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永山絢斗、新米外科医を好演 “失敗しないドラマ”で「失敗した…なんて思いたくない」

 女優の米倉涼子が主演するテレビ朝日系ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(毎週木曜 後9:00)に、レギュラー出演する俳優の永山絢斗。11月30日放送の第8話では、永山が演じるゆとり世代の新米外科医・西山直之が、日本医療界のトップに君臨する「日本医師倶楽部」会長・内神田景信(草刈正雄)の息子であったことが明らかになり、医師としての自覚が芽生えた西山が、組織の体面に固執する父・内神田と正面衝突する局面も描かれた。

 「たくさんの方々にご覧いただいて、本当に感謝しております。第8話で大門先生に叱られた西山が、今後それをどう反芻し、どう立ち振る舞っていくのか…。第9話(12月7日※15分拡大)以降は『ドクターX』ファンの期待を裏切らない展開も待っていますので、ぜひご期待ください」と語る永山に話を聞いた。

■大門先生の影響で変化する西山の気持ちに共感できた

――組織の中でそれとなく上手くやっていこうとしていた西山ですが、大門未知子と出会ったことで医師としての自覚が芽生え、意識が大きく変わりました。

【永山】誰もが一度は経験があると思うんですけど、気持ちがダレてしまうときってあるじゃないですか。当初の西山はちょうどそういう時期だったと思うんです。でも、人との出会いで意識が変わることもまた、誰しもが経験すること。僕自身も無気力だった時期に、同業者ではないけど『カッコいいな』と尊敬できる人に出会い、すごくいい影響を受けたんです。ですから、大門先生に吸い寄せられて変化していく西山の気持ちには共感できましたし、その変化は丁寧に演じたいと思いました。

――シリーズものに途中から参加するにあたっては、いつもとは違う感覚もありましたか?

【永山】撮影に入る前に過去シリーズを見たんですけど、実はその結果、『この中で自分がやるのか…』と不安に煽られてしまったんです。そっちに意識が行かなくなるに従って、純粋に撮影を楽しめるようにはなりましたけど、ここからがまた大変(笑)。最終回まで手術のシーンばかりですからね。でも、手術のシーンが楽しくてよかったです!

――手術シーンは専門用語など覚えることも多くて大変そうですが、楽しいのですか?

【永山】楽しいです! 大変なぶん充実感もあって、1日が早く過ぎていくので。ただ、医療用語がたくさんあったりすると、ちょっとイヤですね(笑)。手元の動きをキッチリやりながら、難しい日本語をしゃべるのは大変。せりふの覚えが曖昧な状態だと、本番ですぐ自覚しますもん。『今日のオレ、ずーっとトーンが一緒だなぁ』みたいな感じで(笑)。その点、米倉さんはスゴイですよね! いつもバッチリですから。もちろん裏では相当練習してらっしゃるんでしょうけど、僕が目にする米倉さんは“すごく肝が据わっている女優さん”という風情で…。撮影合間も皆に優しいし、すごく強くて素敵な大人だと思います。

■西田さんと一緒に食事に行けるとは…スゴいな、オレ

――現場には米倉さんをはじめそうそうたる諸先輩方がいらっしゃいますが、何か学ばれたことはありますか?

【永山】いろんな経験を積んでこられた皆さんのお芝居を拝見しているだけで楽しいです。この間も(鈴木)浩介さんのお芝居を受けた段田(安則)さんが、「え?」と聞き返すような他愛もないお芝居の中にいろんなテクニックを詰め込んでらっしゃって。思わず「スゴい芝居をされますよね!」と伝えたら、浩介さんが「絢斗くんは段田さんの年齢になるまでまだまだ時間があるからさ。それまでにどう成長して、どういう芝居をするのか…。そう考えると、楽しいよね」と。そういう話をさせていただけることが本当に幸せで! 実は、西田(敏行)さんにも何回か食事に連れて行っていただいたんです。まさか“西田敏行”と一緒に食事に行けるとは…信じられないですよね! スゴいな、オレ、と思いました(笑)。

――緊張しました?

