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ユースケ・サンタマリア、主演ドラマ第2弾までの葛藤を赤裸々告白

 「枯れかかったおっさんの中にちょっとだけ垣間見える色気みたいなものを出してみました。出てなかったですか? 『出てませんでした』って思っていても言えないか(笑)」。

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 写真撮影の後、そう言って笑わせてくれたユースケ・サンタマリア。枯れかかったおっさんとは、きょう25日にテレビ朝日系で放送されるドラマスペシャル『警部補・碓氷弘一 〜マインド〜』(後9:00)で自身が演じる刑事、碓氷のことを指していている。

 昨年4月に放送された『警部補・碓氷弘一 〜エチュード〜』に続く第2弾。一見どこにでもいそうな普通のオジサン風刑事が、毎回、警察外部からやってくる変わった経歴のエキスパートと半ば無理やりバディを組まされ、不可解な難事件に巻き込まれていく。昨年の第1弾から第2弾が決まるまで、主演を務めたからこその抱いた葛藤を“ユースケ節”を効かせながら、赤裸々に語ってくれた。

 「テレビ朝日で2時間ドラマといったら『土曜ワイド劇場』のイメージがあったじゃないですか。どの世代が見てもある程度わかりやすい推理モノで、なぜか崖っぷちで犯行を自白する、というイメージ。僕もそういうイメージを抱いていたんですが、その枠が終わってしまって、その後に放送されるということで、いままではちょっと変わった、新しい感覚のものをやりたいということで、この『警部補・碓氷弘一』のお話をいただいたんです。面白そうだなって思ったし、ダメもとで組んでみたい監督の名前を挙げたら、それが実現したんです。監督が引き受けてくれて。第1弾の『エチュード』は、手探りなところもあったけれど、撮影している間も、出来上がった作品を観てからも、目指していた新しい感覚のドラマができたな、という手応えがすごくあったんです」

 第1弾『エチュード』では、相武紗季演じる美人心理捜査官・紗英とコンビを組み、連続通り魔事件に隠された二重、三重のトリックを解明。碓氷が紗英の心理分析能力を巧みに引き出しつつ、事件解決へと導いた。どんなパートナーと組まされても相手の力を引き出し、自らの力に変えて事件を解決する、これまでの刑事ドラマにはなかった異色ヒーローを、ユースケが個性的な魅力で表現した。監督は、映画『SP THE MOTION PICTURE 野望篇&革命篇』、ドラマ『BORDER』(テレビ朝日)、『コールドケース〜真実の扉〜』(WOWOW)などを手がける波多野貴文氏が務めた。

 「で、いざ蓋(ふた)を開けたてみたら…。スケベ心はありましたよ。放送されたら、いろんな人が観てくれて、好評で、ぜひ第2弾、第3弾をやってくれって声が集まって、そうなったらいいな、なんてね。だけど、現実にはもう第2弾はないな、と思いましたね。ドラマは特に、主演した人がほめられたり、戦犯扱いされたりするでしょう。僕が主人公じゃやっぱりダメか、すみませんでした、って思っていました。だから、『警部補・碓氷弘一』の第2弾をやりたいという話を聞いたときは、『え? やるの? また、僕でいいんですか?』って言ったよね。僕にとっては思ってもみないことでしたし、前作に出てくれた、相武紗季ちゃんや、刑事課の仲間たちが集まってくれると聞いて、うれしかったですね。ただ、ゲストキャストがなかなか決まらなくて。これは、主演がユースケだから、断られ続けているのかな、って思っていました」。

 ゲストキャストの件は、ユースケの杞憂に終わり、今回、碓氷刑事とバディを組むことになる、科学警察研究所(科警研)の心理捜査官・篠宮梓役に志田未来。二人の前に現れる事件の鍵を握る女性、心療内科クリニックの院長・水沢瞳役で小雪の出演が決定。波多野監督も続投となった。

 「結果オーライといいますか、思っていた以上に豪華なメンバーになりました。現場で、出てくれてありがとうって、お礼を言いましたよ。前作のメンバーとは、すぐに感覚を取り戻せて、さらにいい感じになったと思う。刑事ものなので、せりふは大変でしたけど、撮影自体はすごく楽しめました」。

 「主役が僕じゃ…」などとネガティブなことばをけっこう使うのだが、ご謙遜もいいところだ。ロックバンドのボーカルとしてデビューし、音楽バラエティーなどで頭角を現してきたのも、人をひきつけるパフォーマンスやその場を仕切る上手さがあったからこそ。『踊る大捜査線』(フジテレビ)に抜てきされ役者・タレントとして確固たる地位を築いてからはなおさら、ユースケがいてくれたら場をなごませてくれるだろう、盛り上げてくれるだろうと、スタッフや共演者はもちろん、視聴者も期待する存在となっている。それをユースケ自身も自覚していて、メデイアの取材においてですら、期待に応えてくれる。

 「ユースケがいたら何か面白いことを言って笑わせてくれるんじゃないか、という期待の目で僕を見ているな、というのは感じますし、若い頃は、『いつもの調子で…』とあからさまに丸投げされて、『お前たちは何も考えないのか』と、ムカついたこともありました。ドラマや映画でも飛び道具的に起用されることが多かったですし。『舐められたくないなぁ』と思って、それをモチベーションにしていた時期もありましたね」と述懐する。

 キャリアを重ねる中で、それも自然と変化していった。「こうして長く仕事を続けることができて、スタッフも自分より年下の人が増えて、最近はみんなが持っている僕のイメージ、その期待に自然と応えている自分がいますね。それは、自分のためにやっていることでもあるんです。自分自身が居心地のいい現場で仕事がしたいし、主演の現場ならなおさらそう思う。僕にとって居心地のいい現場というのは、みんなが居心地よく過ごしている現場なので、そのために自分で使える気は使うし、できることがあるなら何でもやりますって感じ。それを周りはどう思っているかわからないけど、中には『またユースケのヤツ、何か言っているよ』って思っている人もいるかもしれないですが、『警部補・碓氷弘一 〜マインド〜』の現場は居心地が良かったですし、それがいい感じで作品にも反映されていると思います」。

 ユースケには、その場の緊張と緩和をうまくリードできる天賦の才がある。それは、『警部補・碓氷弘一』の碓氷刑事が持っている、周囲の人間の能力を引き出す懐の深さともダブるところもあって、はまり役だと思った。「僕はともかく、志田未来ちゃん、小雪さん、ほかの出演者の方々もみんなすばらしいので。思わず引き込まれてしまうと思います。責任は分散しておいて、(視聴率が)良かった時は、ユースケがすばらしかったって、ことで。僕が主役だから見ないというのだけは、やめてください(笑)」と、軽口をたたきながらも作品への自信をにじませていた。

関連写真

  • 11月25日放送、テレビ朝日系ドラマスペシャル『警部補・碓氷弘一 〜マインド〜』主演のユースケ・サンタマリア (C)ORICON NewS inc.
  • 氷弘一役のユースケ・サンタマリア、篠宮梓役の志田未来(C)テレビ朝日
  • 事件の鍵を握る女性、心療内科クリニックの院長・水沢瞳役で小雪が出演(C)テレビ朝日
  • 11月25日放送、テレビ朝日系ドラマスペシャル『警部補・碓氷弘一 〜マインド〜』碓氷弘一役のユースケ・サンタマリア、篠宮梓役の志田未来(C)テレビ朝日

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