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綾野剛、『ハゲタカ』名言集動画公開&第1部振り返りコメント

 俳優の綾野剛が、自身が主演するテレビ朝日系木曜ドラマ『ハゲタカ』(毎週木曜 後9:00〜9:54)第1話から第3話までの中で、印象に残っている3シーンについて振り返ったコメントが到着。テレビ朝日公式YouTubeチャンネルでは、“〜「ハゲタカ」第2章をより楽しむために〜鷲津政彦(綾野剛)名言集”も公開されている。鷲津が言い放ったさまざまなせりふ=綾野の熱演をプレイバック。

テレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』綾野剛が選んだ名場面・その1。第3話のクライマックス、三葉銀行飯島常務(小林薫)と鷲津(綾野)の対決シーン (C)テレビ朝日

テレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』綾野剛が選んだ名場面・その1。第3話のクライマックス、三葉銀行飯島常務(小林薫)と鷲津(綾野)の対決シーン (C)テレビ朝日

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  “企業買収”のスペシャリスト・鷲津政彦に扮し、「ハゲタカ」とバッシングを受けながらも日本の名門企業を次々と買収し、再生していく様を描く本作。第1話はバブル崩壊後の1997年からはじまり、鷲津と三葉銀行と因縁が明らかになった第3話(2001年)までを第1部として、9日放送の第4話は2010年が舞台となる第2部がはじまる。

【綾野剛が選んだ名場面・その1】
 第3話のクライマックス、三葉銀行常務取締役・飯島亮介(小林薫)との対決はまさに“情念の対決”でした。今回、僕は『ハゲタカ』で鷲津として1997年から2018年の21年間、つまりほぼ四半世紀を生きるのですが、その中で第1部の鷲津というのは、ある種の情念や怒りを持って、飯島との因縁に向き合っています。飯島亮介という男に対しては“情念”を、そして腐りきってしまった日本の企業に対しては“怒り”を――そのふたつの感情をテーマに第1部は鷲津を形成しました。

 そういった意味で、このシーンはその感情の集大成であったように思います。父の死から10年。ようやく飯島の前にまでたどり着いた。その達成感と、この先自分自身は何を目的に生きるべきなのかという喪失感。そのふたつの感情を同時に抱いている、とても“情念”の強いシーンでした。結果、どちらでもない虚無感が支配していたように思います。このシーンの撮影は8分間の長回し。一度もカメラを止めずに撮影をしました。鷲津を生きている時は長く感じなかったのですが、撮影後8分あったと聞いて驚きました。

【綾野剛が選んだ名場面・その2】
 これも第3話ですが、最後の(三葉銀行をやめたばかりの)芝野健夫(渡部篤郎)とのやり取りも非常に印象に残っています。鷲津が芝野に「この国を守るために一緒に戦いませんか?」と声をかけるのですが、芝野に断られる。そのときの芝野の顔が忘れられません。芝野には“家族”があり、その家族を守らなくてはならない。それは、鷲津にはない感情でしたが、ふとそのことに納得がいったので、断られても「そうですか」とすんなり受け入れ、別れられたのだと思います。

 あのときの芝野の表情は、何かを懐かしむような、終幕を迎えたような揺るぎない顔で、鷲津にはとてもできない表情。鷲津と芝野の生き方の違いをまざまざと見せつけられた瞬間でもあり、ある種、鷲津の孤独が完成せざるを得ないシーンでもありました。

【綾野剛が選んだ名場面・その3】
 第2話で登場したかたせ梨乃さん演じる「太陽ベッド」の中森瑞恵社長。鷲津がどれだけ理詰めで攻め、知らしめ、ひれ伏せさせても、最後の最後まで中森社長の内省から何かが失われることはありませんでした。かたせさんの中森社長の中に、とても大きな“女性の覚悟”というものが見えたんです。それは、母親であるということ。中森社長には伸彰という息子がいる。やはり母である強さというものを秘めていたように思いますし、それを撮影している中で強く感じました。経営者として戦う中森社長の中に、母として全うする姿が見えた。描かれてはいないのですが、僕はそれを感じていました。ですから、「太陽ベッド」の社長としては鷲津に敗北しましたが、母親としては圧倒でした。今でもその感触は残っています。

 かたせさんとの撮影は、ひと言で言うと“スリリング”でした。かたせさん自身はとても艶やかでチャーミングな方なのですが、お芝居が始まると別人。しなやかな余裕もお持ちなんです。中森社長が去り際に鷲津の足を踏んでいく、という場面があったのですが、あれはかたせさんのアドリブです。鷲津のパーソナルスペースにあっという間に入られ踏まれました。そういった瞬間の連続のお陰で、鷲津の強度が増したと確信しています。

【綾野剛が語る第2部の見どころ】
 若くしてアメリカのファンドで生き抜き、バブル崩壊後の日本に戻った鷲津。第1部では父親の死と関わりのあった三葉銀行の飯島常務との因縁に10年間向き合ってきました。その思いを晴らした後、いよいよ第2部では、巨大な企業を買収するというビッグビジネスに打って出ます。ここからが本当の意味で、“対・日本”のスタート。“ハゲタカ”としての新たな戦いの能力をさらに発揮していくこととなります。

 高嶋政伸さん演じる「ファインTD」のカリスマ社長・滝本誠一郎という大きな敵も登場し、壮絶な戦いを繰り広げていきます。第1部の鷲津とはまた違った2010年の鷲津の戦い方をお楽しみください。また、沢尻エリカさん演じる松平貴子との関係性も変わっていきます。ホテルの社長とファンドの人間として向き合っていくわけですが、その変化にも注目してみてください。

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  • テレビ朝日系ドラマ『ハゲタカ』綾野剛が選んだ名場面・その1。第3話のクライマックス、三葉銀行飯島常務(小林薫)と鷲津(綾野)の対決シーン (C)テレビ朝日
  • 名場面・その2。第3話のラスト、忘れられない芝野(渡部篤郎)の表情と鷲津の孤独を感じさせたシーン (C)テレビ朝日
  • その3。第2話ゲストのかたせ梨乃演じる中森瑞恵が見せた経営者とは別の顔 (C)テレビ朝日

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