかも関係ない、その人自身が持つ個性。もちろん、アクアマンもメラにはないものをたくさん持っている(身体能力はほぼ無敵、海の生きものとテレパシーで交信できる、ユーモアのセンスもあるなど)。2人は、それぞれ自分のもち得る力を尽くし、協力し、尊重し合って、大きな事を成し遂げる、『アクアマン』は、そういう映画だ。
「スーパーヒーローとヴィラン(悪役)は人間のすばらしさ、醜さを象徴する存在だと思う。だから誰もが共感できるんじゃないかしら。特に子どもは大人が受け入れがたいことでも素直に受け入れることができると思うし、ファミリーで楽しんでいただける映画に出演できたということも誇りに思う理由の一つです」。
さらにアンバーは「真の強い男性は、女性の真の強さを引き出すことができると思うし、女性を押さえつけたり、見下したりする男性は、自分が弱いからそうしたがるんだと思う」ときっぱり。「すべての女性が輝く社会づくり」を掲げる日本の現政権のトップとも「会って話がしたいわ」と、言っていた。
■美しい海底と超絶アクションはどうやって生まれたの?
『アクアマン』の主な舞台は、深遠な海の中。深海の巨大都市、戦闘に加わる海獣、水中で波打つ毛髪など、知られざる海底の世界は、革新的なデジタル技術で作成されているが、ジェームズ・ワン監督は実写にもこだわり、オーストラリアのクイーンズランド州南東部にあるビレッジ・ロードショー・スタジオに50点以上のセットを建設。ドライ・フォー・ウェットという技法を使い、水を使わずに水の中のシーンの撮影を敢行した。ブルースクリーンも使用しつつ、実際にセットを組み、そのセットをプールに沈めて撮影することもあったという。
陸上でも水中でもアクション満載の本作。アンバーもスーパーヒロインにふさわしいボディ作りに励んだ。「オーストラリアでリハーサルが始まる6ヶ月前から、ジムでウエイト・トレーニングをして、スタントチームの特訓を受け、マーシャルアーツをならって、走って、毎日6時間、非常にハードなトレーニングをしました。撮影でハーネスを着けて体を宙に浮かせながらアクションをするのは本当に大変で…。スーツはキツいし、ブルースクリーンでの撮影は想像力も必要だし、肉体的にも精神的にも厳しい撮影だったことは間違いないわ」。
DCコミックスに登場するワンダーウーマン、スーパーガール、キャットウーマンらとともに女性版「ジャスティス・リーグ」が結成されたら?と聞くと「私としては大歓迎。もちろん、メラとして参加するわ」と、二つ返事だった。
映画『アクアマン』の主人公アクアマンは、1941年、DCのコミック誌に初登場。その後、リニューアルされたDCキャラクターが登場する『The New 52』シリーズ(2011年)が刊行され、アクアマン篇の作者ジョフ・ジョンズが本作の製作総指揮を務めた。映画『ジャスティス・リーグ』(2017年)に登場したキャラクターの一人、アクアマンを主役にした初の長編映画となる。
『ジャスティス・リーグ』に引き続きメラ役を演じるアンバーだが、『アクアマン』に登場するメラを「“かよわいプリンセス”にしなかった。そこがこの作品のすばらしいところね。“アクアウーマン”でも、“アクアガール”でもない、“メラ”という一人の女性として、アクアマンと対等に描いてくれた。そこがとても気に入っています」と話す。
「メラは自立した女性で、行動力があって、賢いキャラクター。たまたま女性というだけで、スーパーヒーローなのよ。これまで、弱い女性を助ける男性の話や男性をサポートする女性が出てくる作品をずいぶん観てきたけど、そういうのって、もう、退屈だったから(笑)。メラは、あらゆる点でたくましくて、アクアマンと互角に渡り合うの。彼に救われることもあるけれど、それと同じくらい彼を救う。実際の男女の関係性ではよくあることを描いている。世界中で、今、求められている現代的な作品だと思うわ」。
メラは、アクアマンにはない能力、水を自在に操ることができる“ハイドロキネシス”という超能力を持っている。それは、男だから、女だから、LGBTQかどうかも関係ない、その人自身が持つ個性。もちろん、アクアマンもメラにはないものをたくさん持っている(身体能力はほぼ無敵、海の生きものとテレパシーで交信できる、ユーモアのセンスもあるなど)。2人は、それぞれ自分のもち得る力を尽くし、協力し、尊重し合って、大きな事を成し遂げる、『アクアマン』は、そういう映画だ。
「スーパーヒーローとヴィラン(悪役)は人間のすばらしさ、醜さを象徴する存在だと思う。だから誰もが共感できるんじゃないかしら。特に子どもは大人が受け入れがたいことでも素直に受け入れることができると思うし、ファミリーで楽しんでいただける映画に出演できたということも誇りに思う理由の一つです」。
さらにアンバーは「真の強い男性は、女性の真の強さを引き出すことができると思うし、女性を押さえつけたり、見下したりする男性は、自分が弱いからそうしたがるんだと思う」ときっぱり。「すべての女性が輝く社会づくり」を掲げる日本の現政権のトップとも「会って話がしたいわ」と、言っていた。
■美しい海底と超絶アクションはどうやって生まれたの?
『アクアマン』の主な舞台は、深遠な海の中。深海の巨大都市、戦闘に加わる海獣、水中で波打つ毛髪など、知られざる海底の世界は、革新的なデジタル技術で作成されているが、ジェームズ・ワン監督は実写にもこだわり、オーストラリアのクイーンズランド州南東部にあるビレッジ・ロードショー・スタジオに50点以上のセットを建設。ドライ・フォー・ウェットという技法を使い、水を使わずに水の中のシーンの撮影を敢行した。ブルースクリーンも使用しつつ、実際にセットを組み、そのセットをプールに沈めて撮影することもあったという。
陸上でも水中でもアクション満載の本作。アンバーもスーパーヒロインにふさわしいボディ作りに励んだ。「オーストラリアでリハーサルが始まる6ヶ月前から、ジムでウエイト・トレーニングをして、スタントチームの特訓を受け、マーシャルアーツをならって、走って、毎日6時間、非常にハードなトレーニングをしました。撮影でハーネスを着けて体を宙に浮かせながらアクションをするのは本当に大変で…。スーツはキツいし、ブルースクリーンでの撮影は想像力も必要だし、肉体的にも精神的にも厳しい撮影だったことは間違いないわ」。
DCコミックスに登場するワンダーウーマン、スーパーガール、キャットウーマンらとともに女性版「ジャスティス・リーグ」が結成されたら?と聞くと「私としては大歓迎。もちろん、メラとして参加するわ」と、二つ返事だった。
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2019/02/09