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【18年7月期ドラマ賞】“命の物語”に反響 清原果耶主演『透明なゆりかご』が2部門受賞

 オリコンによるエンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』が主催し、有識者と視聴者が共に支持する質の高いドラマを表彰する「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」が、18年7月期(第13回)の結果を発表。「脚本賞」は、沖田×華氏の同名漫画を実写化したドラマ10『透明なゆりかご』で、NHK総合のドラマ作品に初挑戦した安達奈緒子氏が受賞。また、本作で主人公・青田アオイを好演した清原果耶が「新人賞」に輝き、『透明なゆりかご』が全7部門中2部門を制した。

主人公・青田アオイを好演した清原果耶 (C)NHK

主人公・青田アオイを好演した清原果耶 (C)NHK

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 本作は町の小さな産婦人科医院を舞台に、看護助手として働く感性豊かな主人公の目線を通して、「命とは何か」を問い、見つめていく物語。幸せな出産ばかりではなく、中絶や死産など産婦人科の“影”の部分にも切り込んだ作品で、当初この重いテーマが成立するのは緩やかなタッチで描かれる沖田氏の漫画だからこそなせる業という見方もあった。
 しかし、お産の現場のリアル、女性たちの心の葛藤が丁寧に描かれた安達氏の脚本、透明感あふれる清原の演技によって、時に明るく、時に切ない原作に流れる独特の空気感が見事に体現された。朝ドラなどのように派手さがある作品ではないが、真摯な作りが視聴者、有識者から高く評価された。

 本作で初主演を飾った清原は、15年度後期のNHK連続テレビ小説『あさが来た』での女優デビューからまだ3年というキャリアだが、安藤玉恵田畑智子鈴木杏など実力派ばかり名を連ねたゲスト出演者にも負けず劣らずの存在感を見せ、座長としての役割をまっとう。審査会では「主演女優賞」の候補としても最後まで名前が残った。なお、安達氏と清原の受賞コメントは以下のとおり。

◆脚本賞:安達奈緒子氏

 沖田×華さんの原作の凄まじい力に圧倒されながら書き始めた作品でした。今回このような賞を頂けたのは、この物語の繊細さ強さを損なわないようにドラマとして伝えるにはどうすれば良いか、演出、制作チームを初め携わった全てのスタッフ、俳優の皆さまが心を砕いて、持てる限りの知恵と技術を注いでくださった結果だと思います。産婦人科という特殊な世界を表現するにあたり、様々なご指導をくださった医療関係者の皆さまにも感謝いたします。『命』に正解も不正解もありません。見てくださった方の中に信じる道があればそれでいいと思いますし、このドラマがそのことを考えるきっかけになったとしたら嬉しい限りです。難しい物語を背負ってくださった清原果耶さんと一緒に受賞できたことがとても嬉しいです。本当にありがとうございました。

◆新人賞:清原果耶

 今回「透明なゆりかご」という作品に参加させていただき、改めてたくさんの方々から支えられていると感じ、作品へ熱心に向き合う心を学びました。“命について考えるきっかけになるような作品にしたい”という想いを胸に、スタッフ・キャストの皆さんと一緒に悩みながら、巡り合うお話に体当たりした日々はとても貴重なものでした。この作品に携わってくださった方々に感謝するとともに、このような賞をいただけたことを誇りにこれからも邁進していきたいと思います。私を育ててくださった方々に恩返しができるような、そして観てくださった方々の心を動かすような作品をこれからも作っていけたらと思います。本当にありがとうございます。

※「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」とは
オリコンのグループ会社oriconMEが発行する、週刊エンタテインメントビジネス誌『コンフィデンス』が主催し、有識者と視聴者が共に支持する「質の高いドラマ」を表彰する賞。視聴者の評価は、『コンフィデンス』が毎週、約700名を対象に調査しているドラマ満足度調査「オリコンドラマバリュー」の累積平均データを使用。審査員の投票結果と合計したうえで、最終的には有識者18名による審査会で決定する。

関連写真

  • 主人公・青田アオイを好演した清原果耶 (C)NHK
  • 等身大の演技で物語に透明感を与えた (C)NHK
  • ドラマ10『透明なゆりかご』(NHK総合)で、連ドラ初主演を務めた清原果耶
  • ドラマ10『透明なゆりかご』(NHK総合)より (C)NHK
  • ドラマ10『透明なゆりかご』(NHK総合)より (C)NHK
  • ドラマ10『透明なゆりかご』(NHK総合)より (C)NHK
  • ドラマ10『透明なゆりかご』(NHK総合)より (C)NHK

提供元:CONFIDENCE

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