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『アウト&アウト』原作者自ら映画化 主演・遠藤憲一「きうち監督の美学を楽しんで」

 俳優の遠藤憲一が、今秋公開の映画『アウト&アウト』に主演していることが19日、わかった。原作は、『ビー・バップ・ハイスクール』で一世を風靡した漫画家である木内一裕氏の小説。監督として数々の犯罪映画を手がけてきた木内氏が、映画監督名義の“きうちかずひろ”として自ら映画化した。

 小学2年生の少女・栞と2人で探偵事務所を営んでいる元ヤクザの矢能の元に、一本の依頼の電話が入る。指定された場所に向かうと依頼人はすでに拳銃で撃たれた死体となっていた。事件の容疑者にされかねない矢能は迅速に対応を始めるが、事態は思いもよらぬ方向へと転がっていく。

 無愛想だが優しい元ヤクザの探偵・矢能役の遠藤は、「自分の癖で『監督、ここはこうやってみてもいいですか?』とアイディアを形にして見せることも多いのですが、今回は監督の中でイメージが明確にあったようで、途中からはすべて監督の言うとおりに演じました。語尾の変更も許されません」と、きうち監督のこだわりを明かす。ちゃんと演じきれているか不安もあったというが、試写を観て「何といっても登場人物全員が魅力的。監督の言う通りに演じて良かった!」と安心し、「皆さんもぜひ、きうち監督の美学を楽しんで下さい!」と呼びかけている。

 同作が7本目の作品となるきうち監督は、「『原作者が自らメガホンを取った』などと言うと、小説家が映画監督に手を出したかのように思われがちですが私の場合は違います。映画監督が小説を書き、その小説が映画化されるに当たってベストの監督を選んだ、ということなのです」と説明。「私は原作者として、脚本家として、監督として、そして製作者の一人として、この映画を作る過程でずっと戦い続けました。プロデューサーとも、俳優とも、予算とも、過酷なスケジュールとも、日本の映画製作の現状とも。幸い優秀なスタッフが結集してくれたお蔭で、その全ての戦いに勝利し、絶対的な自信を持ってお届けできる映画が完成しました」と手応えをにじませた。



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