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【西郷どん】柏木由紀、初めての大河ドラマは「自分の糧になった」

 NHKで放送中の大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)に主人公・西郷隆盛(鈴木亮平)の弟・吉二郎の妻・園(その)を演じた柏木由紀。鹿児島出身としては、地元の英雄の家族を演じられたことは望外の喜びでもあり、大河ドラマ初出演は大きな不安との戦いだった。柏木が“初めての大河”を振り返った。

大河ドラマ『西郷どん』主人公・西郷隆盛の義妹・園を演じた柏木由紀(C)NHK

大河ドラマ『西郷どん』主人公・西郷隆盛の義妹・園を演じた柏木由紀(C)NHK

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 「急に大河の撮影のスケジュールが入ってきた時は、本当に大河ドラマに出ていいのだろうか、という不安と、地元が舞台の作品に参加できる喜びと、いろいろありました。リハーサルに参加できず、いきなり撮影に入ることになった前の日の夜は緊張してなかなか寝付けず、1時間くらいしか眠れませんでした。人生で一番緊張した夜だったと思います。AKB48のオーディションより緊張しました(笑)」

 第29回(8月5日放送)に柏木演じる園が初登場したときは、“あの柏木由紀”とは気づかないほど、西郷家に溶け込んでいた。

 「日焼けした小麦肌にメイクしただけのすっぴん顔だったんですけど、この顔で大丈夫なのかな?って思いました(笑)。これで、ちゃんと西郷園として見てもらえるのか、さっぱり自信がなかったです。アイドル、AKB48といった色眼鏡で見られるのは仕方ないと思いますし、常にお芝居のお仕事をしているわけではないという引け目というか、もともと演技に苦手意識があったので、とにかく周りに迷惑をかけないように、それだけを心掛けて臨みました」。

 実は、緊張しすぎて眠れない夜は続き、体力的にもつらかった時に、ただ一人、弱音を吐けたのが夫・吉二郎役の渡部豪太だった。「AKB48のメンバーといる時は、緊張している子を和ませているくらいなんですけど、初めての大河の現場は初めての経験ばかり。そんな中、ちゃんと寝ている?と、声をかけてくれて、いろいろ話し相手になってくださったのが渡部さんでした。助けていただきました」。

 その渡部は、第38回(10月14日)をもって出演終了(戊辰戦争で吉二郎が戦死したたじめ)。渡部のいない西郷家のシーンの撮影では「亡くなった吉二郎さんの分まで西郷家を支えていこう、と園もたくましくなっていきますし、私自身もいつの間にか『緊張するな〜』から、『楽しみ〜』という感覚に変わっていました。自分にとってはそれが一番大きな変化。すばらしいキャストの皆さんとご一緒させていただき、それだけで十分、自分の糧になったと思えるんです」。

 一年間にわたって放送された大河ドラマも残り3回。一方で、12月からは柏木が主演するドラマ『この恋はツミなのか!?』(MBS・TBS、全4話※伊藤健太郎とダブル主演)がスタートする。『西郷どん』では質素がすぎる着物姿だったが、『恋ツミ』ではプロの女優棋士役で色鮮やかな着物を着こなしている。AKB48の3期生で、NGT48も兼任。5年ぶりにソロシングル(『恋ツミ』のオープニング曲)をリリースし、2年半ぶりのソロツアーも決定。大河ドラマ出演で弾みがついた柏木の今後の活躍が期待される。

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