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石原さとみの人気支えるスポ根魂、4年ぶり舞台で「恥をさらけ出す」

 ドラマや映画で活躍するばかりか、今年発売した写真集が『オリコン年間“本”ランキング2017』でも3位にランクイン。そんな石原さとみが、4年ぶりに舞台『密やかな結晶』(2月2日から上演)に出演する。まさに順風満帆に見える石原だが、女優のキャリアとしては舞台がはずせないという。誰もが納得の人気者ながら、彼女はそこで「恥をさらけ出したい」「助けてと言いたい」。足りないものを求めて戦いとことん突き詰める姿は、まるでスポ根。芝居でも、それ以外でもその性格は発揮される。可愛らしくて綺麗だけではない、石原さとみの人気の秘密がここにある。

◆女優として舞台ははずせない、「自分と戦うというのはこういうこと」

――2月から舞台『密やかな結晶』に主演。4年ぶりの舞台は念願だったということですが。
【石原さとみ】はい。舞台はずっとやりたいと言い続けていたんです。今回、舞台を拝見して以来いつか出演したいと願っていた鄭義信さん(脚本・演出)とご一緒できて、舞台で演じてみたいと強く思える原作に出会え、ありがたいです。

――ドラマや映画で活躍していますが、女優のキャリアとしては舞台ははずせない?
【石原さとみ】個人的には、そうですね。映像はどうしてもシーンで切り取られてしまうし、リハーサルも少ないので、深く掘る時間が足りないこともある。でも、舞台は稽古期間があり、そこで失敗もできれば、恥もさらけ出せる。私にとっては、深呼吸できる場なんです。「芝居ってこういうことなんだ、自分と戦うというのはこういうことなんだ」と。自分を鍛えて強くしていく時間を経て、他の場所、例えば映像作品などでアウトプットしていくことができる。私にとって、舞台はインプットできる大事な場所なんです。

◆初めて舞台は「『もう二度とやらない!』と思ったくらい辛かった」

――誰かの目の前で失敗したり、恥をかくことは嫌ではないですか?
【石原さとみ】そういう意識はないですね。むしろ、早く「わからない!」「助けて!」って言いたい(笑)。台本にあるものを、みんなで一丸となって形にしていく稽古期間のほうが、記憶に残るんですよね。初めて舞台に出演したときも、稽古が本当に苦しくて、「もう二度とやらない!」と思ったくらい辛かった。でも、またやりたくなる。辛かったり、苦しかったりしても、誰かのせいにできないのが舞台なんですよね。映像は編集ができるけれど、舞台は板の上に立ったら、誰も助けてくれない。それが怖くもあり、舞台の楽しさでもあるんです。

――そんな経験を通して、自分でも気づかなかった部分が鍛えられると。
【石原さとみ】知らない自分を発見できるような、そんな作品に巡り合いたいです。自分自身、「あ、ここが鍛えられていなかったんだ」と気づけるだけでもうれしいし、そこが強化できたら、さらにうれしい。

◆話題の写真集は「子どもを持ったときに見せられて、親孝行にもなる」

――2017年は、6年ぶりの写真集『encourage』も話題になりました。
【石原さとみ】これもゼロから1にした作品だったと思います。自分からやりたいことを提案して、形にすることができました。今年は30歳になったと同時に、デビュー15周年という節目でもあったので、すべてを出したかった。将来、自分が子どもを持ったときに見せられて、さらに親孝行にもなる作品にしたかったんです。写真選びだけでなく、レイアウトの仕方も何度も打ち合わせを重ねて、スタッフみんなで朝6時までって時もありました。

――さらに『女性が選ぶ“ファッションアイコン”ランキング』(オリコン)では1位に。ファッションに目覚めたのは、そんなに早い時期ではなかったと。
【石原さとみ】そう、25歳過ぎだったかな。

――年下の世代からは、「女子ウケも男子ウケもよさそう」、同世代には「自分も取り入れられそうなコーデ」。さらに年上の女性からは「上品で賢い印象」という意見がありました。
【石原さとみ】うれしいですね。私が一番心がけているのは、パッと見で下品にならないことなんです。ちょっとしたことなんですけれど。だから「上品」と言われるのは、とてもうれしい。

――ドラマなどを通じて「参考にしたい」と思った視聴者も多いようです。
【石原さとみ】キャラクターによって、ポイントになる部分は考えていました。『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)の場合は、スカーフやビッグイヤリング、靴下をメインにしていて。『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』(フジテレビ系)だったら、ヘッドアクセと、あとはアクセサリーはシルバーではなくゴールドに、時計はずっと同じものにする、といった感じです。常に身につけているものと、変化するものは明確にしていましたね。私も、小学生の頃からドラマを観て女優さんのファッションに憧れていたので、ちょっとでもそういう存在に近づけたのかと思うとすごく嬉しいです。

――最後に、これから30代でやりたいことは?
【石原さとみ】脚本が先行している作品です。ドラマ『アンナチュラル』(1月12日スタートTBS系)でも、脚本の野木亜紀子さんには、かなり先まで台本を書いていただきました。監督からは、お芝居面では「何もしなくていい」と言ってもらっています。心が動けば、それでいいと。素に戻れるというか、芝居の根本に戻れる気がして、ありがたいですね。『密やかな結晶』も、舞台で活躍されている役者さんと、舞台人からとても信頼の厚い演出の鄭義信さんとご一緒できますし、今から稽古に入るのが本当に楽しみです。
(文:根岸聖子)



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