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原作者・いくえみ綾が語る実写『プリンシパル』 “いくえみ男子”が人気の理由は?

 女優の黒島結菜ジャニーズWEST小瀧望がW主演する映画『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』(篠原哲雄監督)が、きょう3日より公開された。原作者・いくえみ綾氏がこのほど、ORICON NEWSのインタビューに応じ、映画の魅力や連載中の思い出、いくえみ氏が描く作品に登場する男性キャラ、通称“いくえみ男子”が人気を集める理由ついても語ってくれた。

映画『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』原作者のいくえみ綾氏が作品について語った。写真は主演の黒島結菜 (C)2018映画「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社

映画『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』原作者のいくえみ綾氏が作品について語った。写真は主演の黒島結菜 (C)2018映画「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社

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 『プリンシパル』は、2010年から『Cookie』(集英社)で連載され、コミックは累計150万部(全7巻)を突破。映画版では、北海道・札幌に引っ越してきた女子高生・住友糸真が、タイプが真逆のイケメン男子2人と距離を縮め、恋に落ちる姿を描く。主人公・糸真を黒島、いくえみ氏の漫画でトップの人気を誇るキャラクター・舘林弦を小瀧、弦の幼なじみで同じく学校の人気者・桜井和央を高杉真宙、糸真の友達で弦に密かに好意を抱く国重晴歌を川栄李奈が演じる。

――実写版の感想を教えてください。
【いくえみ】キラキラしたかわいい映画で、心が洗われました。キャストの皆さんが明るくて役にぴったり。ビジュアルも原作に寄せていただいたので、イメージ通りです。皆さんが顔合わせをした後に、小瀧さんと高杉さんから電話をいただいて、キャラクターについて「どういう性格ですか?」と具体的に聞かれました。真剣に向き合ってくれたことがうれしかったです。

――印象的なシーンはありますか?
【いくえみ】弦がお母さんを怒るシーンです。すごく迫力があって、次にこのシーンがくるってわかっているのに、ビクっとなったくらい。北海道の美しい自然や、本当に寒そうな感じも伝わってきたのもよかったと思いました。

――タイプの違う弦、和央は連載時からどちら派か女性たちの意見が割れたと思います。自身はどちら派ですか?
【いくえみ】描いていて楽なのは弦です。和央は今まででも一番難しくて、自分で作ったキャラなのに、次にどういう行動をするかわからなくなってしまって悩みました。弦は自分で行動してくれるので描きやすいし、糸真とのかけあいも楽しかったので、放っておけばいつまでも描けるような気がしていました。

――弦はいくえみ先生の漫画キャラクターのなかでも特に人気が高いですね。
【いくえみ】ツンデレのツンの部分ばかり描いてしまった感じはしますが、主人公とケンカしながら仲良くなっていく、だんだん距離が近づいていく王道の姿が受け入れられたのかなと思います。映画でも小瀧さんの再現度が良かったです。感情を出した晴歌に言葉をかけて、和央から『グッジョブ!』と言われたときの表情がかわいかったですね。

――先生の漫画に登場する男子キャラクターたち“いくえみ男子”は、公式ファンブックが発売されるほど人気を集めています。近くにいそうでいない不思議な魅力を持つキャラクターばかりですが、モデルはいますか?
【いくえみ】昔だったら奥田民生さんからビジュアルをちょっともらうこともありましたが、今は普通のちょっとダメな男の子を想像で書いています。“いくえみ男子”として注目してもらえるのはうれしいことですね。編集さんから初めてこういう風に言われていると聞いたときは、その後に調べてみてびっくりしました。

――見た目以外にも、キャラクターの放つせりふも響きます。
【いくえみ】物語のためのせりふではなく、ただ普通のことを描こうとしているのだと思います。特に意識しているわけではなく、昔からだったみたいです。デビューしたのが古かったので(1979年)、せりふの語尾なども漫画っぽさのある時代でしたが、あるとき先輩の漫画家さんから「いくえみさんの漫画は普通にしゃべるんだよね」と言われたんです。最初は何を言われているかわからなかったのですが、その時初めて自分で気づきました。

――最後に、これから劇場で鑑賞する方々へメッセージをお願いします。
【いくえみ】原作を読んでいただいた方には、原作と違ってあの場面が入っていないとか気になることもあると思いますが、映画を観るときはそういうことを考えず、素直に楽しんでもらいたいです。

■いくえみ綾
1979年に14歳でデビュー。これまでも映画では『潔く柔く』、テレビドラマでは『あなたのことはそれほど』などが実写化されてきた。現在は少女誌にとどまらず幅広い雑誌で活躍し、『太陽が見ている(かもしれないから)』などの作品を連載している。

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  • 映画『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』原作者のいくえみ綾氏が作品について語った。写真は主演の黒島結菜 (C)2018映画「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社
  • 高杉真宙(C)2018映画「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社
  • (左から)川栄李奈、黒島結菜(C)2018映画「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社
  • 映画『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』場面写真(C)2018映画「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社
  • 映画『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』場面写真(C)2018映画「プリンシパル」製作委員会(C)いくえみ綾/集英社

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