「タイトルで想像するよりは、グロテスクなシーンや重いシーンもあって、もしかしたら読んでいて苦しい小説かもしれないですけど、私自身はこの小説を書いて、人間、“地球星人”を怖さもあれどかわいらしくてユーモラスだなという気持ちになれたので、自由に読んでほしいです」。こう語るのは、一昨年に『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した作家の村田沙耶香氏。受賞後初となる小説『地球星人』(新潮社)をこのほど出版した村田氏に、同書に込めた思い、芥川賞後の自分自身などを聞いた。■“少女”と“性の搾取”表現への葛藤 キャッチーなタイトルに込めた視点とは
2018/10/12