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橋本環奈、10代最後の想い「想像できる未来はつまらない」

 話題作への出演が続く橋本環奈が、この秋は福田雄一監督が手掛ける大ヒットヤンキーギャグ漫画『今日から俺は!!』(小学館)の実写ドラマに出演する。同作は現在30代〜40代男性の青春期に人気を博した作品であり、橋本は元女番長役をキュートに演じる。出演が続くコメディー作品への想い、原点となったアイドル活動など、激動の10代の振り返りつつ、さらに今後の活動についてなど、橋本環奈の“今”に迫った。

■“ぶっとんだ役”のほうが演じやすい「大丈夫かと心配になるくらい暴れています」

――『今日から俺は!!』(日本テレビ系、10月14日・日曜夜10時30分〜)で橋本さん演じる京子ちゃんは“スケバン”ですね。橋本さんの世代にとってヤンキーは絶滅した“想像上の人種”みたいな印象でしょうか。

【橋本環奈】もちろん、ヤンキー全盛の時代ではないです。でも、絶滅までとは言わないですけど、まだまだヤンキーっぽい方はいっぱいいますよね。

――そんな中で橋本さんはロングスカートの“女番長”をどう演じるのでしょうか。

【橋本環奈】私は99年生まれなので80年代も90年代も経験していないんです。すべてイメージになってしまいますが、福田監督がものすごい熱ですごく細かく指導してくださることを信じて演じました。

――橋本さんは“中森明菜ヘア”で登場しています。当時の文化は“ファンタジー”のような存在として、逆に知らないほうが想像が膨らんで、女優さんとしては演じやすかったり…?

【橋本環奈】そうですね。あれくらいぶっ飛んでいる方がやりやすいですね。ヤンキー言葉も細かく台本にあるので、それを忠実に演じることに専念しました。今回も福田監督とご一緒させていただいて、「福田組」特有の“笑い”が役者陣にもひしひしと伝わってくるので、そういう空気感の中で演じるのはとてもやりやすかったですね。

――台本を拝見したんですけど、“京子が一心不乱に蹴る”シーンがありましたね。“暴れる”橋本さんの姿を観られると。

【橋本環奈】ありますね! 1〜2話あたりだったと思いますが、これ、地上波で流していいのかな、大丈夫かなってくらい(演技で)結構やっちゃってますから、楽しみにしていてください(笑)。


■コメディーの“難しさ”を体験、笑いを生み出すためにバランス感覚が大切

――昨年から橋本さんは福田監督作品に出演が続いて、コメディエンヌとして演じられていると思いますが…。

【橋本環奈】最近は「福田ファミリー」って言っていただいて、すごくうれしいです。「銀魂」の時に菅田将暉さんと話していたんですけれど、今回の京子も『銀魂』の神楽も『斉木楠雄のΨ難』の照橋心美も、監督のイメージをいかに再現できるかがコメディーの一番の難しさだなと思います。

 反面、賀来賢人さんやムロツヨシさん、佐藤二朗さんは自分でしっかり笑いがとれるじゃないですか。私はまだ自分から笑いを生み出せるところまでいっていないんです。みなさん監督から言われる前に自分たちで笑いを生み出していて、それを間近で体験しているので、そんなみなさんと比べると「福田ファミリー」って言っていただけるのは嬉しいですが…すごく恐縮です。

――自分で笑いを生み出そうという思いはどうですか。

【橋本環奈】“コメディエンヌ”と言われると…難しいなと思いますね。笑いを“作る”となると本当に難しいんですよ。やりすぎもいけないし、バランス感覚が大切というか。それは監督が面白いと思ったものが面白いと思っているので、まだまだ全面的に頼っています。

――でもやっぱり“あの橋本環奈が”という驚きやギャップもありますね。

【橋本環奈】そうですか? たしかに『銀魂』の神楽の時にはすごく反響がありました(笑)。でも、女優としてお芝居のスタンスは撮影現場に行ってなりきるのではなくて、撮影期間は役の人生を歩んでいる感覚なので、私自身は普段とのギャップは自分では感じないです。最近友達に「口調がヤンキーっぽくて怖いんだけど」って言われたんですよ(笑)


■10代最後にして、芸能活動10年目の想い「仕事により“自分”が形成された」

――今19歳で、芸能活動を開始してから10年目です。10年目にして最後の10代というメモリアルな年ですね。小さな頃から女優さんになりたいという夢を持たれて、今はたくさんの作品に出演しています。

【橋本環奈】小学生の時に女優を目指して自分でオーディションを受けて事務所に入ったんですけれど、小学生の時の夢ってケーキ屋さんとか宇宙飛行士とかじゃないですか(笑)。そういうノリにも近かったんですが、こんな風に実現するとは思っていませんでした。今の状況を小学生の時の私が知ったら目が飛び出るくらいびっくりするでしょうね。

――激動の10代を振り返って、今どんな気持ちですか?

【橋本環奈】この10年間は私の中で変化ばかりで、いろいろな作品やお仕事に巡り合って、変わり続けて自分が形成されていったと思います。去年の3月に高校を卒業して大学に行かずに芸能活動一本になったときに「あ、社会人なんだな」って思いました。自分が演じる役にも、仕事にもすべて、言動に責任を持たなきゃいけない年齢になったんだと実感しました。

――つい昨年までは福岡で暮らしていたということも驚きますね。

【橋本環奈】一人暮らしも始めて、“生きていくってどういうことなんだろう”とも考えました。ただ東京ではマネージャーさんと3年一緒に暮らしていたので、高校を卒業し、社会人になって一人暮らしを始めたのが、すべて同じタイミングと言う事です。自分の中で心境の変化があったなというのをすごく感じます。

――まさに大人になる途中の段階、最後の十代ですね。まだ19歳なんだ、ということも驚かれるのではないですか?

【橋本環奈】まだ10代、ラストです! このキャストのみんなも、「え、10代だったんだ」って(笑)。先週なんて佐藤二朗さんに「待って、俺より年上?」って言われましたからね。私、中身はオジサンっぽいらしいです(笑)。


■橋本環奈が描く未来は…「想像できる自分にはなりたくない」

――今は最後の10代、来年にはハタチということで、どんな大人になっていくのでしょうか?

【橋本環奈】10代のラストで、来年ハタチになったからといって“これが変わる”というのはないです。さっきほども言ったように芸能人である前に社会人として自覚をもって、お仕事をいただいていることには一つ一つ真剣に向き合っていきたいです。今一番思うのは、自分が想像している未来にはしたくないなということ。型にはまる、予定調和な未来は嫌なので、自分の中でも今から想像して、どういう風になっているか分からない未来を期待しています。

――これからも、色々な人のイメージをいい意味で裏切っていきたいということでしょうか。

【橋本環奈】そうですね。いろいろ変わっていけたらなと思っています。この仕事がすごく楽しいので、仕事って言っても仕事感覚がないというか…(笑)。それは矛盾しているかもしれませんが、でも楽しみながらも真剣に、これからもいろいろなことにこだわっていきたいです。



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