アイドルグループ・欅坂46の平手友梨奈（17）が『第31回日刊スポーツ映画大賞』の新人賞を受賞し、28日、都内のホテルで行われた授賞式に参加。ダンスパフォーマンスなど、活動を一部休止すると発表してから初の公の場に姿を見せた。

【写真】その他の写真を見る

　映画『響 -HIBIKI-』で平手は映画デビュー作品にして初主演に抜てき。処女作が直木賞＆芥川賞でWノミネートという歴史的快挙を成し遂げる15歳の天才女子高生小説家・鮎喰響を演じた。同作での演技が認められ、新人賞に選ばれた。

　平手は腰部打撲や左仙腸関節捻挫による仙腸関節不安定症などにより、ダンスパフォーマンスがしばらくできない状況のため、活動を一部休止し治療に専念をグループ公式サイトで発表。「しばらく治療に専念する事にいたしました。一刻も早く万全の状態で欅坂46として活動を再開できるように努めてまいります」とする一方でダンスパフォーマンスを伴わない活動に関しては「無理のない範囲で続けさせていただきます」と説明していた。

　この日は黒いロングドレス姿で登場すると、しっかりとした足取りでレッドカーペットを歩き、階段を登った。昨年の受賞者である浜辺美波から盾が贈られると笑顔を見せた。スピーチでは「まだ、実感が全然ないんですけど、すごくありがたいことだなと思っています」と頭を下げた。そして「初めての映画が『響 -HIBIKI-』ですごくよかったとすごく思いました」としみじみ。難役だったが、共感できる部分もあったそうで「すごくやりやすかったです」と撮影を振り返っていた。

　また、月川翔監督は「演技とはなんですか、という根本的質問から始まっていったんですけど、演技練習という風にならなかった。響というキャラクターがどういう人かを、ひたすらに話し合った。彼女が納得すると響というキャラクター、そのもの。平手友梨奈がいなかったら、この映画は作れなかった」と大絶賛。ただ、平手自身は「私はそうは思わないです」と謙遜した。次作については「自分がすごく好きで、この作品を届けたいとおもったら、やりたい」と話していた。司会の露木茂から「来年も身体に気をつけて頑張ってください」と話しかけられると「はい」と返していた。


■受賞者、作品は以下の通り。

作品賞：映画『万引き家族』（是枝裕和監督）
監督賞：白石和彌監督（『孤狼の血』『サニー／32』『止められるか、俺たちを』）
主演男優賞：松坂桃李（『娼年』『不能犯』）
主演女優賞：安藤サクラ（『万引き家族』）
助演男優賞：高橋一生（『空飛ぶタイヤ』『嘘を愛する女』『億男』）
助演女優賞：樹木希林（『万引き家族』『モリのいる場所』『日々是好日』）
新人賞：平手友梨奈（『響−HIBIKI−』）
石原裕次郎賞：『カメラを止めるな！』（上田慎一郎監督）
石原裕次郎新人賞：岩田剛典（『パーフェクト・ワールド』『去年の冬、きみと別れ』『Vision』）
外国作品賞：『スリー・ビルボード』（マーティン・マクドナー監督）