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生駒ちゃん決死の宣戦布告を有言実行した6年

 人気アイドルグループ・乃木坂46生駒里奈(22)が22日、東京・日本武道館で卒業コンサートを行った。2011年8月21日に誕生した乃木坂46が異色な成り立ちで、その象徴的存在だった生駒も特異な経歴を持つことを改めて思い出させた。

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 ライブ序盤、20thシングル「シンクロニシティ」(25日発売)に収録される新曲「Against」を現役1期生20人で初披露した。生駒が最後のセンターを任された同曲は、初期のように生田絵梨花星野みなみが両脇を固め、いわゆる“生生星”がフロントを務める。楽曲の冒頭「あの日初めての場所は 強い風が吹いていたよ」「前に誰かいるのなら後をついて行けばいいけど 先頭に立ってしまった」の歌詞に、デビュー曲お披露目の日の記憶が鮮明に蘇ってきた。

 乃木坂46は2011年6月、当時結成6年目で人気絶頂期を迎えていたAKB48の「公式ライバル」として募集を開始し、1期生オーディションを開催した。AKB48が「フライングゲット」をリリースする3日前の11年8月21日に結成され、12年2月22日にCDデビュー。デビュー曲「ぐるぐるカーテン」のお披露目の場は、6年前の12年1月19日、AKB48の新春恒例イベント『リクエストアワー』初日のオープニングだった。

 おなじみのランキング発表のBGMがかかると、モニターには「圏外 ぐるぐるカーテン」の文字が映し出され、サプライズ慣れしていたAKB48ファンも、まさかの奇襲に騒然となった。デビュー曲を初披露後、いわば“敵地”で矢面に立たされた16歳の生駒は震えていた。「乃木坂46には超えなければいけない目標があります。その目標とは……」その先が言えずに泣き出してしまった。両隣の生田と星野、2列目の白石麻衣らメンバーも顔をこわばらせ、今にも泣いてしまいそうだった。

 必死に声を振り絞り、決死の覚悟で「AKB48さんです!」と宣戦布告した生駒は「AKB48さんは今の私たちにとってはまだまだ高い目標ではありますが、未熟な私たちにAKB48さんと同じステージに立たせていただけたことに感謝して、これから全力で、全力以上に頑張って、いつか“本当のライバル”と言っていただけるように頑張りたいと思います」と前を見据えて宣言。重い十字架を背負った初代センターに、AKB48ファンはブーイングではなく、「頑張れー」の温かい声援と割れんばかりの拍手で優しく送り出した。

 そのエピソードには続きがあり、乃木坂メンバーがステージを去った後のMCで指原莉乃は「AKBの選抜に入ってくることも…ありえますね。だってAKBだから」と言って笑いを誘ったが、その“予言”は見事的中した。14年のAKB48グループ大組閣で“交換留学生”としてAKB48兼任を打診された生駒は、ライバルグループに飛び込んで行った。同年の『AKB48選抜総選挙』にも初参戦し、14位となって選抜入り。『NHK紅白歌合戦』にも乃木坂46としてより先に出場した。賛否両論を一身に浴びて幾度となく泣きながらも、グループの知名度を上げるため、パイオニアとして体当たりで道なき道を突き進んだ。

 そして今や乃木坂46は、17枚目シングル「インフルエンサー」(昨年3月発売)から3作連続でミリオンを達成し、昨年末には『日本レコード大賞』で大賞を初受賞。11月には初の東京ドーム公演の夢もかなえた。メンバーの写真集は続々とヒットし、ファッション誌のモデルを務めるメンバーも多数。、独自路線でアイドルシーンのトップに上り詰め、6年前の生駒の宣戦布告をグループ全体で有言実行した。

 功労者の生駒に同期たちも敬意を払い、6度のセンターを経験している西野七瀬は「乃木坂46の顔としてずっと、約7年間走り続けてくれて、生駒ちゃんの背中を見て、『もっと自分もこうしなきゃ』『乃木坂全体のことを考えなきゃ』と思わせてくれた。生駒ちゃんがいなかったら私自身も成長できなかった」と感謝。生田は涙で言葉を詰まらせながら「いろんなものを背負ってきたと思うので、しばらく休みつつも、誰もが尊敬するパフォーマンス力だったり、表現を爆発させてほしい」とエールを送った。2期生で唯一センター経験があり、生駒に支えられたという堀未央奈は「仕事に対する真っ直ぐさ、メンバーに対する愛を教わった」と涙ながらに振り返り、後輩たちに受け継いでいくことを誓った。

 生駒が考えたセットリストには、AKB48兼任時代の楽曲が3曲含まれていた。乃木坂46のコンサートとしては異例中の異例のこと。AKB48チームB一員として初めて披露した「初日」を3期生と、渡辺麻友との思い出の曲「てもでもの涙」を鈴木絢音との秋田出身コンビで、そして総選挙14位を乃木坂ファンからプレゼントされ、選抜メンバーとして参加したAKB48のシングル「心のプラカード」を2期生と歌った。その3曲をよく知らないファンたちも、見よう見まねでコールし、激しくペンライトを振った。まるで6年前、「ぐるぐるカーテン」を披露する乃木坂46に戸惑いながらも温かい声援を送ったAKB48ファンたちのように。



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