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田中圭、“おっさんずラブ現象”に「この状況はいつまでも続かない」

 ドラマや映画、舞台など数多くの作品で活躍し、今年はドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)で会社の上司と同僚2人の男性から好意を寄せられる主人公の春田、通称“はるたん”を全力で演じた田中圭。いまだ“はるたんロス”が巻き起る中、ORICON NEWSではインタビューを敢行。7月期の新ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』(関西テレビ・フジテレビ系)への出演も決まり、既に“その先”を見据える彼が、現在のブレイクについて真摯な想いを明かしてくれた。

『おっさんずラブ』で人気急上昇中の田中圭(写真/逢坂 聡)

『おっさんずラブ』で人気急上昇中の田中圭(写真/逢坂 聡)

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■つまらない芝居をしても周りが褒めてくれるような状況は作りたくない

――『おっさんずラブ』の最終回放送後は“はるたんロス”の人が続出しましたが、『健康で文化的な最低限度の生活』で演じる京極大輝は春田とは正反対のキャラクターです。また田中さんの新たな魅力が開花されるのではないでしょうか。

【田中圭】 僕の勝手な理想を言わせてもらうと、春田と同じ感覚で京極を演じられれば最高なんじゃないかと思っているんです。ただ、春田はオリジナルのキャラクターなので自由に演じることができましたけど、京極は原作に登場するキャラクター。なのでそこまで自由に演じてはいけないんですよね。なのでお芝居のアプローチなどできる範囲で春田と同じように思い切り演じることができれば、またひとつ何か新しい引き出しが増えるんじゃないかなとは思っています。

――やはりご自身の中でも春田の存在はまだ大きいのでしょうか?

【田中圭】 確かに周りから「凄いね」とか「おめでとう」と言っていただくことも多かったですし、一昨年出した写真集が重版になったと聞いて「へ〜そんなことってあるんだな」と驚きつつもありがたいなと思っている自分がいます。単純に嬉しいですね。ただ、ちょっと待てと。この現象についていくつか自分の中で思うことがあって…ひとつはまず、特に変わることもなく僕自身には何の影響もないということ(笑)。それからこの状況はいつまでも続かないだろうなと妙に冷静になっているというか。キャリアも結構あるし、そうはならないだろうとは思うんですけど、例えば僕がどんなにつまらない芝居をしても周りが褒めてくれるような状況は作りたくないですね。そういうとこと戦ってきて今の“田中圭”があるはずなので、これからも自分自身に対して“つまらない芝居するんじゃないぞ”と喝を入れ続けなければいけないなと感じています。

■エゴサは「“うるせ〜よ!”とか言いながら楽しんでます(笑)」

――田中さんにとって『おっさんずラブ』が代表作となり注目が集まっている今、新ドラマへの出演というのはいつもとは少し違った心境なのではありませんか?

【田中圭】 そこはあまり意識していないです。『おっさんずラブ』は僕もロスでしたけど、すでに過去のものとして忘れるようにしています。もちろん胸張って言える“代表作”ができて過去を上書きできたのは素直に嬉しいんですけど、その代表作を更に上書きしていかないといけないなと思っています。ただ、『おっさんずラブ』はタイミングやキャストなど色んな奇跡が重なって面白い現象を巻き起こしたとも言えますけど、あそこまで話題になった一番の理由は役者の芝居にあるんじゃないかと。お芝居の力でちゃんと人に何かを伝えることができるんだという自信を持てたので、もっともっと自分を磨いていきたいですし、このドラマでも何か新しいことにチャレンジできたらと思っています。

――ちなみに出演してらっしゃる作品の評判や感想をSNSなどで調べたりすることはありますか?

【田中圭】 それこそ『おっさんずラブ』で検索をかけたこともありますけど、ツイート数が多過ぎて全部追えなかったですね(笑)。今の時代、テレビ局のプロデューサーさんとかTwitterの反応を見ながら作ってらっしゃる方もいるようですけど、僕自身は視聴者の意見を気にしながらお芝居するつもりはないというか。もちろん見た人がどう思ったのか知りたい気持ちもあるし、そこを無視しちゃいけないとは思うんですけど、基本的には作品を面白くすることしか考えてないんです。舞台に立つ時も正面を向く芝居はほとんどやらずに舞台に立っている人に向かって話すようにしていますし。ただ、たまにエゴサをすることがあって、良いことを書いてくれてる人もいればそうでない人もいるので「うるせ〜よ!」とか言いながら楽しんでいます(笑)。

(インタビュー・文/奥村百恵)

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