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有村架純、自身を変えた4年前の覚悟 上京ヒロインに共感「すごく重なる」

 女優・有村架純(24)がヒロインを務めるNHKの連続テレビ小説『ひよっこ』が4月3日よりスタートする。認知度を急上昇させるきっかけとなった『あまちゃん』から4年。昨年末には『紅白歌合戦』の紅組司会を務めるなどすっかり人気女優に成長した彼女が今度は自分の殻を破る主人公となって朝ドラに帰ってくる。彼女の転機となったのは「20歳になった瞬間」だったという。

有村架純がヒロインを務めるNHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』が4月3日よりスタート (C)NHK

有村架純がヒロインを務めるNHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』が4月3日よりスタート (C)NHK

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 17歳で芸能活動を始めた有村は単身、兵庫から上京。この物語も、東京オリンピックが開催された1964年から始まり、茨城県北西部のある大家族の農家に生まれたのんびりしたヒロイン・谷田部みね子が、東京に出稼ぎに行った父が行方不明になったのを機に上京することを決意することから動き出す。

 有村は自身の上京を振り返り「誰も知り合いや友達がいなかったので緊張感、不安もありましたが兵庫から東京に行くことに関しては楽しみで、『これから仕事が始まる、どんなことが待っているのだろう』といろんな出会いが楽しみでワクワクした気持ちの方が大きかった」と語りながら「上京するまでは何も考えていなかったけど、事務所の方やマネジャーさんと話していくうちに、自分を知ることは大事なのだと考え方がポジティブな方にどんどん変わって。出会った人に影響されて今の自分があるので、そこはみね子とすごく重なるところがありますね」とその変化に共感を示す。

 女優としての道を歩み始めた彼女だが「19歳の時はちょっとだけお仕事にも慣れてきた頃で、毎日お芝居に対してのもう一歩が踏み込めず『これじゃだめだ、このままじゃ何も変わらないだろうな』という状況が続いていた。この仕事をさらに頑張らないといけないという覚悟が20歳になる瞬間にできた」とまさに自分の殻を破ったタイミングを明かした。

 その後、4月期より放送開始された『あまちゃん』ではヒロインの母親の少女時代を演じて大ブレイクを果たした。今回2度目の朝ドラの現場となるが「あまちゃんの時もそうでしたがスタッフさんが思いやりのある方ばかり。いい作品にしようというモチベーションの高さがあるのだなと、自分も同じエネルギーでいようと思わせてくださいます。あまちゃんの時は限られた日に一気に撮っていたけど今はほぼ毎日現場に行くので、作品にずっと浸っていられるのはあまちゃんの時とは違いますし、集中できます」と微笑む。

 今回の脚本は2001年前期『ちゅらさん』、11年前期『おひさま』などひたむきなヒロインとそれを取り巻くあたたかい周囲の人々の関係を描くことに定評のある岡田惠和氏が担当。「岡田さんとお話した時には、『今までの私じゃない姿が見れるんじゃないか』とおっしゃていて。確かにみね子は喜怒哀楽がとにかく激しくて、いろんな表情ができたらいいなと思いながらやっているんですが、ここ最近では見せていない顔がたくさん映っているんじゃないかな」と楽しみにしている。

 「岡田さんの台本は優しくて、押し付けがましくない。みなさんが後々に『こういうことなのかな』と感じられる居心地の良さがある。朝ドラの撮影はバタバタしますけどこんなに優しい時間が流れるのは台本の力があるからなのかと。私は主人公のみね子という役ですが、どのキャラクターも主人公になっていて、みなさんが生きていることがこの物語にはすごく必要。みなさんがあってのみね子なのだなと思います」。

 そんなみね子だからこそ、演じる上では「受け身での芝居が多くなる」そう。「みね子は少し抜けているところもあり、そこは一生懸命だからこそ空回りをしてしまう部分がたくさんある。本当に素直だし、そのとき感じるままに演じようと、いろんな役者さんからもらう気持ちを大事にキャッチボールをしています。表現の仕方はこれまでとはちょっと違う。岡田さんの台本は繊細な気持ちが大切になるので、心でのお芝居は大切にしながら、今までは引き算でやってきたけどちょっとプラスアルファで小出しにしています」。

 すでに撮影中の物語の舞台は茨城から東京へ。「ここまで長期間みね子を演じてきているのでブレることはないですが、気を抜かずに取り組んでいきたいと思います。そしてみね子が、せりふを聞く表情やその言葉を聞いた時の反応を敏感に感じ取れるように、目だけで表現するというより顔やからだで表現できるように。お芝居の仕方は変えずに最後まで頑張っていけたら」と気を引き締めている。この作品で有村が魅せる新たな表情に期待が高まる。

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