ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

変わり種ゾンビが新たなブーム ドリュー・バリモア主演ドラマは夫婦間コメディー

 海外ドラマ『ウォーキング・デッド』を筆頭に人気を集めるゾンビ作品。“正統派”が変わらず支持される一方、ホラーの枠にとどまらない“変わり種”作品もファンを増やしてきた。その流れにのり人気を集めそうなのが、動画配信サービス「Netflix」で配信中の最新ドラマ『サンタクラリータ・ダイエット』だ。

『サンタクラリータ・ダイエット』はNetflixにて独占配信中

『サンタクラリータ・ダイエット』はNetflixにて独占配信中

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 同作の主人公は、ロサンゼルス郊外の街サンタクラリータに住むシーラ(ドリュー・バリモア)とジョエル(ティモシー・オリファント)の結婚25年目の倦怠期を迎えた夫婦。ここまではよくある夫婦ドラマだが、ある朝シーラが目覚めるとアンデッド(ゾンビ)になっていたことから状況が一転。妻の急変に戸惑うジョエル、そしてアンデッドと化し、何故か性格も性欲もパワーアップするシーラ。2人のユニークで奇妙な夫婦生活は、周りの人々を巻き込みながらエスカレートしていく。

 近年、コメディーから恋愛まであらゆるジャンルで“ゾンビ設定”が生かされる作品が誕生してきた。映画『ゾンビーノ』(06年)は、ゾンビを大人しくする首輪で、ペット化するゾンビとその飼主を描いたハートフルコメディー。イケメンゾンビが人間の元彼女に恋をする映画『ウォーム・ボディーズ』(13年)、ゾンビの出現で崩壊した世界で、学校に立てこもる女子高生たちをかわいらしく描いた漫画・アニメ『がっこうぐらし!』など、映画、ドラマ、アニメ、漫画を問わずゾンビ=ホラーという時代は終わり、変わり種が人気を集めている。

 シーラを演じたバリモアは、撮影前に「この話のポイントは何なの?」とプロデューサーであるヴィクター・フレスコ氏に質問したところ「結婚に困難はつきもの」という答えだったという。実際に演じてみて「夫婦がどのように結婚生活を続けていくか? というヒューマン要素を感じられる物語に引かれました。実は“ゾンビ”という要素で遊びながらも、人類の共通点である人間関係をテーマとしているところが、この作品の斬新な魅力なんです」と話している。

 フレスコ氏は、シーラとジョエル夫妻と同じく結婚25年目。同作でのゾンビの存在は、物語を構成する一つのツールだといい、「私はこれまで、家族や結婚に関する番組に関わってきました。あらためて結婚についての番組を作りたいと思ったときに、何か自分をエキサイトさせたい、何か大きな要素を入れたいと思ったのです。結婚生活ではお互いが共存しており、そこには忍耐と我慢が必要です。“ゾンビ”はそのことをコメディーとして描くための一つなのです」。

 かつてはホラー映画の象徴だったゾンビも、同作ではコメディーとして描くために必要な要素の一つ。変化する時代に合わせて“生きる屍”さえも日々進化していく。ゾンビが死なない本当の理由は、そこにあるのかもしれない。

関連写真

  • 『サンタクラリータ・ダイエット』はNetflixにて独占配信中
  • 『サンタクラリータ・ダイエット』はNetflixにて独占配信中

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索