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『リーガルV』最終回直前、寛一郎にインタビュー

 女優の米倉涼子が主演するテレビ朝日系木曜ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』。13日に最終回(後9:00〜10:14)を迎えるのを前に、第6話以降、後半戦のキーパーソン・守屋至を演じた俳優の寛一郎の「特別ロングインタビュー」が公開された。その一部を掲載する。

ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』最終回(12月13日放送)より。キーパーソン・守屋至を演じた俳優の寛一郎(C)テレビ朝日

ドラマ『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』最終回(12月13日放送)より。キーパーソン・守屋至を演じた俳優の寛一郎(C)テレビ朝日

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 ある理由で資格を剥奪された元弁護士・小鳥遊翔子(米倉)が、ワケあり弱小弁護士集団「京極法律事務所」を立ち上げ、どんなに不利な訴訟でも“勝利”を手にするため突き進む姿を描いてきた『リーガルV』。最終回では、翔子が以前弁護していた受刑者・守屋至が“実は脅迫されて人を殺した”という、闇に葬られていた真実を明らかにすべく、「Felix & Temma 法律事務所」の代表弁護士・天馬壮一郎(小日向文世)と法廷決戦を繰り広げる。

■米倉さんと林さんにすごく助けられた! 甘やかされた現場でした(笑)

――まずはオファーを受けたときの感想を教えてください。

【寛一郎】ビックリしましたね! テレビドラマにほとんど出たことのない僕が、まさか『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』から続くドラマに出られるとは思ってなくて…。『僕でいいんですか!?』という感じでした。

――キーパーソンを演じるという点で、プレッシャーなどはあったんですか?

【寛一郎】本来はあるはずなんですけど、クランクインのときから米倉(涼子)さんや林(遣都)さんと一緒にお芝居するのが、とても楽しくて! ありがたいことに、悪い方のプレッシャーは感じなかったんです。特に共演シーンの多かった米倉さんと林さんにすごく助けられたなって思う部分がたくさんありますね。

――至については、どんなイメージで演じようと思っていましたか?

【寛一郎】至は妹思いの優しいお兄ちゃんで、正義感も強い。そこを利用されて脅され、人を殺してしまったという…。加害者であると同時に、被害者でもあるんです。その二面性が演じる上では面白かったです。家族の身に危険が及ぶとなったら、僕も同じような行動を取ってしまうだろうなって思います。しかも、彼にとっては唯一の家族。さらに思い入れが強かったでしょうし、そこは共感できる部分がありました。

――オンエア後、周囲から反響はありましたか?

【寛一郎】僕、友達が少ない上に、ドラマを見るような友達がいないんです。親父(俳優の佐藤浩市)ともそういう話はしないし…。母親くらいですかね(笑)。「今から見ます」「はい」というやりとりだけで、感想はなかったですけど(笑)。

■米倉さんに一瞬で心を奪われました(笑)

――第6話からの途中参加でしたが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?

【寛一郎】現場に入る前は「第6話ともなると現場も出来上がっていて、ものすごいアウェイなんだろうなぁ」って思ってたんです。でも、スタッフさんもみんな温かくて、何よりも米倉さんがすばらしい方なので、違和感なく参加できました。本当にありがとうございます!

――米倉さんのどんなところが素晴らしいと思ってらっしゃいますか?

【寛一郎】えっ!? (照れながら)まず、あの美があるじゃないですか。「うわぁ、やっぱり、すごくおきれいな方だな」と思って! 最初にお会いしたのは、刑務所の面会室のセットだったんですけど、本当は僕からごあいさつしなきゃいけないのに、すぐ段取りが始まってしまって、タイミングを逃してしまったんです。そしたら、段取り終わりで、米倉さんがアクリル板の仕切りからピョコっと顔を出して、「米倉です」ってあいさつしてくださって! 「なんて、かわいいんだ!」と思って、一瞬で心を奪われました(笑)」

――『リーガルV』のメンバーの中で、寛一郎さんが弁護を担当してほしい人は誰ですか?

【寛一郎】(即答で)米倉さんです。本当に弁護できそうじゃないですか! あの説得力はすごいと思います。

――逆に、寛一郎さんが弁護してみたいのは誰ですか?

【寛一郎】林さんですね。ちゃんとこっちが向き合ったら、応えてくれる人だと思うので。そういう誠実さを林さんからは感じますし、弁護のしがいがあるだろうなって思います。

――ちなみに、翔子は鉄道オタクですが、寛一郎さんは何オタクですか?

【寛一郎】ゲームはオタクかもしれないです! プライベートでは僕、基本的に映画を見るか、ゲームをするかのどちらかで…。ゲームに関しては、ほぼ毎日ゲームセンターに行って、アーケードゲームをしてます。頭をリセットする意味でも、ゲームの時間を挟む…というのは言い訳で(笑)、単純に大好きなんです。

――ゲームでの勝率はどうなんですか?

【寛一郎】今のゲームセンターって本当にすごくて、自分のカードを作ると、勝率も全部、携帯で見ることができちゃうんですよ。今は勝率7割くらいですね。できれば、ずっと勝ちたいです(笑)。

■勝てそうなところを見つけていくことから始めなきゃ

――寛一郎さんはどういう面で勝てる俳優になりたいですか?

【寛一郎】いや〜…勝てるところ、あるんですかね(笑)? まずは勝てそうなところを見つけていくことから始めなきゃなって思います。かといって、負けるつもりもないんですけど…。もちろん負けることは多いと思うんです。でも、負けるよりは勝った方がいい! 役者も勝つためにやってますし。

――頼もしいですね!

【寛一郎】僕、常に勝ったつもりで生きてきていて(笑)…ごめんなさい! スーパーポジティブな人間だと受け取ってもらえたら(笑)。本当は、ただの強がりです。自分の中でちゃんと負けてるって分かってるんですけど、周りには「いや、まぁ勝ってるから」的な顔をしちゃうんです(笑)。

――負けず嫌いですか?

【寛一郎】負けず嫌いですねぇ…! 小さい頃はそんなことなかったんですけどね。勉強以外は(笑)、何でもそこそこ出来たので、負けたという感覚があまりなくて…。ただ、詳細は忘れちゃいましたけど、どこかのタイミングで「勝てないな」って思ったときから、「負けたくない!」という感情が生まれてきたんです。

――そんな負けず嫌いの寛一郎さんですが、来年はどんな年にしたいですか?

【寛一郎】来年はもっと食わず嫌いをせず、いろんな作品に出て、頑張らなきゃなって思います。できれば、振り切った作品に出たいですね。福田(雄一)組のような喜劇をやるのか、本当に落ち着いたトーンの映画をやるのか…。いずれにしても、振り切ったものを一回やりたいです。僕は振り切ったお芝居をあまりやったことがないし、だからこそ挑戦したいです。想像もしてなかった道が拓けるかもしれませんから。

――では最後に、最終回の見どころをお願いします。

【寛一郎】米倉さん演じる小鳥遊さんがなぜ、そこまでして至をかばい、弁護士資格を失ってまで裁判に挑んだのか。ひとつの事件、そして小鳥遊さんというひとりの人間に触発されて、周りの人間が動いていきます。僕も周りを触発できるような素敵な人間になりたいですけど、たぶん無理…(笑)。そんな憧れもあって、最終回の物語はすごくいいなって思いました。

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