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2.5次元俳優・崎山つばさ、映画『クロガラス』で初主演 初主題歌&作詞にも挑戦「新しい自分を」

 ミュージカル『刀剣乱舞』の石切丸役や、『煉獄に笑う』の曇芭恋役など、いわゆる2.5次元舞台で活躍中の俳優・崎山つばさ(28)が、2019年春公開の劇場映画『クロガラス』で映画初主演を務めることが発表された。崎山が演じる黒斗(くろと)は、悠哉(植田圭輔)、日菜(最上もが)と共に金さえ払えばどんな危ない仕事でも引き受ける解決屋のリーダーだ。「これまでの僕のイメージにはまったくない役」と新境地に挑んだ崎山が、俳優としての新たな野望や、2.5次元俳優と呼ばれることへの思いなどを語った。

映画『クロガラス』で初主演を務める崎山つばさ(C)エイベックス・ピクチャーズ株式会社

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■アンダーグラウンドなヒーローに「新しい自分を見てもらいたい」

 崎山といえば、甘いマスクと歌声で、2.5次元舞台と呼ばれる作品で絶大なる人気を誇ってきた俳優だが、映画初主演となる『クロガラス』では、金と欲望渦巻く新宿・歌舞伎町を舞台に、裏社会のトラブルを解決するアンダーグラウンドなヒーローを演じる。

 「僕のなかにはまったくないチャンネル」と役柄についての素直な感想を述べた崎山。確かにこれまでのキラキラしたパブリックイメージとは真逆のキャラクターに感じられるが「いままでやったことがない役だけに、自分自身でもどんなことを感じるのか、また観た人がどう思うのか、とてもワクワクしました」と不安よりも強い好奇心で作品に臨めたという。

 全く知らない世界の人物を演じるだけに、準備には余念がなかった。「歌舞伎町という街は表面的には知っていますが、深い部分は未知だったので、こうした題材をテーマにした作品を観て、感情的に使える部分をピックアップする作業をしました。イメージ的には『闇金ウシジマくん』シリーズの山田孝之さんや、『新宿スワン』での伊勢谷友介さんの演技は参考にしました」。

 一方で、ただ真似をするだけでは意味がないという意識で、台本を読み込み、現場では監督とじっくり話し合いながら、黒斗という役柄を立体化していった。一番大切にしたのは、「無機質でなにを考えているか分からない」という得体の知れなさだという。

 話を聞いているだけでも、これまでの崎山とはまったく違う顔を見せてくれそうだが、長年築き上げてきたイメージを壊してしまうという不安はなかったのだろうか――。

 「これまでのイメージを壊してしまうというよりは、新しい自分を見てもらいたいという思いが強いですね。結果的にイメージを壊してしまうことになるかもしれませんが、ファンの方々に『こんな崎山つばさもあるんだな』と思ってもらえたら、一番うれしいですし、これからも多面的な自分を提示し続けたいです。救いようのないクズや犯人みたいな本当の悪役も積極的にやっていければと思っています」。

■映像作品に出演も2.5次元への思い変わらず 主題歌&作詞も初挑戦

 そんな崎山が憧れを抱いているのが、日本映画界になくてはならない存在の俳優・役所広司(62)だ。演技のすばらしさはもちろんだが、崎山と似た境遇に心惹かれたという。

 「僕がこの世界に入ったのは大学を卒業してからと遅かったんです。その部分に劣等感を持っていたのですが、役所さんも会社勤めをしたあと、役者を志し『無名塾』に入ったんですよね。そこから映画に出演し、いまでは日本を代表する俳優になられた。すごく励みになるし憧れがあります。いつか共演できたらいいなと思って頑張っています」。

 映画など映像作品への強い思いがある一方で「ここまで成長させていただいた」という2.5次元の舞台も、崎山にとっては大切なライフワークという意識は変わらないようだ。来年1月からは、ミュージカル『刀剣乱舞』の上演も控えている。

 「映像と舞台、どちらがメインということではありません。『刀剣乱舞』で僕を知っていただいた人が『クロガラス』を観て違う一面を感じてくれたらうれしいし、逆に映画から僕を知ってくれた人が、2.5次元の世界に興味を持ってくれることも素敵なことだと思うんです」。

 常に新しいことにチャレンジすること――それが崎山のエネルギーになる。初主演を務める映画では、主題歌「Re:quest」も担当し、作詞にも挑戦した。さらに12月19日には、1stアルバム『UTOPIA」もリリースする。

 「作詞に関しては、作品のストーリーをイメージしたものをまず殴り書きして、そのあと、実際役柄を演じて感じたことをメモし、撮影終了後、それをまとめて歌詞にしました。歌に関しても、最初のころは『本業は俳優なんだ』という気持ちがあったのですが、作詞を経験したりするうちに、音楽への向き合い方も変わりました。生半可なことではできないことだと思いますが、いまは映像も、舞台も、音楽も全力で挑んでいきたいです」。

(取材・文:磯部正和)

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  • 映画『クロガラス』で初主演を務める崎山つばさ(C)エイベックス・ピクチャーズ株式会社
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  • 映画『クロガラス』で初主演を務める崎山つばさ
  • 映画『クロガラス』で日菜役を務める最上もが(C)エイベックス・ピクチャーズ株式会社
  • 映画『クロガラス』で悠哉役を務める植田圭輔(C)エイベックス・ピクチャーズ株式会社
  • 映画『クロガラス』のキービジュアル(C)エイベックス・ピクチャーズ株式会社

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