新年がスタートし、飲酒の機会が増えた人も多いだろう。警察庁が5日に発表した資料によると、飲酒運転による死亡事故件数は、厳罰化などにより年々減少していたが、2016年は213件で前年より12件増加した。もし被害者になってしまったら、自動車保険の補償は受けられるのか? 今回は、当事者になった場合に加害側のどのような保険が使用できるのか解説していく。
■自賠責保険や対人・対物賠償保険が適用される
自動車やバイクを所有している人に加入が義務付けられている「自賠責保険」は、自動車事故で他人にケガを負わせたり、死亡させた場合に、被害者へ保険金が支払われるもの。“被害者救済”の観点から、運転者が飲酒運転をして起こした事故も対象となる。補償内容の同じ任意保険の「対人賠償保険」も同様だ。
また、他人の車や家、ガードレールなどを壊した場合の損害について補償する「対物賠償保険」も適用される。
反対に、飲酒運転事故で適用されない自動車保険としては、「人身傷害補償保険」「搭乗者傷害保険」などがある。いずれも、主に自動車搭乗中の事故で運転者や同乗者が受けた損害を補償する保険だが、飲酒運転など運転者の重大な過失によって生じたケガや死亡については、基本的に補償対象外となる。同乗者が受けた損害は補償されるが、ケースバイケースだ。
まとめると、「自賠責保険も任意保険も被害者が受ける損害は補償されるが、運転者本人への補償は対象外」ということ。“飲んだら乗るな!”が基本だが、万が一に備えて頭に入れておこう。
<記事/江原さとみ>
ファイナンシャル・プランナー、FPオフィスなでしこ代表(http://www.fp-nadesiko.com/)。システムエンジニアとして働きながらFP資格を取得。その後の証券会社や生・損保代理店での勤務経験を活かし、セミナーや執筆、個人相談など積極的に活動している。「お金の話を身近に、わかりやすく」がモットー。
<監修/SAKU>
>><ドライバーの満足度を知る>オリコン自動車保険ランキング
>>【交通事故】過失割合の仕組みとは? 賠償金への影響もあわせて解説
■自賠責保険や対人・対物賠償保険が適用される
自動車やバイクを所有している人に加入が義務付けられている「自賠責保険」は、自動車事故で他人にケガを負わせたり、死亡させた場合に、被害者へ保険金が支払われるもの。“被害者救済”の観点から、運転者が飲酒運転をして起こした事故も対象となる。補償内容の同じ任意保険の「対人賠償保険」も同様だ。
また、他人の車や家、ガードレールなどを壊した場合の損害について補償する「対物賠償保険」も適用される。
反対に、飲酒運転事故で適用されない自動車保険としては、「人身傷害補償保険」「搭乗者傷害保険」などがある。いずれも、主に自動車搭乗中の事故で運転者や同乗者が受けた損害を補償する保険だが、飲酒運転など運転者の重大な過失によって生じたケガや死亡については、基本的に補償対象外となる。同乗者が受けた損害は補償されるが、ケースバイケースだ。
まとめると、「自賠責保険も任意保険も被害者が受ける損害は補償されるが、運転者本人への補償は対象外」ということ。“飲んだら乗るな!”が基本だが、万が一に備えて頭に入れておこう。
<記事/江原さとみ>
ファイナンシャル・プランナー、FPオフィスなでしこ代表(http://www.fp-nadesiko.com/)。システムエンジニアとして働きながらFP資格を取得。その後の証券会社や生・損保代理店での勤務経験を活かし、セミナーや執筆、個人相談など積極的に活動している。「お金の話を身近に、わかりやすく」がモットー。
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2017/01/07