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有村架純『コーヒーが冷めないうちに』主演 塚原あゆ子氏が映画監督デビュー

 女優の有村架純が、映画『コーヒーが冷めないうちに』(9月21日公開)に主演することが8日、わかった。原作は、脚本家・演出家として活躍している川口俊和氏の同名小説で、“過去に戻れる喫茶店”で起こる4つの心温まる奇跡を描く。現在放送中のTBS系連続ドラマ『アンナチュラル』のほか、同『リバース』(17年)、同『夜行観覧車』(13年)など数多くの人気ドラマの演出を手掛けてきた塚原あゆ子氏がメガホンをとり、満を持して映画監督デビューを飾る。

映画『コーヒーが冷めないうちに』主演の有村架純。写真は主人公が働く喫茶店「フニクリフニクラ」のセット内にて (C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

映画『コーヒーが冷めないうちに』主演の有村架純。写真は主人公が働く喫茶店「フニクリフニクラ」のセット内にて (C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会

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 時田数(有村)が働く喫茶「フニクリフニクラ」。そこには奇妙な都市伝説がある。それは店内のある席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるというもの。ただし、そこにはとても面倒くさいルールもあるらしい。

 (1)過去に戻って、どんな事をしても、現実(未来)は変わらない(2)過去に戻れる席には先客がいる。その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ(3)過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまう間だけ。コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない(4)過去に戻っても、喫茶店を出る事はできない(5)過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない。すべてのルールを守ったとき、フニクリフニクラの客に優しい奇跡が舞い降りる。

 原作は、もともと川口氏が主催する劇団で舞台化され、その後演劇界で話題になり、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。15年に小説化、17年には続刊『この嘘がばれないうちに』が刊行され、シリーズ累計発行部数は84万部を突破した。映画化にあたり、川口氏は「この小説を愛してくださった読者の皆さまと、本を店頭に並べていただいた全国の書店員の皆さまの熱い想いのおかげだと思っています。でも、もしこれが『夢』なのだとしたら、せめて銀幕で流れるエンディングを見届けるまで冷めないでほしいです」とコメントを寄せた。

 有村は「自分が淹れるコーヒーで、人を過去に戻すことができる。自分にしかできない自分の仕事を、彼女はどう感じているのか、人々の人生に触れるたび、自問自答しながら彼女の瞳の奥にあるものが見えるように、繊細に紡いでいければいいなと思います。素晴らしい役者の皆さんと影響し合い、すてきな作品となるよう、頑張ります」と意気込み。制作陣も「彼女はきっと大人の世代にも若い世代にも、この作品に込められたさまざまな想いを楽しく増幅して届けてくれる」と信頼を寄せている。

 塚原氏は「恋人、夫婦、姉妹、親子。誰もが共感できる、優しい人間ドラマが詰まった原作です。さらに映像ならではのエンタメと個性豊かなキャストの笑いと涙を、丁寧に詰め込みたいと思います」と話している。

 そのほか、健太郎波瑠林遣都深水元基松本若菜薬師丸ひろ子吉田羊松重豊石田ゆり子が出演する。撮影は関東近辺、都内スタジオを中心に3月10日にクランクインし、4月中旬にクランクアップ予定。

関連写真

  • 映画『コーヒーが冷めないうちに』主演の有村架純。写真は主人公が働く喫茶店「フニクリフニクラ」のセット内にて (C)2018 映画「コーヒーが冷めないうちに」製作委員会
  • 『コーヒーが冷めないうちに』に出演する(上段左から)林遣都、波瑠、有村架純、健太郎、深水元基(下段左から)松本若菜、吉田羊、石田ゆり子、薬師丸ひろ子、松重豊
  • 映画『コーヒーが冷めないうちに』相関図
  • 『コーヒーが冷めないうちに』原作書影

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