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高橋一生、民放GP帯連ドラ初主演にも冷静「浮足立っても仕方ない」

 近年『僕のヤバイ妻』(カンテレ)やNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』、『カルテット』(TBS)、『民王』(テレビ朝日)では主役ではないながらも、じわじわとその存在感を示してきた俳優・高橋一生(37)。満を持して10月スタートのカンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『僕らは奇跡でできている』(毎週火曜 後9:00)で民放GP帯連続ドラマ初主演を飾るが「浮足立っても仕方ないので今まで通り、現場や役と向き合っていくというスタイルは変えていない」と自戒を込めながら冷静に捉えている。

カンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『僕らは奇跡でできている』(毎週火曜 後9:00)に出演する高橋一生 (C)カンテレ

カンテレ・フジテレビ系連続ドラマ『僕らは奇跡でできている』(毎週火曜 後9:00)に出演する高橋一生 (C)カンテレ

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 彼が演じるのは生き物の不思議に目がないちょっと変わった大学講師の相河一輝(あいかわ・かずき)。興味のあることには集中力を発揮するが、それ以外のことは先送りしたり、人の話を聞かなかったり、時間を守れなかったり、空気を読むことができなかったりとどこまでもマイペースなキャラクター。周囲はそんな一輝に翻弄されながらもその“毎日心豊か”に過ごす姿に次第に影響を受けていくこととなる。

 取材したのはクランクインしてからまだ日も浅く共演はヘルマンリクガメのジョージと俳優の田中泯のみ。独特なキャラクターの一輝だが「プロデューサーの方々が『うんうん』と頷いてくれるとOKなんだと思う。一人の人物を自分一人で作り上げるのは難しい作業なので、周りの人たちが補強してくれることで役は人間らしくなると感じています」と手探りながらスタッフとともにキャラクターを作り上げている最中だ。

 とにかく今は一輝に夢中な毎日。「彼はものすごい特殊能力があるわけではないのに内包しているものが唯一無二。僕のなかで『一輝が一番面白い!』ってなっていて。常に、彼を追ってしまっているです」と没頭している。だからこそ「“意気込み”があるかどうかはみなさんが決めてくれていいと思っています(笑)」。主演でも脇役でもどんな役柄であってもまっすぐに向き合っているからこそ、演じ手である自分の感情は観る側へと委ねる。

 「スタッフの方々に『高橋を使ってよかった』って思われるのが一番。それが拡大して観てくれる方の反応になると思っているので。観ている方の反応を直接知ることはできませんが、まずは内輪受けではなく、現場で静かに、『これは面白くなるぞ』という雰囲気を感じること。『あ、きっとこれでいいんだ』と迷いがなくなる芝居をスタッフのみなさんと共有していくことが、これまでの自分のスタイル。そしてそれは、今のところ間違っていないと思っています。だからこそ、今まで通り役と現場に向き合っていきたいです」。

 相当マイペースを貫く一輝だが「基本的にどの役も共感しないと役に入り込むことは不可能なので、自分だけは一輝がどれだけ周囲からイライラされようと好きでいなければ。そこがお芝居の面白さでもあります。自分だけがかばってあげられる人間にしていくことが大事」と力を込める。「一輝も一部からはイライラされるような面があるかもしれないけれど、それは彼なりに合理的に考えたからこその部分でもある。そこに常に寄り添っていけるように演じたい」と一輝の“一番の味方”でいたいと願った。

 印象的なタイトル『僕らは奇跡でできている』。これには「本当にそう思います。奇跡でできているんでしょうね。とてつもない、仕組まれたかのようなタイミングですべてのものが存在している」と共感を示す。「この台本を頂く前から僕は“足りている感覚”を感じ始めていて。最初から大切なことは全部あって、その最初からあるすべてをいかに大事にできるかで豊かな人生になっていくのではないかと。このタイトルをいただいたとき、そう思いました」と頷いた。

 「普段はあんまり気づかないですけれど、『足りない』って思ってしまうと、どうしても、それを『足していく』作業をしてしまいがちですが、決してそうではない。生きていることはなにかを求めていくこともあるけれど、一回立ち止まったとき、すでに『足りている』と思うことで、生き方が変わっていくと思う」。

 自分に“足りていない”部分については「今、足りていないところはもう、“ない”です」と柔らかな口調のなかにも確信がある。「足りているところに関しては感謝していくことしかない。みんなが高橋一生はやっぱり面白いと現場で思ってくれて、それに応えていることができる環境が僕にとって“足りている”ということなんです。今は“足りてないこと”は思い浮かばないです(笑)」と恵まれた環境に有り難みを感じていた。

 変わっているのは一輝のキャラクターだけではない。ドラマの構造自体にも「これまでと違った楽しみ方ができる」と高橋。「このドラマは主人公の成長たんではなく、なにかに“気付く”のは一輝ではなく周りの人々。一輝は純粋に好きなことをやっているので、そういう生き方に触れた周囲の人々の生き方が変わるのではないか。一輝がポツンといったことが一言でもいい、みなさんの心にひっかかってくれれば」と期待を寄せていた。

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