俳優のディーン・フジオカが23日、東京・外国特派員協会で行われた映画『海を駆ける』(26日公開)の特別上映会に深田晃司監督とともに出席した。
同作は、自然の美しさや脅威、人間の生活は自然とともにあるというテーマを、インドネシアの美しい海や、国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描くファンタジー。
外国人特派員のイベントで英語の質問が飛び交う中、ディーンは流ちょうな英語で対応。同映画のオファーを引き受けた経緯について、ディーンは「家族がジャカルタに住んでいて、妻の祖国がインドネシア。自分の子供が成長した時、仕事をしている間は家族と離れて暮らしているため一緒にいない。父親がこういう仕事をしていたと誇りに思ってもらえる何かを残したかった」と父親として模範になるため引き受けたと明かした。
さらに「深田監督作品は良い意味でお客さんを突き放す部分があって面白い。はっきりとした解を提供してくれないので、明確なメッセージがない。そういうところが面白いと思いました」と深田作品の魅力を語りつつ「アチェは独特な文化と歴史があり…」と舞台となった場所を熱弁する姿を見て、話が長くなったため外国人司会者から止めが入り会場を笑わせた。
役作りについて「準備は大変でした。人種的なニオイがない存在で、植物やエイリアンのような存在でした。役を演じるというより、ダンスやアクション映画をやる感じみたいに取り組みました。ロケ地で言われたのは、元々姿勢が良いのですが『猫背になりなさい』と言われて」と苦労も明かした。
深田監督は、東日本大震災の後に大学研究チームの震災復興リサーチに参加していた時、2004年に起きたスマトラ島沖大震災で津波の被害を受けつつも、今では完全に復興を遂げた町バンダ・アチェを訪れ本作のアイデアを想起したという。「スマトラ島沖の津波の報道や映像を見ていたが、たくさんある海外のニュースとして当時は受け止めていた。無意識に日本の外という、心の中に国境を作っていたことに気付かされた」と当時を振り返った。
同作は、自然の美しさや脅威、人間の生活は自然とともにあるというテーマを、インドネシアの美しい海や、国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描くファンタジー。
外国人特派員のイベントで英語の質問が飛び交う中、ディーンは流ちょうな英語で対応。同映画のオファーを引き受けた経緯について、ディーンは「家族がジャカルタに住んでいて、妻の祖国がインドネシア。自分の子供が成長した時、仕事をしている間は家族と離れて暮らしているため一緒にいない。父親がこういう仕事をしていたと誇りに思ってもらえる何かを残したかった」と父親として模範になるため引き受けたと明かした。
さらに「深田監督作品は良い意味でお客さんを突き放す部分があって面白い。はっきりとした解を提供してくれないので、明確なメッセージがない。そういうところが面白いと思いました」と深田作品の魅力を語りつつ「アチェは独特な文化と歴史があり…」と舞台となった場所を熱弁する姿を見て、話が長くなったため外国人司会者から止めが入り会場を笑わせた。
役作りについて「準備は大変でした。人種的なニオイがない存在で、植物やエイリアンのような存在でした。役を演じるというより、ダンスやアクション映画をやる感じみたいに取り組みました。ロケ地で言われたのは、元々姿勢が良いのですが『猫背になりなさい』と言われて」と苦労も明かした。
深田監督は、東日本大震災の後に大学研究チームの震災復興リサーチに参加していた時、2004年に起きたスマトラ島沖大震災で津波の被害を受けつつも、今では完全に復興を遂げた町バンダ・アチェを訪れ本作のアイデアを想起したという。「スマトラ島沖の津波の報道や映像を見ていたが、たくさんある海外のニュースとして当時は受け止めていた。無意識に日本の外という、心の中に国境を作っていたことに気付かされた」と当時を振り返った。
コメントする・見る
2018/05/23