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アニメ『ドラえもん』新監督に八鍬新之介氏起用 水彩調からポスターカラー調に

 テレビ朝日系で放送中のアニメ『ドラえもん』(毎週金曜 後7:00)が、7月28日に放送される『あの名作が帰ってくる!ドラえもん夏の1時間スペシャル』より、新たに八鍬新之介氏を監督に迎えた布陣で制作されることがわかった。大きな刷新としては、背景が水彩調からポスターカラー調へ変更し、より濃厚な描写となる予定だ。

テレビ朝日系アニメ『ドラえもん』7月28日からリニューアル。背景が水彩調からポスターカラー調へ変更し、より濃厚な描写となる(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

テレビ朝日系アニメ『ドラえもん』7月28日からリニューアル。背景が水彩調からポスターカラー調へ変更し、より濃厚な描写となる(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

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 八鍬監督は1981年生まれ。シンエイ動画に入社以来、一貫して『ドラえもん』に関わり、2014年公開の『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』で監督デビュー。叙情的で丁寧な描写が評価され、16年公開の『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』も手掛けた。

 テレビシリーズの監督就任にあたり八鍬監督は「原作のコマとコマの間に埋もれているものを掘り出そうという気持ちで作っています。見たことのない『ドラえもん』になっているはずなので、ぜひご覧ください!」と、意気込む。

 専門的な話では、「背景に力を入れています。ポスターカラー調にし、ディテールも調整がきくような振れ幅のある背景にしています。ドラマでいうライティングのように、光の演出ができるようにし、感情の機微や心象風景がより丁寧に描けるようになります。全体的に今までよりも難しいことをやろう、ひとつ上の作画をやりたい」と説明した。

 さらに、15年公開の『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記』で監督を務めた大杉宜弘氏が、チーフディレクターとして参加することになり、「テレビシリーズとしてのクオリティーがアップしていくよう、丁寧に作っています。新たなチャレンジがたくさんありつつ懐かしさも感じられる…そんな『ドラえもん』に」と、抱負を語っている。

 リニューアル後、初放送となる『あの名作が帰ってくる!ドラえもん夏の1時間スペシャル』(後7:00〜7:54)は、ファンの間でも名作と語り継がれているストーリー「ぞうとおじさん」と、やんちゃでかわいいミニドラの活躍を描く「ぼくミニドラえもん」をラインアップ。「ぞうとおじさん」では、戦争中に殺されてしまったという動物園のゾウ“ハナ夫”を助けるため、タイムマシンに乗り込んだドラえもんとのび太。2人は、“ハナ夫”を救うことができるのか、平和の尊さについて、改めて考えさせられる作品。「ぼくミニドラえもん」では、のび太の宿題の手伝いよりも、自分の予定を優先したドラえもんは、自分の代わりに“ミニドラえもん”を託すが、小さいのでなかなか上手くいかず、さまざまな騒動が巻き起こってしまう。

 今後も、「天井うらの宇宙戦争」「ロビンソンクルーソーセット」「森は生きている」「おかし牧場」など、人気原作エピソードを続々放送される。

 なお、きょう23日は、「百年後のフロク」「トゲトローズはご機嫌ななめ」の2本立て。「百年後のフロク」は、未来のコミック雑誌のフロクでのび太たちが遊ぶ、夢いっぱいのストーリーとなっている。

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  • テレビ朝日系アニメ『ドラえもん』7月28日からリニューアル。背景が水彩調からポスターカラー調へ変更し、より濃厚な描写となる(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
  • 八鍬新之介監督(左)と大杉宜弘チーフディレクター(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

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