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綾野剛「誰も知らない『ハゲタカ』をお届けします」 最後はオリジナルストーリーで勝負

 7月からテレビ朝日系で放送中の木曜ドラマ『ハゲタカ』(毎週木曜 後9:00)。俳優の綾野剛が“企業買収”のスペシャリスト・鷲津政彦にふんし、「ハゲタカ」とバッシングを受けながらも日本の名門企業を次々と買収し、再生していく、真山仁氏の同名小説を原作とする同ドラマは、30日放送の第7話から、第3部、最終章に突入する。

木曜ドラマ『ハゲタカ』第7話(8月30日放送)より(C)テレビ朝日

木曜ドラマ『ハゲタカ』第7話(8月30日放送)より(C)テレビ朝日

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 舞台を2018年に移し、原作小説でも描かれていない現代の鷲津が登場。真山氏監修のもと、ドラマ完全オリジナルのストーリーが展開する。綾野は「2018年の今、起きていることをそのまま感じることができる第3部。誰も知らない『ハゲタカ』をお届けします」とコメントを寄せ、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』など、同枠の作品を多く手掛けるゼネラルプロデューサーの内山聖子氏(テレビ朝日)も「木ドラですから、最後はスカッとさせます」とアピールしている。

 今回のドラマオリジナルストーリーを作るにあたり、内山氏は「企業や銀行と戦って工場や従業員を守り、経営者と戦って日本の技術を守ってきた鷲津が、2018年のいまの日本を見て、どんなことを思うか。鷲津が投資するならどんな若者だろうか、を考えてみました」。

 第3部で鷲津が出会うのは、若きベンチャー企業の代表・天宮光一(森崎ウィン)。日本を代表する名門重工業メーカー「帝都重工」の子会社である「スペース・フロンティア・ジャパン」の代表として宇宙開発に関する事業に携わってきた天宮が、鷲津に投資を依頼してくる。しかし鷲津はスペース・フロンティアを視察した上で、「夢にお金は投資しない」と天宮の依頼を断るのだった。「夢とは実現する意思のない人間が使う言葉」という鷲津のことばの真意とは?

 一方で、帝都重工では“データ改ざん”が発覚し、名門企業の不祥事を、マスコミはこぞって「信頼崩壊の危機」と書き立てる。日本の名門企業の経営危機に、政府系の金融支援団体である「日本ルネッサンス機構」の飯島亮介(小林薫)は、サムライファンドの鷲津に救済を求めるよう、芝野健夫(渡部篤郎)に指示するのだった。

 芝野の差配により、飯島、そして帝都重工社長・真壁達臣(伊武雅刀)と対面した鷲津は、正式に帝都重工を買収してほしい、と打診される。しかし「取得する株は最大でも三分の一。株主として拒否権はあるが経営権を渡すつもりはない」という条件を提示され、鷲津はいったん返事を保留。いまや政界・財界・官界に強い影響力を持つフィクサーとなっている飯島が噛んでいることもあり、慎重に帝都重工周辺の動きを探っていくよう、佐伯宗徳(杉本哲太)、中延五朗(光石研)らに指示する。

 そんな中、帝都重工にさらなる激震が。内部告発により大規模な「不正会計」が行われていたことが発覚する。鷲津は帝都重工が救うに値する企業か否かを判断するため、内部告発した人物に会わせてほしいと申し出る。次々と明るみに出る帝都重工の腐敗――そのすべてを察知した鷲津は、驚きの行動に出るのだった。

 第3部の見どころについて、綾野は「鷲津はこれまでにたくさんの企業やその経営者と“戦”をし、その倒した人々・企業の“屍”の上に立っているのだと思います。しかしただ倒して終わり、蹴落として終わりなのではなく、しっかりとその人たちの上に立っているという自負、そして業火の中で生きています。だからこそ自分が簡単に崩れるわけにはいかない、という信念があり、それが第7話、第8話(=第3部)へと繋がっていきます。これまでは対“企業”、対“人”でしたが、いよいよ“日本”と戦っていかなくてはなりません」と指摘。

 続けて「ここからが本当にオリジナルストーリーです。平成が終わろうとしているこの2018年という年に、鷲津が日本でできる最後の大仕事とはいったい何なのか――鷲津がどう立ち向かっていくのか、そして未来は変わっていくのか…。ある種の“愛国心”を持ってこの先のことを考えていくためのメッセージになれば、と思っています」と願いを込めた。

 内山氏は「鷲津はアメリカで企業買収を学んできたけれど、日本的な価値観も尊重するし、日本で一生懸命働き、生きる人たちのために、動いてきた男。きっかけさえあれば、立ち直れるという希望の象徴であり、現代の日本人が忘れつつあるもの、欠けているものに気づかせてくれる存在でもあります。真山先生の次の世代、さらにもっと若い世代にむけてのメッセージを真摯に受け止め、熱演してくれた綾野さんや渡部さん、小林さんらとひとつの作品を創ることができたことを誇りに思います」と、ラスト2話の“オリジナル”にかける思いを語っている。

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  • 木曜ドラマ『ハゲタカ』第7話(8月30日放送)より(C)テレビ朝日
  • 鷲津は若きベンチャー企業の代表・天宮光一(森崎ウィン)と出会う(C)テレビ朝日
  • 日本の名門企業の経営危機に鷲津は…(C)テレビ朝日

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