• ホーム
  • 芸能
  • 川村元気氏が手掛ける“こども番組” RADWIMPS、森山未來ら参加

川村元気氏が手掛ける“こども番組” RADWIMPS、森山未來ら参加

 NHK・Eテレでこの4月から放送が始まった『オドモTV』(毎週土曜 後7:45〜7:55)。番組名は、「オトナ」と「コドモ」をかけ合わせた造語。何にも縛られないこどもの“自由すぎる”アイデアに、おとなが本気で向き合い“表現”していく番組だ。たった10分の枠に、さまざまな分野のエンターテイナーが参加しており、大化けしそうな予感大だ。

【写真】その他の写真を見る


 そもそもの発端は、アニメ映画『君の名は。』などのプロデューサーとして知られ、大ヒット上映中の『映画ドラえもん のび太の宝島』の脚本を手掛けるなど文筆業でも活躍している川村元気氏の「こども番組をEテレで作ってみたい」という思いから。

 番組開発の経緯について、番組のエグゼクティブプロデューサー・河瀬大作氏(NHKエンタープライズ)は次のように明かす。「川村さんと出会うきっかけがあり、こども番組を作ってみたいということで、去年になって『ブレインストーミングをさせてほしい』と川村さんからお話がありました。ブレストをしたら、ものすごい人たちが集まって、『どんなことをやろうか?』となったんです。コンセプトメーキングから、クリエーターの皆さんと1から作った番組です。もともとコンセプトがあって人が集まって来たのではなくて、初期メンバーに関しては『この番組をどう作るか』というところから一緒に作ってきました」。

 その結果、テーマ曲を担当したのは、『君の名は。』の音楽を手掛けて大ブレークした、ロックバンド・RADWIMPS。こどもの鼻歌を曲に仕上げた。

 「オドモのがたり」のコーナーでは、こどもが考えた“おはなし”を俳優でダンサーの森山未來、脚本家で俳優の岩井秀人、シンガーソングライターの前野健太が、動きをつけて表現する。

 「オドモおどり」はこどものむちゃくちゃな“うごき”をダンスカンパニー「ELEVENPLAY」が“踊り”として再現。演出は、Perfumeなどの振り付け・ライブ演出を行うMIKIKO氏だ。

 こどもが考えたおはなしをアニメ化するのは、アカデミー賞ノミネート作品『ダム・キーパー』などを手掛けたアニメーションスタジオ、トンコハウス。

 ほかにも、リオデジャネイロオリンピック閉会式で映像演出手掛けたメディアアーティストの真鍋大度(ライゾマティクスリサーチ)、デザイナーの佐藤ナオキらが参加。NHK『おはよう日本』キャスターの高瀬耕造アナウンサーも登場する。

 河瀬氏は「こどもは発想が自由だし、その自由な発想をさらにおとなが七転八倒しながら身もだえしながら作品に作り上げる風景は本当に面白いです。不思議なもので、こども向けに作っているんですけれど、おとなの方からも『すごく面白い』と言っていただいています。また、こどもが面白いと思うことは、わりとユニバーサルに響くんだなぁと、思いながら制作をしています」と、手応えを語っている。

■こどものアイデア、文章といかに同じ目線で戦えるか

 「オドモのがたり」のコーナーに出演する森山、岩井、前野に、こどものアイデアを表現する難しさや楽しさなどを聞いた。

【森山】この3人は以前、こどものひらめきをもとに演劇作品を仕上げる『なむはむだはむ』というプロジェクトを一緒にやったことがあって、それを川村さんが見てくれていたみたいで、「オドモのがたり」につながりました。もちろん舞台上でやるのと、映像でやるのと、方法は若干違うような気もしますけど、同じようにできているので楽しいです。映像で切り取ってもらえることが本当に面白いなと思っています。演劇的もしくは舞台的な時間の流れ方とは違う切り取り方、2〜3分にどう落とし込むか、こどものアイデア、文章といかに同じ目線で戦えるか、日々格闘して楽しくやらせてもらっています。

【岩井】この番組で扱う作文は、学校で書いたら先生に怒られるというか、お母さんに速攻で捨てられるような内容だったりするんですが、そういうものこそ、この番組ではすごく評価される。NHKでやれないものは本当にやれなかったりするんですけど、そういうのも山ほど来るし、そういうのが来るとこっちも普段やっていることからはみ出していかなきゃならなくなる。こどもにとっても「あそこに行けば認めてもらえる」という場所があちこちにあったほうがいいと思うし、われわれにとっても普段できないことをやらせてもらえる。それがとにかく面白いし、ありがたいと思っています。

【前野】子どもの書いたものは、まず面白いですね。ことばをまだ覚え切れていないというか、感情とことばがまだくっついてない状態のものがたくさんあって、すごく悔しい気持ちになるんですね、同じ日本語を使って、こんな意味のものが出てくるのか!という悔しさがあって。ことばを覚えた大人として、真剣勝負というか「大人のほうが面白いぜっ!」ていう気持ちで、毎回取り組んでおります。

【岩井】未來くんは「つまらないものはつまらないよ」とすごくはっきり言う。「面白いやつもいればつまんないやつもいるというのは、おとなもこどもも一緒」だって。

【森山】面白い、面白くない、その判断はあっていいと思うし、その判断を僕らがしたところで、それが正解というわけでもなくて。でも、僕らにとって面白いものであるかどうか、ということを大事にしたい。

 「だい、こんにゃくものがたり」(14日に放送済み)では、おはなしを書いてくれた子に書きぐせあって、ひらがなの「い」の右側がどうしても下に伸びちゃうみたいで、「きれいなみずになりました」も「きれりなみずになりました」にしか見えなかったんです。題名も「だり、こんにゃくものがたり」に見えたから、ダリ(20世紀を代表するスペインの画家)みたいなビジュアルをイメージしたらいいんじゃないかな、と思った。

 それが伝わるか伝わらないかはどうでもいいんです。ただ、その発想から始まると、別の方向からものが作れたりするんですよね。こどもから「ダリ」なんて出てくるはずがないし、「なんだこの不可思議な世界は!」という表現が、自分たちの感覚を信じて作れたら面白いんじゃないかなって思う。そういう“おもしろがり方”をしています。



関連写真

  • NHK・Eテレ『オドモTV』「オドモのがたり」のコーナーに出演する(左から)岩井秀人、森山未來、前野健太 (C)ORICON NewS inc.
  • こどもが考えた“おはなし”に動きをつけて表現する (C)ORICON NewS inc.
  • NHK・Eテレ『オドモTV』「オドモのがたり」のコーナーに出演する森山未來 (C)ORICON NewS inc.
  • NHK・Eテレ『オドモTV』「オドモのがたり」のコーナーに出演する岩井秀人 (C)ORICON NewS inc.
  • NHK・Eテレ『オドモTV』「オドモのがたり」のコーナーに出演する前野健太 (C)ORICON NewS inc.

オリコントピックス