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松本潤、覚悟を持って演じた禁断の恋「毒っ気があるからこそ強く惹かれ合う」

 人気グループ・松本潤が、映画『ナラタージュ』(10月7日公開)で高校教師・葉山役を好演している。有村架純演じる元生徒・泉との禁断の恋が描かれた本作。松本がアイドルのオーラを封印し、「たとえ嫌な人だという印象になったとしても」と覚悟を持って臨んだ役作りとは? 嵐の活動との切り替えについても聞いた。

◆高校教師役は「普段の自分の4割くらい」のテンション

――高校教師・葉山に対して、どんな印象を持ちましたか?
【松本潤】血の通っている、人間味のある人だという印象はありました。観てくれた男性の方からも、「共感する部分がある」と言ってもらえることも多くて、うれしかったです。とはいえ、シーンとして描かれている部分だけだと、自分勝手にも見えるんです。そもそも、原作では元生徒である泉(有村架純)目線で語られていて、葉山が実際にどう思っていたのかという描写はない。ナラタージュというのはモンタージュとナレーションを合わせた造語であり、泉が捉えていた葉山像の“回想”なんです。自分としては納得ができないシーンだったとしても、「それは泉の記憶の中にある葉山なんだ」と考えることで、バランスを取っていた感じです。

――リアリティがあるからこそ、男性からも共感される作品になっていると。
【松本潤】リアルというか、ある種の毒っ気というのも、この作品の魅力だと思いました。キレイに描くことも可能だけど、毒っ気があるからこそ、強く惹かれ合ってしまうんじゃないか、と。正直、怖い部分もありましが、たとえ葉山が嫌な人だという印象になったとしても、監督や泉役の有村架純ちゃんたちを信じて、割り切ってやっていました。

――ビジュアル面も含め、どういう意識で臨みましたか?
【松本潤】まず監督から、「普段の僕が100だとしたら、40くらいに抑えてくれ」というようなことを言われたんです。「40ってどういうこと? 自分の100ってなんだ!?」というところから始まり(笑)、テンションやトーンが普段の自分の4割くらいなのかなと考えて。「目にブラインドを下ろして」とも言われたかな。普段、目に力を入れているわけでもないし、力を抜いたからいいというわけでもないので、とにかく4割でいるということについて、常に考えていました。

◆「ちょっと歌ってきます!」ロケ地との行き来で有村架純からツッコミも?

――泉を演じた有村さんとは、(撮影時で)約2年ぶりの共演になりますが、現場でのエピソードについても教えてください。
【松本潤】彼女はずっと(ロケ地の)富山にいたから、大変だったと思います。僕はたびたび東京に戻っていたので、架純ちゃんから「また帰るんですか!?」と言われ、「すみません!(笑)、ちょっと歌ってきます!」なんてやりとりをよくしていました(笑)。と言っても、役としては心が通じ過ぎないほうがいいとも思ったので、いつもしゃべっていたというわけではなかったですね。

――行き来する中で、役のために“4割”のテンションに切り替えるのは大変だったのでは?
【松本潤】あまり考えてはいなくて、その場所に行くことで自然に切り替わります。それは普段からそうですね。僕は大体、バラエティや歌番組、ライブなど別の仕事と並行して撮影していることが多いので、現場にいる人たちと顔を合わせることで、意識せずとも切り替われるんです。ただ、「自分のニュートラルはどこにあるか?」ということは考えました。

◆役柄との共通点は?「仕事については言いよどむことは一切ない」

――松本さんは、シーズン2が決定した連続TVドラマ『99.9−刑事専門弁護士−』(TBS系)の深山役など、キャラの立った役柄も多く演じています。どちらの役柄により難しさを感じましたか?
【松本潤】正解がないので、どちらも難しいですね。葉山も薄味というわけでもなく、表現の仕方が違うんだと思います。話せば話すほど胡散臭く感じられる場合もあるし、黙っていれはいいのかというと、そういうものでもない。ドラマと映画という面でも、違いはありますね。

――葉山は多くを語らない人物ですが、松本さんご自身は?
【松本潤】わりとしっかり言葉にするほうだとは思います。でも、相手に伝わっていなかったとしたら、どうなんだろう?(笑)。仕事については言いよどむことは一切ないですけど、友人相手には、言わないけどイラっとしていることはあります(笑)。
(文:根岸聖子)