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『相棒』異例づくしの始動 水谷豊と4年目の反町&3人目の浅利「何が起きるか予測不能」

 テレビ朝日系人気ドラマ『相棒』season17(毎週水曜 後9:00〜9:54)が、10月から2クール放送されることが明らかになった。2000年のシリーズ誕生以来、不動の主人公・杉下右京役の水谷豊は、「我ながらよくぞここまでやって来たなと思います。いまや僕の本名を“杉下右京”だと思っている人の方が多いんじゃないでしょうか(笑)」と、コメント。4シーズン目に突入する冠城亘(反町隆史)、さらに前シーズンの最終回2時間スペシャルで、サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官・青木年男(浅利陽介)が特命係に左遷され、想定外の3人体制と、異例づくしで新シーズンがスタートする。

人気刑事ドラマ『相棒』season17、10月から2クール放送決定。杉下右京役・水谷豊と、冠城亘役・反町隆史のコンビも4年目に突入(C)テレビ朝日

人気刑事ドラマ『相棒』season17、10月から2クール放送決定。杉下右京役・水谷豊と、冠城亘役・反町隆史のコンビも4年目に突入(C)テレビ朝日

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 前シーズン『season16』中に放送回数300回を突破し、その300回記念前後篇スペシャル「いわんや悪人をや」では、『相棒』シリーズゆかりのゲストが集結し、後篇の視聴率はシーズン最高となる17.3%を記録。全306話平均(2000年6月3日〜18年3月14日)は16.2%と、現行の連続ドラマシリーズではほかに類を見ない人気を誇る(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 水谷も「実は僕の中でもちょっと不思議な現象が起きていて、ふと杉下右京のことを客観的に考えたとき、『彼の人生はこれからどうなっていくのだろう』と、とても興味をそそられるんです。人生そのものが気にかかるような役を演じるなんて、非常に稀有なことだと感じています」と感慨深げ。

 初代・亀山薫を除く歴代の相棒は3シーズンで卒業を迎えることが多く、前例を打ち破っての4シーズン目となる反町は、「『season14』で初めて参加した当初は、これまで長い年月をかけて培われてきた『相棒』チームにうまくなじめるのか、緊張も感じていました。でも、徐々にスタッフ・キャストの輪に入れていただき、今回、4年目である『season17』を迎えることは亘にとっても挑戦ですし、僕自身としても大きなチャレンジ。これから長丁場の撮影が始まりますが、とても楽しみにしています」と、話す。

 常に緊張感が漂う右京と亘の関係は、“異例の4年目”を迎えて、どう変化していくのか。水谷は「僕は、共演者と自然に作品の世界に入っていくお芝居が理想的だと思っているのですが、ソリ(反町)とは4年目にしてだんだんそうなってきたなと実感しています。互いに相手の出方を想像するのが、無性に面白くなってきたところ。でも、右京は最近の亘について、『ずいぶんズケズケとものを言うようになったな』と思っているのではないでしょうか」と、笑う。

 これに対して反町は「この3年間、右京と亘もそうですが、水谷さんと僕もさまざまな波を一緒に乗り越えてきました。大変な撮影をひとつひとつこなしてきたことで、水谷さんとの信頼関係も徐々に深まってきたと感じています。水谷さんは『亘はずいぶんズケズケとものを言うようになった』とおっしゃっていますが、それは台本にそう描かれているからです(笑)」と反論。今シーズンこそ、亘にも何かありそうだが、「右京と亘――2人の関係がミステリアスに描かれているところも『相棒』の大きな魅力ですが、亘は右京さんのことを大先輩として尊敬し、圧倒的に信頼していると感じています」と、話していた。

 一方、『season14』から、特命係をかき乱す謎の存在として暗躍してきた青木は、前シーズンの最終回で、『週刊フォトス』記者・風間楓子(芦名星)をエスカレーターから突き落とす、という事件を起こし、“制裁”として特命係に加わるという予想外の状況から、『season17』は幕開け。“3人目の特命係”として、どんな波紋をもたらすのか!?

 右京の思いを水谷が代弁する。「右京は基本的に事件を解決することを第一に考えていますから、特命係に入ってきた青木くんについても、役に立つなら特命係にいてくれて結構、と思っているのではないでしょうか。青木くんが裏でどんなことを企んでいるかわかりませんが、特命係にいるからにはやってもらわなければならないこともありますので、そこは僕も注目しています」。

 反町は「特命係にやって来た青木についても、亘は仲良くしつつ彼の優秀さを利用しようとも思っていて、どんな特命係になっていくのか、まったくわかりません。この『season17』でも、視聴者の皆さんに毎回、驚かれるような『相棒』を作っていきたいですね」と、意気込んだ。

 かつてない“異例づくし”で新シーズンのスタートを迎える水谷も「とにかく、『相棒』は何が起こるかわかりませんから、油断できない。この先どうなっていくか、我々も予測がつきません。今シーズンも予測不能な『相棒』に驚いていただきたいですね。僕たちもこれから何が起きるのか、楽しみにしています」と、期待を寄せている。

■レギュラーメンバー続投、新キャラも登場予定

 もはや『相棒』ワールドになくてはならない存在である捜査一課の“両エース”こと伊丹憲一(川原和久)と芹沢慶二(山中崇史)、「暇(ひま)か?」でおなじみの組織犯罪対策5課の角田六郎課長(山西惇)、小料理屋『花の里』女将・月本幸子(鈴木杏樹)といったレギュラーメンバーは、今シーズンも健在。

 一方、権力復活を虎視眈々と狙う警察庁長官官房付の甲斐峯秋(石坂浩二)、それを阻止すべく牽制してきた警視庁副総監の衣笠藤治役は、前シーズン最終回で故・大杉漣さんから引き継いだ杉本哲太が続投。今シーズンでは、長らく敵対してきたこの2人に、新たな関係性がもたらされる可能性や、特命係に興味を抱く新キャラの登場もあるようだ。いったい誰が敵で、誰が味方なのか、さまざまな人物の思惑、罠、陰謀が入り乱れる中、新シーズンも特命係はただひたすらに事件の真相と、意外な真犯人を暴き出していく。

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