「30年やりましたっていうと、僕のイメージでは大ベテランみたいな感じがあったんですけど、いやーまだまだですね。ここからさらに伸びていかないといけないなって思っています」。十八番ネタの武藤敬司を始め、井上陽水、吉川晃司といったバラエティー豊かなものまねで魅了し続けている神奈月(51)だが、本人にとって芸歴30年は通過点に過ぎない。そんな彼に、これまでの経験で身につけた流儀や今のものまね界への思いを聞いてみた。
■ネタ選びの決め手は2つ ものまね30年でたどり着いた境地「似てなくてもいい」
数多くのレパートリーを誇る神奈月だが、ネタ選びの基準は極めて明快。「まず、この人はまだ誰も手を付けていないよねっていうのが大前提。その中で、その人を表現する時に笑いに変わられるっていうところですからね、そこが大きいかもしれないです。逆にこれだけはやらないようにしているっていうのは…若手のイケメン俳優の方々とかは手を付けないようにしています。ファンの方に怒られちゃうので(笑)」。最近では“ある境地”にたどり着いたのだと笑顔で打ち明ける。
「ここ何年かは『似ていなくてもいいや』と思って、やっています。似ていなくても、そこはメイクと格好である程度は何とかなるから、そんなにそっくりだというところを突き詰めなくても、笑いに変えられるっていうところが、ネタを決める時の一番のチョイスポイントです。みんな完璧になるまでやらないですけど、僕は完璧になる前にやっちゃう。やっていけば、多少は似ていくものですから」。
毎回、数多くのネタを矢継ぎ早に披露していくというスタイルゆえに「ずっと続けていく人」と「1回限りで終わってしまう人」の2つに分かれる。「ずっと続けていくのは、やっぱり自分が好きなジャンルの人ですよね。僕の場合は、セリフはほぼ想像でやっていて、瞬間的に出てきたものを大切にしているから、やっぱり興味がないとその人の言動を想像できないんですよね。だから、想像していたことが合っていて、ご本人から『よく、そこまで知っていましたね』なんて言っていただけると、うれしい気持ちになりますよ」。
■今のものまね界に思うこと 後輩芸人には激励も「僕らがやれないものをやってほしい」
長年にわたって身を置いてきた“ものまね界”の今について、神奈月はどう捉えているのだろうか。「もっといっぱい、いろんな人が出てきてほしいですよね。ものまねブームとお笑いブームって割と反比例しているというか、お笑いブームが起きるとものまねがおとなしくなる。逆に、お笑いブームが落ち着いてくると、ものまねが注目されるということがある。だから、そんなブームが関係ないくらいもっといろんな人に興味を持ってほしいなって思います」。注目する存在には、事務所の後輩芸人・むらせ(31)の名前を挙げた。
「頑張ってほしいなっていう気持ちはあります。新しい世代のものまねだから、僕らではやれないものをもっとガンガンやってほしいなって気持ちは持っています。それだけの能力もあるし、技術もあると期待しているので…あと、個人的にはBBゴローさんが今何をしよるんやろかっていうのは気になっています。BBゴローさんの北別府(学)のネタが大好きなんで(笑)」。
きょう12日には、デビュー30周年を記念して『ものまねLOVE30周年アニバーサリーツアー 神奈月ワールド2017』の東京公演を新宿BLAZEで開催。16日には、愛知・名古屋市中小企業振興会館 吹上ホール、翌17日は地元の岐阜・土岐文化プラザ サンホールでの公演を控える。テーマはズバリ「大人の悪ふざけ」だ。
「いつも東京で11月に年1のライブをやっていて、今年もやるんですけど、それとは別に30年のおいしいところを集めたライブなので、これを見ていただければこれまでの集大成がわかると思います。ライブでしか見られないようなネタの構成をしているので、合間のVTRもけっこう凝って作っていますし、もちろんテレビではやっていないようなことも出てきます」。そうアピールすると、本家の武藤同様に膝を抱えながら神奈月は立ち去った。
■ネタ選びの決め手は2つ ものまね30年でたどり着いた境地「似てなくてもいい」
数多くのレパートリーを誇る神奈月だが、ネタ選びの基準は極めて明快。「まず、この人はまだ誰も手を付けていないよねっていうのが大前提。その中で、その人を表現する時に笑いに変わられるっていうところですからね、そこが大きいかもしれないです。逆にこれだけはやらないようにしているっていうのは…若手のイケメン俳優の方々とかは手を付けないようにしています。ファンの方に怒られちゃうので(笑)」。最近では“ある境地”にたどり着いたのだと笑顔で打ち明ける。
「ここ何年かは『似ていなくてもいいや』と思って、やっています。似ていなくても、そこはメイクと格好である程度は何とかなるから、そんなにそっくりだというところを突き詰めなくても、笑いに変えられるっていうところが、ネタを決める時の一番のチョイスポイントです。みんな完璧になるまでやらないですけど、僕は完璧になる前にやっちゃう。やっていけば、多少は似ていくものですから」。
毎回、数多くのネタを矢継ぎ早に披露していくというスタイルゆえに「ずっと続けていく人」と「1回限りで終わってしまう人」の2つに分かれる。「ずっと続けていくのは、やっぱり自分が好きなジャンルの人ですよね。僕の場合は、セリフはほぼ想像でやっていて、瞬間的に出てきたものを大切にしているから、やっぱり興味がないとその人の言動を想像できないんですよね。だから、想像していたことが合っていて、ご本人から『よく、そこまで知っていましたね』なんて言っていただけると、うれしい気持ちになりますよ」。
■今のものまね界に思うこと 後輩芸人には激励も「僕らがやれないものをやってほしい」
長年にわたって身を置いてきた“ものまね界”の今について、神奈月はどう捉えているのだろうか。「もっといっぱい、いろんな人が出てきてほしいですよね。ものまねブームとお笑いブームって割と反比例しているというか、お笑いブームが起きるとものまねがおとなしくなる。逆に、お笑いブームが落ち着いてくると、ものまねが注目されるということがある。だから、そんなブームが関係ないくらいもっといろんな人に興味を持ってほしいなって思います」。注目する存在には、事務所の後輩芸人・むらせ(31)の名前を挙げた。
「頑張ってほしいなっていう気持ちはあります。新しい世代のものまねだから、僕らではやれないものをもっとガンガンやってほしいなって気持ちは持っています。それだけの能力もあるし、技術もあると期待しているので…あと、個人的にはBBゴローさんが今何をしよるんやろかっていうのは気になっています。BBゴローさんの北別府(学)のネタが大好きなんで(笑)」。
きょう12日には、デビュー30周年を記念して『ものまねLOVE30周年アニバーサリーツアー 神奈月ワールド2017』の東京公演を新宿BLAZEで開催。16日には、愛知・名古屋市中小企業振興会館 吹上ホール、翌17日は地元の岐阜・土岐文化プラザ サンホールでの公演を控える。テーマはズバリ「大人の悪ふざけ」だ。
「いつも東京で11月に年1のライブをやっていて、今年もやるんですけど、それとは別に30年のおいしいところを集めたライブなので、これを見ていただければこれまでの集大成がわかると思います。ライブでしか見られないようなネタの構成をしているので、合間のVTRもけっこう凝って作っていますし、もちろんテレビではやっていないようなことも出てきます」。そうアピールすると、本家の武藤同様に膝を抱えながら神奈月は立ち去った。
コメントする・見る
2017/07/12