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片渕須直監督によるアニメーション映画『この世界の片隅に』が、きょう10日発表の『第90回キネマ旬報ベスト・テン』で邦画第1位と、監督賞をダブル受賞したことが明らかになった。アニメーション映画が1位に選ばれたのは宮崎駿監督『となりのトトロ』(1988年)以来2度目、28年ぶり。監督賞にアニメーション監督が選出されるのは、今回が初となる。 片渕監督が6年の歳月をかけて作り上げた本作は、こうの史代氏の同名漫画を原作に、戦時下の広島・呉を舞台に大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性、すずを描いた物語。クラウドファンディングによる資金調達で製作され、昨年11月12日の公開時に63館だった上映館数は1月8日には177館まで増加、興行収入も累計11億円を突破するなど順調に記録を伸ばしている(すべて興行通信社調べ)。

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