現在放送中のテレビ朝日系スーパー戦隊シリーズ第42作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』（毎週日曜　前9：30）が、スーパー戦隊シリーズ史上初の“ダブル戦隊”を採用していることをご存知だろうか。「快盗」と「警察」という相容れないはずの2つの戦隊が、時に激突し、時に共闘しながら、悪の組織・ギャングラーと熱いバトルを繰り広げるというストーリー。そんな画期的な同作で「快盗」側の“ルパンレッド”を好演している若手俳優の伊藤あさひ（18）に、作品への思い、放送の反響、目標としている俳優像などを語ってもらった。

【写真】その他の写真を見る

　最近になってようやく、役をちゃんと理解できるようになって、演技の面でも監督と相談しながら遊べるようになってきたのかなと感じています。戦隊モノのレッドを取りたいっていうのが夢だったので、今回のオーディションでは「レッドらしさとは何か」と考えた結果、それは“さわやかさ”と“正義感”だと思って、その部分を意識してやったつもりだったんですけど、実際にいただいたルパンレッドは正義感バリバリというよりは、少し軽いノリでチャラめだったんです（笑）。でも、そういった役が自分と合っているのかなと思いますし、逆におもしろい作品になるかなと思っているので、今はとても楽しいです。

　今回は「ルパンレンジャー」と「パトレンジャー」それぞれにレッドがいるということで、結木滉星さんが演じる朝加圭一郎（パトレン1号）は僕のルパンレッドとは正反対で、かわいげもありながら自分の正義を貫き通すという部分では、子どもたちの憧れの対象になると思います。僕が演じる夜野魁利はルパンレンジャーになった理由をはじめ、自分にとって重い出来事があったりするので、そういう部分に対する強い信念を持っているところではパトレン1号に勝っていると思うので、子どもたちに「ルパンレッド好きだよ」と言ってもらいたいなと思いながら取り組んでいます。

　撮影現場では、芝居でもアクションでも、やっぱり自分たちのチームが勝っていたいっていう気持ちは「ルパンレンジャー」と「パトレンジャー」のメンバー6人全員が持ちながら取り組んでいると思います。劇中ではバチバチしているんですけど、普段の現場では切磋琢磨しながらも6人でワイワイ楽しくやっています（笑）。ルパンレンジャーでの話をすると、ルパンブルーの濱正悟くんは初めて会った時はすごくクールな方だと思っていたんですけど、少しずつ天然な部分が出てきて、それをルパンイエローの工藤遥さんや僕がツッコミを入れる…みたいな関係性ができてきて、打ち解けていきました。僕自身は、工藤さんから生活面でのツッコミを受けることが多くて、例えば寝ている時に「口、開いてるよ！」とか、そういうことですかね（笑）。役のことよりも“伊藤あさひ”としてツッコまれることが多いです。

　戦隊ヒーローとの出会いは、僕が2〜3歳の頃に見ていた『忍風戦隊ハリケンジャー』でしたね。一番ハマったのは2004年〜05年に放送されていた『特捜戦隊デカレンジャー』だったんですけど、子供の頃は、自分がまさかテレビの前にいる憧れの対象になると思っていなかったので、改めてルパンレッドという役をいただいたことで感慨深い気持ちになりました。私生活でも、やっと子どもたちに声をかけられるようになって、自覚も出てきたのですが、子どもたちからは「かいりー！」って役名で呼ばれるので、一瞬「えっ」みたいな感じで素の伊藤あさひになって返してしまうことがあって…。これまでは、そういう風に声をかけられたことがなかったので、うまく反応できませんでしたが、次からはそういう時にカッコよく、ヒーローらしく返せるようになりたいですね。

　今はルパンレッドとして、とにかく一生懸命頑張ることしか考えていないのですが、これからの自分がやりたいことは…やっぱり、若いうちに王道の学園ものだったり、漫画の実写化だったりはやってみたいですね。あと、この春からは大学の法学部に進学するのですが、演技レッスンの先生から「法学を学んだら、演技に結びつくよ」と言っていただいて法学部を選んだ部分もあったので、今はとにかく演技に関することをどんどん吸収していきたいです。憧れは、岡田将生さんです。小さい頃からずっと見ていますけど、常にさわやかだけど、それだけじゃない部分もあったりして、とても魅力を感じています。自分も王道な部分だけでなくて、いろんな役を器用に演じられるような役者になりたいです。

★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」