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赤川次郎氏、『探偵物語』撮影現場を訪問 斎藤工&二階堂ふみと初対面

 テレビ朝日系で8日に放送されるスペシャルドラマ『探偵物語』(後9:00〜11:05)の原作・赤川次郎氏が、撮影現場を訪問した時の様子が公開された。都内の国立大学で撮影された警察署のシーンを見学した赤川氏は、出演する斎藤工二階堂ふみと初対面。小説を執筆した当時を振り返りつつ、「世代を超えた恋愛が、時代を超えて存在することを分かっていただきたい!」と話していた。

(左から)斎藤工、赤川次郎、二階堂ふみ=日曜プライム『探偵物語』4月8日放送(C)テレビ朝日

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 ドジな中年探偵・辻山秀一と、彼がボディーガード兼お守りを請け負うことになったオテンバお嬢様・新井直美が織りなす、5日間のミステリー&ラブロマンス。恋愛と殺人事件という2つの基軸が放つドキドキ感を、ポップでオシャレな色彩でコーティングした名作として、1982年の小説発表から長く読みつがれてきた。83年には映画化され、故・松田優作さんと薬師丸ひろ子が演じた「探偵・辻山&お嬢様・直美」が、斎藤と二階堂で新たに映像化される。

 小説『探偵物語』が生まれた経緯について、赤川氏は「映画『セーラー服と機関銃』(1981年公開)の後、大学受験で1年間芸能活動を休んでいた薬師丸(ひろ子)くんの復帰作として、もともとあった短編小説を長編に伸ばす形で書いた本が『探偵物語』だったんです。執筆にあたっては、事件は事件としてミステリー仕立てにしつつ、基本的には“若い女の子に振り回される、ちょっと情けない疲れた中年男”というパターンで恋愛物語にしよう、と考えました。実を言うと、映画の脚本自体は最初、全然違う物語になっていたんですよ(笑)。でも、監督の根岸(吉太郎)さんが『できるだけ原作に近く』とおっしゃって、書き直されたんです」と秘話を披露。

 「執筆した頃は急に仕事が増えて、一番忙しかった時期ですね(笑)。映画化を前提に書いた本は『探偵物語』以外には『愛情物語』と『早春物語』だけなので、そういう点では珍しい作品です」と話していた。

 撮影現場では自ら動き回り、いろんな角度から撮影を見学していた赤川氏。「松田優作さんもそうでしたけど、疲れた中年という役どころも斎藤工さんが演じると、えらくカッコいいんですよね!」と、惚れ惚れ。二階堂についても「お若いわりには、たくさんの映画に出ていて、どんな役でも体当たりでやってらっしゃる女優さんというイメージがあるんです。だから、今回のように普通の女子大生の役は珍しいでしょうし、彼女にとってはかえって、おもしろい役柄かもしれないですよね」と、期待を寄せた。「どんな映像になっているか楽しみ。今一番輝いている斎藤さんと二階堂さんも素敵なお芝居をしてくださっているので、ぜひ幅広い世代の人に見てほしいです」と呼びかけていた。

■『探偵物語』あらすじ

 ある夜、浮気調査をしていた貧乏探偵・辻山秀一(斎藤)は、調査対象の決定的瞬間を激写する。ところが運悪く、自分のパンツを盗撮されたと誤解したお嬢様大学生・新井直美(二階堂)ともみ合っているうちに、カメラのSDカードが破損。せっかくの飯の種がおじゃんになったばかりか、クライアントにも激怒され、散々な目に遭ってしまう。

 そんな辻山を、直美の家で長年働いている家政婦・長谷沼君江(夏木マリ)が訪ねてきた。君江は直美の無礼をわびると同時に、直美のボディーガード役を依頼。なんでも、直美はニューヨーク留学まであと5日だというのに、来る日も来る日も夜遊びに興じているらしい。しかも、最近は元カレ・三好斗真(稲葉友)にも付きまとわれているというのだ。結局、辻山は5日間限定でボディーガードを引き受けることに。楽勝な仕事だと高をくくり、ちょっぴり生意気でオテンバな直美と行動を共にし始める。

 ところが…ある一本の電話によって事態は急変する。電話の主は、辻山がまだ刑事だった6年前にある事件を一緒に捜査していた刑事・高峰清人(吹越満)。なんと辻山の元妻・本宮幸子(長谷川京子)に、暴力団組織との関わりもうわさされる「国崎興産」会長・国崎成道(國村隼)の跡取り息子・八代和也(山本剛史)を殺害した容疑がかかっているというのだ。しかも、幸子は辻山と別れた後、国崎と和也の両方と男女の関係にあったというではないか。半信半疑の辻山だが、幸子は逃亡中で、真実は闇の中。そんな中、憎き幸子を殺そうと行方を追っている国崎が、辻山に接触してくる。

 一方、辻山から一部始終を聞いた直美は興味津々。自分たちで真犯人を見つけ、国崎からも命を狙われる身となった幸子を助けてあげよう、と言い出す。完全に直美のペースに巻き込まれた辻山は、一緒に事件の真相を調べることに。その矢先、第2の殺人事件が起こってしまう。

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  • (左から)斎藤工、赤川次郎、二階堂ふみ=日曜プライム『探偵物語』4月8日放送(C)テレビ朝日
  • ドジな中年探偵・辻山秀一(斎藤工)とオテンバお嬢様・新井直美(二階堂ふみ)が織りなす、5日間のミステリー&ラブロマンス『探偵物語』4月8日放送(C)テレビ朝日
  • ドジな中年探偵・辻山秀一(斎藤工)とオテンバお嬢様・新井直美(二階堂ふみ)が織りなす、5日間のミステリー&ラブロマンス『探偵物語』4月8日放送(C)テレビ朝日
  • ドジな中年探偵・辻山秀一(斎藤工)とオテンバお嬢様・新井直美(二階堂ふみ)が織りなす、5日間のミステリー&ラブロマンス『探偵物語』4月8日放送(C)テレビ朝日

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