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武蔵・細田善彦×小次郎・松平健、新作時代劇映画製作決定

 過去、何回も小説、映画化された「宮本武蔵」ではなく、史実に基づくオリジナルストーリーで、武蔵や佐々木小次郎らが活躍した時代を描く映画『武蔵−むさし−』の製作が発表された。映画『蠢動−しゅんどう−』(2013年)で、時代劇映画ファンを魅了し、日本映画監督協会の新人監督賞にノミネートされた三上康雄監督が、製作、脚本、編集も兼ねて挑む意欲作。若き武蔵を演じるのは細田善彦(29)、剣を極めた小次郎は松平健(64)が演じる。

三上康雄監督が挑む新作時代劇映画『武蔵−むさし−』クランクイン。若き武蔵を演じる細田善彦(左)と剣を極めた小次郎を演じる松平健(右)

三上康雄監督が挑む新作時代劇映画『武蔵−むさし−』クランクイン。若き武蔵を演じる細田善彦(左)と剣を極めた小次郎を演じる松平健(右)

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 剣心一如の境地を求めて歩み続ける武蔵。「なぜ、武蔵は傍若無人にも戦い続けたのか?」「なぜ、武蔵は勝てるのか?」「なぜ、名門吉岡家が武蔵に翻弄され続けたのか?」「なぜ、豊前小倉の細川家は小次郎を剣術指南として迎えたのか?」「なぜ、佐々木小次郎は舟島で戦わなければならなかったのか?」「巌流佐々木小次郎とはどういう人物だったのか?」「剣によって己の人格が高められるのか?」「己の道を歩む武蔵は唯我独尊なのか?」。

 吉岡一門(清十郎、伝七郎、一乗寺の決闘)、鎖鎌の宍戸、槍の奥蔵院道宋、巌流佐々木小次郎、それぞれの戦いの中、武蔵、そしてかかわる人々は何を感じ、何を考え、どう動いたのか?

 若き武蔵と老境に達し剣を極めた小次郎の物語を、歴史のうねりを縦軸に、武蔵の正義、吉岡一門の正義、小次郎の正義、細川家の正義、公儀の正義、男たちの正義のはざまで翻弄される女たち、それぞれの正義の激突を横軸に、過去、誰もが描かなかった群像劇を壮大なスケールで映画化する。

 大河ドラマ『真田丸』(NHK)、映画『終の信託』(12年)など、映画、テレビ、舞台、CMで幅広く活動してき細田だが、映画では本作が初の主役。「これまで何人もの名優の方々が演じてきた武蔵を、映画初の主役を演じる機会をいただけて、光栄であると同時に身が引き締まる思いです。かつて巌流島で、武蔵が小次郎と最期の決闘を果たしたのは29歳の頃と言われています。図らずも同じ29歳の今、一所懸命に武蔵の成長物語に挑みます!」と意気込んでいる。

 『暴れん坊将軍』で有名な松平は殺陣の腕前も超一流。「今作でも武蔵対小次郎の舟島での決闘はクライマックスの最大の見せ場となりますが、単に武蔵と剣を交えるだけでなく、そこに至るまでに小次郎が思い続けた戦の度に多くの民が亡くなる時代は終わらせ、民への幸せを願い立ち上がった一人の男の生きざまをご覧いただきたい。今まで見た事のない佐々木小次郎をお見せ致します」と気合十分だ。

 剣豪・武蔵の名は日本だけでなく、いまや世界的にも有名。『蠢動−しゅんどう−』(海外タイトル:BUSHIDO)が12ヶ国で上映された実績の上に、三上監督の新作(海外タイトル:MUSASHI)として、完成後はまず海外の映画祭に出品したのち、2019年初夏の劇場公開を予定している。撮影は1月下旬よりスタートし、8月完成予定。

 三上監督は「自主作品として本物の武蔵に挑みます。だからこそ、だれからも縛られることなく、複層する物語、オールロケ、リアルな殺陣、そして、本格正統時代劇映画に欠かせぬ豪華な名優の方々の出演が実現しました。とことん本物にこだわり、平成時代劇映画の頂点を目指します」と張り切っている。

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