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ポケモン映画20周年記念作をより楽しむ7つのトリビア

 テレビアニメの初回放送から20年を迎えた「ポケモン映画」シリーズ最新作『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』が大ヒットスタート。すでに観た人、これから観ようと思っている人に、ネタバレしない程度に知っておくと、作品の楽しみ方が倍増する裏話を、テレビシリーズの総監督、すべての劇場版の監督を務める湯山邦彦監督に聞いた。

『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』湯山邦彦監督 (C)ORICON NewS inc.

『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』湯山邦彦監督 (C)ORICON NewS inc.

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 1997年4月1日にテレビアニメの初回が放送されてから20年を迎えた『ポケットモンスター』。その初回のラストで、サトシとピカチュウが目にした伝説のポケモン・ホウオウ。「いつか一緒に、あいつに会いに行こうぜ!」とふたりが誓った約束の続きを完全オリジナルストーリーで描いたのが『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』だ。

■トリビア1
『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』はテレビシリーズ第1話からのパラレルワールド

湯山監督「テレビアニメの初回でサトシとピカチュウがホウオウを見た時、虹色の羽根は落ちてきていないんです。今回の劇場版でホウオウの羽根が落ちてきたところからパラレルワールドに入って行きます。羽が落ちてきた世界と落ちてこなかった世界に分かれていく。落ちてこなかった世界でまだ見ぬポケモンとの出会いを求め、冒険を続けているのが、いまも続いているテレビシリーズです」。

■トリビア2
 アニメシリーズでサトシがピカチュウを選んだのは、ゲームを楽しんでいる子どもたちへの配慮

 テレビアニメの初回では、マサラタウンに住む少年サトシが、ポケモントレーナーになる資格を得ることができる10歳の誕生日のエピソードが描かれた。オーキド研究所で仲間となるポケモンをもらうはずが、大寝坊してしまったサトシに残されていたのは、人間になつこうとしないポケモンのピカチュウだった。

湯山監督「ポケモンのゲーム1作目(1996年発売の任天堂ゲームボーイ用ソフト)で、ユーザーが選ぶ最初の1匹目のポケモンは、フシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメの3種。アニメを作る時に、その中の1匹を選んでしまうと、ほかの2匹を選んだ子どもがかわいそうだな、と思って、違うポケモンにしようと思い、ピカチュウを選びました。見た目のかわいらしさと、『10まんボルト』の電撃による強さ、両方を表現できるとところが魅力でした。はじめた頃は3年続けばいいな、と思っていましたが、気づけば20年。長く続いたのも、ピカチュウのキャラクター性が作品の幅を広げてくれたおかげ。ピカチュウって本当にすごいですね」。

■トリビア3
オニスズメの群れはテレビアニメの20倍に

湯山監督「アニメの初回は50羽くらいなんですが、今回の劇場版では1000羽います。初回の当時は手描きの限界がありましたが、今回はCGなので500羽にしたら物足りなかったので倍の1000羽にしました。数もはっきりわかっています(笑)」。

■トリビア4
サトシの服装がおしゃれになっている

湯山監督「サトシの服装はアニメの初回と同じように見えますが、今風に変えています。ゲームシリーズのキャラクターをデザインしている杉森建さんに描いてもらいました。サトシがかぶっているキャップのマークもちょっと違いますし、20年前のサトシのシャツは襟が大きくて、ズボンも太め、しかもシャツインしています(笑)。見比べるまで自分でも気づかなかったんですけど、比べるとかなり違います」。

■トリビア5
今作の冒頭でポケモンバトルをしているトレーナーは…あの2人

湯山監督「バトルをしていたのは、カメックスとフシギバナ。パラレルワールドとはいえ、時期的に劇場版1作目『ミュウツーの逆襲』(1998年公開)に登場した優秀なトレーナーが大会で出会っていてもおかしくないなと思い、ソラオとスイートを登場させました」。

■トリビア6
「ポケモン20周年の象徴」を背負っていたのは中川翔子だった

湯山監督「ポケモンセンターでポケモンを回復してくれるお姉さん、ジョーイさんは、ゲームをやっている人なら、必ずお世話になっているキャラクターです。子どもの頃、学校の先生にあこがれて教師になる人がいるように、ジョーイさんに憧れた子どもが成長してポケモンセンターで働くこともあるんじゃないかと思って。ポケモンで育った中川さんにジョーイさんを演じていただくことは、20周年の象徴になると思いました」。

■トリビア7
サトシは永遠の10歳

湯山監督「実は旅立ってから時間はそう経っていないんです。サトシは永遠の10歳。これまでずっと10歳だったころの自分に向けて作ってきた感があって、サトシと同い年の子どもが観て、喜べるだろうか、楽しめるだろうか、というところに必ず軸足を置いて作ってきました。10歳の頃、好きになったものが、大人になってもずっと好きなことってありますよね。余計なものが増えていくだけで、突き詰めて核となるところは10歳の頃とあまり変わっていない気がするんです」。

■公式サイト
http://www.pokemon-movie.jp/

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  • 『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』湯山邦彦監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』より(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku  (C)Pokemon  (C)2017 ピカチュウプロジェクト
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