傑作SF映画の続編となる『ブレードランナー 2049』(公開中)で35年ぶりにブレードランナー・デッカードを演じたハリソン・フォード(75)。来日した際にインタビューに応じ、新作について、御年75歳でありながらハリウッドの第一線で活躍を続けるハリソンの“仕事論”を聞いた。
同作の舞台は、前作から30年後の世界。レプリカント(人造人間)を追う専門捜査官「ブレードランナー」のK(ライアン・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に巨大な陰謀を知り、その闇を暴く鍵となる男・デッカード(ハリソン)を探す旅に出る。
『スター・ウォーズ』シリーズのハン・ソロや、『インディ・ジョーンズ』シリーズのインディー博士などで知られる“レジェンド俳優”だけに、どんなインタビューになるのか緊張しながら取材部屋に入ると、座っていた椅子から立ち上がり、目を見ながら「来てくれてありがとう」と握手で迎えてくれた。
今回、35年ぶりに同じ役を演じたが、当時と比べて役の向き合い方に変化はなかったという。「僕たち俳優の仕事は、ストーリーを物語るアシスタントに過ぎないからね。キャラクターに責任を持って、お客さんに伝わるように演じるだけだ。それは今も昔も変わらないことだよ」。
劇中には、観ている側が不安になるほどハリソンが水攻めされるシーンが登場する。「決して楽な撮影ではなかった。何週間も水に入ったよ。撮影のない日もあったから、一旦戻ってきてまた水のシーンを撮った」と振り返ったが、「でも、普通に仕事をするよりは楽なんじゃないかな。自分には、毎日オフィスに通うような仕事なんて耐えられない。俳優の仕事はそういう仕事に比べたらとても楽しいよ、毎日いろんなことができるから。水のシーンだって、実は撮影で入るのは温かいお湯だし、雑菌が入っていないかちゃんとテストもしているし、ウエットスーツも着ているんだ。寒くなったときのために、側には熱いお風呂も用意されている。僕らは甘やかされて撮っているから、そんなに悪くないよ」と語った。
いくら楽しい仕事でも、長年ハリウッドの第一線で活躍し続けるのは難しい。それを実現させている秘けつは何か。
「仕事が好きなんだ。仕事をするにあたり、何かにチャレンジしたり、何かを生み出したりする作業自体が好きだ。今だって常に新しいことに挑戦したいし、自分でいろんな問題について考えたりもしたい。そういうことをしなくなると、人間は年をとるものさ」。
最後に、『ブレードランナー』の2作は、自身のキャリアにとってどんな存在になったかを聞くと、自分の靴を触りながらこう話してくれた。
「キャリアとかそういうことを考えないというか、関心がないんだ。なぜなら、お客さんのために映画を作っているから。言ってみれば、俳優は靴屋と同じさ。ただ靴を作るだけ。ステッチの1つ1つを考えて作るけど、それは自分にとってどういうものになるのかということは全く考えない。ただ、自分はお客さんのために靴を作ればいい。それだけのことさ」。
同作の舞台は、前作から30年後の世界。レプリカント(人造人間)を追う専門捜査官「ブレードランナー」のK(ライアン・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に巨大な陰謀を知り、その闇を暴く鍵となる男・デッカード(ハリソン)を探す旅に出る。
『スター・ウォーズ』シリーズのハン・ソロや、『インディ・ジョーンズ』シリーズのインディー博士などで知られる“レジェンド俳優”だけに、どんなインタビューになるのか緊張しながら取材部屋に入ると、座っていた椅子から立ち上がり、目を見ながら「来てくれてありがとう」と握手で迎えてくれた。
今回、35年ぶりに同じ役を演じたが、当時と比べて役の向き合い方に変化はなかったという。「僕たち俳優の仕事は、ストーリーを物語るアシスタントに過ぎないからね。キャラクターに責任を持って、お客さんに伝わるように演じるだけだ。それは今も昔も変わらないことだよ」。
劇中には、観ている側が不安になるほどハリソンが水攻めされるシーンが登場する。「決して楽な撮影ではなかった。何週間も水に入ったよ。撮影のない日もあったから、一旦戻ってきてまた水のシーンを撮った」と振り返ったが、「でも、普通に仕事をするよりは楽なんじゃないかな。自分には、毎日オフィスに通うような仕事なんて耐えられない。俳優の仕事はそういう仕事に比べたらとても楽しいよ、毎日いろんなことができるから。水のシーンだって、実は撮影で入るのは温かいお湯だし、雑菌が入っていないかちゃんとテストもしているし、ウエットスーツも着ているんだ。寒くなったときのために、側には熱いお風呂も用意されている。僕らは甘やかされて撮っているから、そんなに悪くないよ」と語った。
いくら楽しい仕事でも、長年ハリウッドの第一線で活躍し続けるのは難しい。それを実現させている秘けつは何か。
「仕事が好きなんだ。仕事をするにあたり、何かにチャレンジしたり、何かを生み出したりする作業自体が好きだ。今だって常に新しいことに挑戦したいし、自分でいろんな問題について考えたりもしたい。そういうことをしなくなると、人間は年をとるものさ」。
最後に、『ブレードランナー』の2作は、自身のキャリアにとってどんな存在になったかを聞くと、自分の靴を触りながらこう話してくれた。
「キャリアとかそういうことを考えないというか、関心がないんだ。なぜなら、お客さんのために映画を作っているから。言ってみれば、俳優は靴屋と同じさ。ただ靴を作るだけ。ステッチの1つ1つを考えて作るけど、それは自分にとってどういうものになるのかということは全く考えない。ただ、自分はお客さんのために靴を作ればいい。それだけのことさ」。
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2017/10/28