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押切蓮介のトラウマ漫画『ミスミソウ』実写化 山田杏奈が映画初主演

 押切蓮介氏の漫画『ミスミソウ完全版』(双葉社)を実写化した映画『ミスミソウ』(R-15)が、2018年4月7日より公開されることがわかった。主人公には現役女子高生の山田杏奈(16)を抜てきし、映画初主演を務める。

映画『ミスミソウ』主演の山田杏奈 (C)押切蓮介/双葉社 (C)2017「ミスミソウ」製作委員会

映画『ミスミソウ』主演の山田杏奈 (C)押切蓮介/双葉社 (C)2017「ミスミソウ」製作委員会

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 原作は、押切氏のファンの間でも1、2を争う人気作であり、ネット上では「トラウマ漫画」として認知度の高い作品。『ライチ☆光クラブ』、『パズル』、『先生を流産させる会』の内藤瑛亮監督がメガホンをとった。

 東京から田舎に転校してきた主人公・野咲春花(山田)は“部外者”として扱われ、壮絶なイジメを受けていた。春花の唯一の味方は、同じように転校してきたクラスメイトの相場晄。彼を心の支えに必死に耐えてきた春花だがイジメは日に日にエスカレートしていった。そして、ある日、激しく燃え上がる炎が春花の家を覆い尽く。思いもよらない悲劇に遭遇した春花の心は、崩壊する─。厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花、三角草(ミスミソウ)。春花はミスミソウのように厳しい冬を耐えて、きれいな花を咲かせることができるのか…。

 春花役の山田は、CM「城とドラゴン」や、KANA-BOONのアルバム『NAMiDA』のジャケット、収録曲「涙」のMVに出演。映画『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』、『咲-Saki-』、『あゝ、荒野』、テレビドラマでは『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)などに出演してきた。

 主演決定前から原作を読んだことがあったといい、「バイオレンス要素だけではなく、人間の心の深いところまで描かれていて魅力的で私自身大好きな作品です」とコメント。「人の心が絡んでいる以上ここまでの復讐劇に発展してしまう可能性はゼロではないし、もしかしたらすぐそばにそんな世界はあるのかもしれないと思いました。学生ものではありますが、キラキラした青春とは別の切り口から誰かを思うあまりに誰かを傷つけてしまう苦しみや切なさを表現したいと思い、精一杯やらせていただきました」と語った。

 内藤監督は「本企画は紆余曲折あり、僕が監督を依頼されたのは、クランクイン1ヶ月前でした。悩みましたが、準備期間の短さへの不安よりも『彼女を撮りたい』という思いが勝り、引き受けることにしました」と告白。「現場で吹雪のなか静かに佇む山田さんを見て、その直感は正しかったと感じました。彼女の佇まいから発せられる悲哀と透明感のある暴力性は比類ないものでした。とりわけ、一心不乱に殴り殺すアクションは最高でした。惚れ惚れとしました」と太鼓判を押した。

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  • 映画『ミスミソウ』ティザービジュアル (C)押切蓮介/双葉社 (C)2017「ミスミソウ」製作委員会
  • 『ミスミソウ完全版』より、主人公・野咲春花

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