【永山】そりゃ、しますよ! 「オレ、早く酔っ払ってしまえ!」と思ってました(笑)。西田さん然り、ためになるお話をたくさん聞かせてくださる温かい先輩方に囲まれて、すごくうれしいです。皆さん、この作品が大好きで、心から楽しんで撮影されている。そういう姿を拝見するたびに、すごく力をいただけます。

――自分もこうなりたい、と思ったりしますか?

【永山】します! でも、しなかったりもします。僕には「こうなりたい!」という理想が、昔からあまりないんですよ。人の真似をしても、それはただの真似事。結局は、自分を掘っていくしかないと思うんです。

■一度でいいからあの名せりふを言ってみたい

――自分自身はもちろん、役と向き合うことで、新しい自分を発見することも…?

【永山】役に関しても、自分の人生に関しても、ひらめきを得る瞬間はありますね。お風呂に入っているときに、「あっ、わかっちゃった!」と突然気づくことが多いです。そういうときはお風呂を出た瞬間、忘れないように、ひらめいたことを鏡に書くんですよ。ただ、鏡って時間が経つと曇って、文字が消えちゃうんですよね(笑)。だから、何回もなぞって書き直すんです。

――(笑)。西山に関しても、お風呂でひらめいたことがあったんですか?

【永山】そうですね。台本がボロボロになるように、お風呂で読んだりするんですけど(笑)。

――えっ、ボロボロにするために!?

【永山】そうなんですよ、やった感を出すために(笑)。ま、そんな冗談はさておき、西山に関してもひらめいたことは多々ありましたね。「こういう言い回しにしよう」とか。もちろん、全部が全部そうやって決めているわけではないですけど、「なんかこのせりふ、言いづらいなぁ…」と思ったときなんかは、お風呂でふと浮かんだリズムを取り入れることが多いです。思い浮かんだリズムは、台本にチョンチョンと印をつけておいて。そんな役者、ダメですね(苦笑)。

――そんなことないですよ!

【永山】でも、それだけでは対応しきれないことも多くて…。実は、『ドクターX』はまるで漫画のように、通常よりも激しいカット割りがあらかじめ決められているんです。先輩方はそこにスッと対応して演じられるんですけど、僕にはすごく難しくて。何てことのない場面で突然、アップで顔を映されたりすると、「どんな顔をしたらいいんだろう!?」と戸惑ったりもしますから。もちろん、作品独自のやり方と、自分独自のやり方をいい塩梅で融合できたらいいな、とは思っているんですけどね。

――とはいえ、何回もやっていると、最初よりは合わせやすくなってくるのでは?

【永山】確実にそうだとは思います。でも、コツを掴んできたときには撮影が終わっちゃう、という。僕、流れに乗るのが遅いタイプなんですよね(笑)。でも、皆さんに呼んでよかったと思っていただけるような芝居をしたいし、ラストに向けて頑張りたいです。“失敗しないドラマ”に出て失敗したなぁ…なんて思いたくないですから(笑)。

――ターニングポイントを通過して、第9話以降の西山は?

【永山】一度でいいから劇中で「失敗しないので」とか、「いたしません」と言ってみたかったんですけど、それはかなわず…(笑)。西山は第9話以降も頼もしくはないんじゃないかなぁ…。やっぱり頼もしいのは大門先生ですからね。頼もしい人間は2人もいらないと思うんですよ。だから、何だかんだ言っても、まだひよっこな西山の成長過程を丁寧に演じていければいいな、と考えて現場に臨んでいます。演じるキャラクターの意識が上がってくると、自分の意識も上がってきますし、楽しいですよ。第9話以降は西山にとってもショックな展開が待ち受けていますし、感情が常にめまぐるしく動いている状態ですね。



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