日本文学振興会は16日、『第160回芥川龍之介賞・直木三十五賞』の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川龍之介賞に上田岳弘氏『ニムロッド』と町屋良平氏の『1R1分34秒』の2作品に決定した。初めて芥川賞にノミネートされた社会学者の古市憲寿氏(34)の『平成くん、さようなら』は惜しくも逃した。 両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。
2019/01/16