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武藤敬司VS武田幸三、プロレス対決が実現 『プリズンホテル』第8話

 プロレスラーの武藤敬司が、BSジャパンで12月2日に放送されるドラマ『浅田次郎プリズンホテル』(毎週土曜 後9:00)の第8話に、プロレスラー役でゲスト出演する。同ドラマの舞台、プリズンホテルで板長を務める梶は、かつて覆面レスラーとして活躍していた「ファイヤーマスク」だったという設定。梶を演じているのは、元キックボクシング王者の武田幸三。2人は、劇中で本物の試合さながらのプロレスを闘った。武藤は「俺は、体一つでここまで生きてきた。この足は、この体は、俺の人生のそのものだ」と、リングの上で叫ぶ。ドラマのせりふだが、武藤自身の心からの叫びでもあったという。

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 ドラマのストーリーはこうだ。武藤演じるプロレスラー・武藤剛士は、悪役レスラーとしてやりたい放題、命を削ってガチンコのプロレスを貫いて観客に喜ばれる試合をしてきたが、ほかのレスラーから避けられ、所属団体からも嫌われるようになっていった。武藤はかつて自分に致命的な傷を負わせたファイヤーマスクに、自分と一緒にもう一度プロレスをやらないかと誘うため、ようやくファイヤーマスクの居所を探し当てて訪ねてきたのだった。

 武藤はあれこれと梶をリングにもう一度立たせようとするが、梶はかたくなに拒否。悪役レスラーとして鳴らした武藤は、大手ホテルから引き抜かれようとしているシェフの服部を梶がかばっていると知って、服部を罠に梶を誘い出し、リングで決着をつけようとするのだった。「俺と戦って、俺が勝ったら一緒に新しいプロレス団体を立ち上げる。俺が負けたら…」と、いう展開。

 武藤は、このドラマの出演依頼を受け、俺には不可能だと思ったという。「膝も悪いし、ついていけないんじゃないかと思った。だけど、プロデューサーと監督が脚本を俺に合わせてもってきてくれたんだ。そこまでされたら出ざるを得ないと思って出演することにした」。

 森田昇プロデューサーは、「原作に登場する登山家の山登りという苦痛を伴う行動を進んでする生き方と、プロレスラーの生き方が非常に相通じると感じたため設定を変更した」と明かす。「登山家やプロレスラーの、進んでつらい生き方を望む生き方、“損な選択”をする生き様は、任侠の世界を選ぶ人間にも同じく通じる」と考え、ドラマのストーリーを作り上げた。

 武藤も今回のドラマの脚本が自分と被るところが多いと話す。「足もボロボロだし、足だけじゃなくて首も関節という関節もボロボロだけど、これしかないんだよ、俺は。プロレスしか。最近自分が立ち上げた、プロレスリングマスターズという大会で、自分が一番年下で大先輩ばっかり集めて1990年代のプロレスをテーマにしてマッチメークしたら、90年代に20歳くらいだった、今40歳から50歳になっているお客さんたちで後楽園ホールが満員になった。俺は夢を与えているな、という実感があるうちはやっていたいと思うんだ」と、話す。

 板長・梶役の武田もまた、ドラマの役とシンクロするような人生を送る。元ムエタイ王者で、キックボクシング王者。K-1でも活躍した後、現在は格闘家ではなく役者の道を歩んでいる。プロレスラーだった自分の過去は隠して、黙々とホテルや同じ厨房で働くシェフの服部を守ろうとする梶と、シンクロする。

 武田は「かつて格闘技やっていて、今役者をやっていますけど、正直、格闘技を辞めた時は格闘技以上のものはないと思っていたんです。役者をはじめる前はそこまでのめりこめると思っていなかったんですけど、ところがどっこい、こんなに奥が深くて、人生を賭けるかいのあるものが見つかって、すごく幸せです。人生2回も自分のやりたいことが見つかって。何でもチャレンジしてみることが大事で、チャレンジするのが面白い。どの現場でも全力でやらないとつまんないですし、人生もったいないですからね」と、充実した表情。

 武藤との対戦シーンは「台本を読んで、まさか8話でプロレスラーになれるとは。もうびっくりしました。原作とはちょっと違うテイストで、見ていただく方に喜んでいただけるように頑張らなくては、と。しかも相手はスーパースター、武藤さんですからね。僕は実践格闘技をやってきたんですけど、プロレスに対してどういうものか想像がつかなかった。とてもじゃないですけど僕にはできないです。年間に何試合もこなされていて、日本武道館や東京ドームとかで、何万人のお客さんを喜ばせて納得させられるというのはすごいなと改めて思いました。もう身体中めちゃくちゃ痛いです、撮影が終わった今も。でも武藤さんは愛あるプロレスなんで、かなりフォローしていただいたと思うんですけど、それでも身体中すごく痛いです」と、振り返っていた。

 そんな武田を、武藤も「俺と違って、彼まじめだからさ。役者の仕事をほんとうにひたむきに努力しているというのは感じますよ」と、リスペクト。本番での2人の真剣な闘いぶりは、ほかの共演者の声も出なくなるほどの迫力だった。

 最後に武藤は「原作に登場するのは登山家の武藤らしいけど、そこに山があるから登る、と同じように、自分は、そこにリングがあるから闘うんだ」と、思いを吐き出していた。



関連写真

  • BSジャパンのオリジナルドラマ『浅田次郎プリズンホテル』第8話(12月2日放送)でプロレスを闘う武藤敬司(左)と武田幸三(右)(C)浅田次郎/集英社・BSジャパン
  • プロレスラー役でゲスト出演する武藤敬司(C)浅田次郎/集英社・BSジャパン
  • 本格的なプロレスシーンに注目を(C)浅田次郎/集英社・BSジャパン
  • BSジャパンのオリジナルドラマ『浅田次郎プリズンホテル』第8話(12月2日放送)でプロレスを闘う武藤敬司(左)と武田幸三(右)(C)浅田次郎/集英社・BSジャパン
  • BSジャパンのオリジナルドラマ『浅田次郎プリズンホテル』第8話(12月2日放送)でプロレスを闘う武藤敬司(左)と武田幸三(右)(C)浅田次郎/集英社・BSジャパン

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