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井上真央、“転機”の作品への想い 台本制作にも参加し「最後まで諦めずに」

 女優の井上真央が主演する関西テレビ・フジテレビ系連続ドラマ『明日の約束』(毎週火曜 後9:00)が10月17日よりスタートする。井上にとっては15年10月にクランクアップしたNHK大河ドラマ『花燃ゆ』以来約2年ぶり、昨年末に所属事務所を移籍してから初めての“転機”となる作品だ。「いよいよ始まるんだな」と現在の心境を明かした井上は「初めましての方が多い中でいろんな緊張感はあるけど、難しいからこそいろいろな表現の仕方もあると思いますし、最後まで諦めずに表現していきたい」と気持ちを新たにした。

10月期関西テレビ・フジテレビ系連続ドラマ『明日の約束』に主演する井上真央 (C)関西テレビ

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 同ドラマは、井上演じる主人公のスクールカウンセラー・藍沢日向(29)が、突然に不可解な死を遂げた男子高生・圭吾の謎を追うオリジナルのヒューマンミステリー。親でもなく、教師でもなく、生徒の心に寄り添うスクールカウンセラーという役どころについて「難しいなと思いました」と率直に述べ、「劇的になにかを治すわけではなく、自分自身も悩みを抱えながら葛藤を描けていけたら」と掲げる。

 このドラマにおいて鍵となってくるのが、過干渉やネグレクトなど、子どもへのネガティブな言動を執拗に継続し、一種の毒のような影響を与える親=“毒親”。圭吾には毒親の陰があり、自らも毒親に育てられた日向もその存在と向き合わざるを得なくなる。井上は「本当のところはその人しかわからないと思いますが、過激に書こうと思えば書ける。毒親をテーマにした作品は多いですが、ちょっとしたすれ違いなのかと思いますね。わかったような気にならないようにしたい」と言葉を選びながら話すように、デリケートな問題なだけに気を遣う部分も多い。

 だからこそ、自分の発するせりふ一つひとつに対しても責任を感じるのか、台本制作にも積極的に参加している。プロデューサーからの手紙でアプローチを受けた経緯もあり「いいドラマを諦めずに作っていきたいうという想いに後押しされたので、やるからには同じ気持ちで進みたい。一言一言で重くなりすぎたり捉え方も違ってくるので、『言葉って大事だ』と最初から足踏みをそろえていきたいと思ったので、こういう風にしていきたいという想いも伝えさせていただきました」とこだわりを込めた。

 “毒親”を演じる仲間由紀恵や恋人役の工藤阿須加など、初共演の役者が多く脇を固める。「先生も生徒の方もほぼ初めましての状況です。自分が台本で読んでいた印象と違うこともあり、緊張感もあるんですがその緊張感も楽しみたい。今後の展開で、汚くて嫌な部分も出てくると思いますが、それをどのように表現するのかも勉強したいと思います」と、どこまでも前向きだ。

 とはいえ、「堅苦しさはなくしたい」という想いもある。「もちろんミステリーもありますが、どちらかと言えば“ヒューマン”を大事にしたい。みんな、どんな立場でも葛藤しながら生きているよねっていう、そこでなにか楽になるような部分って一話に何シーンかあります。人に言えないようないろんな悩みを抱えるなかで、気づかなかったけど『あ』と思ったりする人もいるのかな? そういう人の気持ちがふと楽になるようにヒューマンの部分で描いていけたら」。

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