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赤川次郎氏、新シリーズ主人公は“スクリプター”「探偵に向いてるなと思った」

 作家の赤川次郎氏(69)が16日、講談社の「2017年冬〜2018年早春 新刊・新企画説明会」にゲストとして登壇し、来月から刊行する新シリーズ『キネマの天使』について自ら紹介した。

新シリーズ『キネマの天使』について説明する赤川次郎氏 (C)ORICON NewS inc.

新シリーズ『キネマの天使』について説明する赤川次郎氏 (C)ORICON NewS inc.

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 赤川氏は『セーラー服と機関銃』や『ふたり』など名作映画の原作をはじめ、「三姉妹探偵団」「三毛猫ホームズ」など人気シリーズを手がけ、著作は600冊以上にも及ぶ日本を代表する名作家。新シリーズは映画の現場でカメラに映るすべてを記録し、つないだ時に矛盾が生じないようにする「スクリプター」という職業の32歳の女性・東風亜矢子(こち・あやこ)が主人公の爽快ミステリーとなる。

 登壇した赤川氏は「新人賞をいただいて今年で41年、来年は70歳になりますが、この歳で新しいシリーズを始める作家はいないと思いますが、私も編集者にのせられてしまい、気がついたら新シリーズを作ることになりました」とあいさつ。

 主人公をスクリプターに接待した理由について「映画の撮影で矛盾が出ないようあらゆる細かいところを記録し、映画全体の流れを把握するところが、探偵に向いてるなと思った」と説明。実際に書いてみて「現実の仕事をすべて書いたわけではないですが、心構えは自分の思ったことはかけたと思います」と自信を見せた。

 父親が映画制作の仕事をしており、小さい頃から撮影現場に通っていたことから「映画が私の小説の原点。頭のなかで映像を映写しながら小説を書いています」と明かし、自身の小説が映画化されたときは現場にも行っているという。

 印象深いエピソードとして、『ふたり』『あした』などを手掛けた大林宣彦監督(79)の名前を挙げ「昔風の映画の撮り方をやっていた最後の世代の方。撮影中はモニターを見ないし、役者にも『OKを出すのは監督の仕事だ』と言って見せない。スタッフさんも昔気質の誇りを持った職人方がそろっていた。僕の新しい小説でもそういった人たちの記録を残しておきたいくて、思いを重ねています」と新作の制作秘話を語った。

 新シリーズ第1弾『キネマの天使 レンズの奥の殺人者』は12月12日発売。

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  • 新シリーズ『キネマの天使』について説明する赤川次郎氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 講談社「2017年冬〜2018年早春 新刊・新企画説明会」に登壇した赤川次郎氏 (C)ORICON NewS inc.
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