モデル、女優として活躍する中条あやみが、11月25日公開の映画『覆面系ノイズ』に主演している。メジャーデビューを目指す高校生の覆面バンドのボーカルという役柄で、劇中バンドin NO hurry to sout;(イノハリ)としてリアルにCDデビューも果たした彼女に、ボイストレーニングでの苦労や、音楽を聴くようになったきっかけ、さらに自身の思春期における切ない思い出も、真摯に明かしてくれた。
『覆面系ノイズ』の原作は『花とゆめ』(白泉社)連載中の福山リョウコ氏による人気コミック。中条は主人公のニノとルックスのイメージがピッタリとしてキャスティングされたが、歌に関しては以前「一番苦手なこと。人前で歌うのがイヤでカラオケにもほとんど行かない」と話していた。
クランクインまで半年に渡って取り組んだボイストレーニングでも、最初は「右も左もわからなかった」という。
「学校の歌の授業も仕事を口実に抜け出していたくらいで(笑)、リズム感とか、お腹から声を出すとか、すべて初めて知りました。言葉をしっかり発音しながら歌う、感情を込める、『ここは音を伸ばすとカッコイイ』『ここは止めるとカッコイイ』と違いを意識する……。課題がいっぱいあって。あと歌う曲のキーが高いので、高い音をいかに太くロックっぽく出すかもすごく難しかったです」
ただ、音楽を聴くのは小さい頃から好きだった。
「初めて買ったCDはアヴリル・ラヴィーンの『Let Go』というアルバムです。9歳のときでした。もともと父の車で流れていて『この人、誰?』と聞いたのがきっかけで、初めて好きになった歌手です。ライブにも行きました。今も観にいくライブは洋楽が多いですけど、オールジャンルで邦楽も聴いていて、映画の曲を書いてくれたマンウィズ(MAN WITH A MISSION)さんのライブを観させていただきました」
ギターもこの映画に向けて練習したが、もともとピアノやバイオリン、三味線を習っていて、音感は良かったようだ。
「ライブシーンは観客役のエキストラさんが来てくれたんですけど、前日は自分の歌を聴かれるのがイヤで『明日が来なければいいのに……』と思って泣きそうでした(笑)。でもステージに上がって演奏を始めて歌ったら、『私、アーティストみたい』と楽しんでいる自分がいました」
劇中さながら、相手に思いが通じなかったという思春期の切ない体験もあったと明かす。
「『ない』と言ったら違いますね。友だちでもあるじゃないですか。特に思春期は。『私はあの人が好きなのに、あの人はなんで私を好きじゃないんだろう?』と思うと切なくなったり、人間不信になりそうなことはありました(笑)。」
ボイトレの成果か、劇中ではハイトーンを利かせたシャウトで、ニノの“ひとたび歌えば聴く人を惹きつけてしまう声の持ち主”との設定に説得力をもたらしている。
「練習しても歌に苦手意識はありましたけど、撮影に入ってから、ニノの気持ちになって屋上で歌ったりして、撮り終わってから『歌うことが好きになっているな』と気づきました。バンドで初めて合わせたシーンでは『青春だな』と感動して、泣くシーンでないのに涙が出てきて撮り直しになりました(笑)」
次々と活躍のフィールドを広げてきた中条だが、今後は歌手としての本格的な活動もあるのだろうか?
「歌うのが楽しくなってきたので、『いつかは』と思ったりもしました。『高音が強みだね』と言われたのを活かしたいですけど、山口百恵さんのような低い声の方も好きなので。そういうのもやってみたいなって、欲張りな気持ちもあります」
取材・文/斉藤貴志
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
『覆面系ノイズ』の原作は『花とゆめ』(白泉社)連載中の福山リョウコ氏による人気コミック。中条は主人公のニノとルックスのイメージがピッタリとしてキャスティングされたが、歌に関しては以前「一番苦手なこと。人前で歌うのがイヤでカラオケにもほとんど行かない」と話していた。
クランクインまで半年に渡って取り組んだボイストレーニングでも、最初は「右も左もわからなかった」という。
「学校の歌の授業も仕事を口実に抜け出していたくらいで(笑)、リズム感とか、お腹から声を出すとか、すべて初めて知りました。言葉をしっかり発音しながら歌う、感情を込める、『ここは音を伸ばすとカッコイイ』『ここは止めるとカッコイイ』と違いを意識する……。課題がいっぱいあって。あと歌う曲のキーが高いので、高い音をいかに太くロックっぽく出すかもすごく難しかったです」
ただ、音楽を聴くのは小さい頃から好きだった。
「初めて買ったCDはアヴリル・ラヴィーンの『Let Go』というアルバムです。9歳のときでした。もともと父の車で流れていて『この人、誰?』と聞いたのがきっかけで、初めて好きになった歌手です。ライブにも行きました。今も観にいくライブは洋楽が多いですけど、オールジャンルで邦楽も聴いていて、映画の曲を書いてくれたマンウィズ(MAN WITH A MISSION)さんのライブを観させていただきました」
ギターもこの映画に向けて練習したが、もともとピアノやバイオリン、三味線を習っていて、音感は良かったようだ。
「ライブシーンは観客役のエキストラさんが来てくれたんですけど、前日は自分の歌を聴かれるのがイヤで『明日が来なければいいのに……』と思って泣きそうでした(笑)。でもステージに上がって演奏を始めて歌ったら、『私、アーティストみたい』と楽しんでいる自分がいました」
劇中さながら、相手に思いが通じなかったという思春期の切ない体験もあったと明かす。
「『ない』と言ったら違いますね。友だちでもあるじゃないですか。特に思春期は。『私はあの人が好きなのに、あの人はなんで私を好きじゃないんだろう?』と思うと切なくなったり、人間不信になりそうなことはありました(笑)。」
ボイトレの成果か、劇中ではハイトーンを利かせたシャウトで、ニノの“ひとたび歌えば聴く人を惹きつけてしまう声の持ち主”との設定に説得力をもたらしている。
「練習しても歌に苦手意識はありましたけど、撮影に入ってから、ニノの気持ちになって屋上で歌ったりして、撮り終わってから『歌うことが好きになっているな』と気づきました。バンドで初めて合わせたシーンでは『青春だな』と感動して、泣くシーンでないのに涙が出てきて撮り直しになりました(笑)」
次々と活躍のフィールドを広げてきた中条だが、今後は歌手としての本格的な活動もあるのだろうか?
「歌うのが楽しくなってきたので、『いつかは』と思ったりもしました。『高音が強みだね』と言われたのを活かしたいですけど、山口百恵さんのような低い声の方も好きなので。そういうのもやってみたいなって、欲張りな気持ちもあります」
取材・文/斉藤貴志
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
コメントする・見る
2017/11/23