初めて自動車保険に加入すると6等級、または一定の条件を満たせば7等級からスタートする。6等級と7等級の場合、数字の後にA、B、Cなどのアルファベットが付けられているが、何を意味しているのだろうか。
■そもそも等級制度とは
自動車保険に初めて加入すると、等級が与えられる。等級は1等級からではなく、通常6等級からスタートする。1年間、保険を使うことなく更新すれば、次年度はひとつ数が増えて7等級となる。この繰り返しで最大で20等級となり、数が増えるにしたがって割引率も大きくなる仕組みだ。なお保険会社によっては20等級以上となる会社もある。
1〜5等級、8〜20等級は「数字だけ」で表記されるが、6等級と7等級の場合は数字だけでなく「数字+アルファベット」で表記される。
■等級とアルファベットの関係
6等級は通常なら新規契約だが、前年契約の可能性もあるので、その見分けのためにアルファベットが付与される。保険会社により異なることもあるが、一般的な保険会社では6等級スタート時に付与されるアルファベットとその意味は以下の通りだ。
1)6F等級:「継続契約」であることを示す
2)6A等級:年齢条件が「年齢制限なし」であることを示す
3)6B等級:年齢条件が「21歳以上補償」であることを示す
4)6C等級:年齢条件が「26歳以上補償」であることを示す
5)6G等級:年齢条件が「35歳以上補償」であることを示す
6)6S等級:「純新規」での加入であることを示す
「F」付く場合は前年契約があったことを示し、それ以外のアルファベットは新規加入時に年齢条件によって「A」「B」「C」「G」が付けられる。なお「S」は前年契約がない純新規を示すが、実際には年齢条件も反映されている。
■7等級とアルファベットの関係
7等級のアルファベットは6等級と同じ意味だが、7等級は6等級以上に新規契約か継続契約か数字単体では分かりにくいため、アルファベットが付与される。ちなみに、新規契約で7等級からスタートできるケースは「セカンドカー割引」が適用される場合だ。「セカンドカー割引」は誰でも使えるものではなく、適用するには以下のような条件がある。
【セカンドカー割引 適用条件】
(1)新規加入する車が2台目であること
(2)1台目が11等級以上であること
(3)1台目が自家用8車種であること
(4)1台目の所有者が個人であること
(5)2台目の車は、新規で自動車保険に加入
(6)2台目が自家用8車種であること
(7)2台目の所有者が個人であること
(8)2台目の所有者は次のいずれかであること
A.1台目の記名被保険者と同一
B.1台目の記名被保険者の配偶者
C.AまたはBの同居の親族
D.1台目の車の所有者
(9)2台目の記名被保険者が次のいずれかであること
A.1台目の記名被保険者と同一
B.1台目の記名被保険者の配偶者
C.AまたはBの同居の親族
なお1〜5等級、8〜20等級の場合、必ず前年契約があり区別する必要がないため、アルファベットがつけられることはない。
(文/西村有樹)
フリーライター。保険や資産運用などマネー系に強く、「All About」で自動車保険ガイド記事のほか、銀行や保険会社、証券会社などの刊行物、国交省、財務省等官公庁の媒体など幅広く執筆。ほかにも雑誌「プレジデント」「ベストカー」などでも多数の記事を担当する。
>>【ランキング】事故時に役立つ「自動車保険」ドライバーの満足度を調査!
>>事故で等級ダウン! もし保険利用の事実を隠して契約したら…
■そもそも等級制度とは
自動車保険に初めて加入すると、等級が与えられる。等級は1等級からではなく、通常6等級からスタートする。1年間、保険を使うことなく更新すれば、次年度はひとつ数が増えて7等級となる。この繰り返しで最大で20等級となり、数が増えるにしたがって割引率も大きくなる仕組みだ。なお保険会社によっては20等級以上となる会社もある。
1〜5等級、8〜20等級は「数字だけ」で表記されるが、6等級と7等級の場合は数字だけでなく「数字+アルファベット」で表記される。
■等級とアルファベットの関係
6等級は通常なら新規契約だが、前年契約の可能性もあるので、その見分けのためにアルファベットが付与される。保険会社により異なることもあるが、一般的な保険会社では6等級スタート時に付与されるアルファベットとその意味は以下の通りだ。
1)6F等級:「継続契約」であることを示す
2)6A等級:年齢条件が「年齢制限なし」であることを示す
3)6B等級:年齢条件が「21歳以上補償」であることを示す
4)6C等級:年齢条件が「26歳以上補償」であることを示す
5)6G等級:年齢条件が「35歳以上補償」であることを示す
6)6S等級:「純新規」での加入であることを示す
「F」付く場合は前年契約があったことを示し、それ以外のアルファベットは新規加入時に年齢条件によって「A」「B」「C」「G」が付けられる。なお「S」は前年契約がない純新規を示すが、実際には年齢条件も反映されている。
■7等級とアルファベットの関係
7等級のアルファベットは6等級と同じ意味だが、7等級は6等級以上に新規契約か継続契約か数字単体では分かりにくいため、アルファベットが付与される。ちなみに、新規契約で7等級からスタートできるケースは「セカンドカー割引」が適用される場合だ。「セカンドカー割引」は誰でも使えるものではなく、適用するには以下のような条件がある。
【セカンドカー割引 適用条件】
(1)新規加入する車が2台目であること
(2)1台目が11等級以上であること
(3)1台目が自家用8車種であること
(4)1台目の所有者が個人であること
(5)2台目の車は、新規で自動車保険に加入
(6)2台目が自家用8車種であること
(7)2台目の所有者が個人であること
(8)2台目の所有者は次のいずれかであること
A.1台目の記名被保険者と同一
B.1台目の記名被保険者の配偶者
C.AまたはBの同居の親族
D.1台目の車の所有者
(9)2台目の記名被保険者が次のいずれかであること
A.1台目の記名被保険者と同一
B.1台目の記名被保険者の配偶者
C.AまたはBの同居の親族
なお1〜5等級、8〜20等級の場合、必ず前年契約があり区別する必要がないため、アルファベットがつけられることはない。
(文/西村有樹)
フリーライター。保険や資産運用などマネー系に強く、「All About」で自動車保険ガイド記事のほか、銀行や保険会社、証券会社などの刊行物、国交省、財務省等官公庁の媒体など幅広く執筆。ほかにも雑誌「プレジデント」「ベストカー」などでも多数の記事を担当する。
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2017/04/20