自動車を運転する上で必要となる自動車保険。車を保有するドライバーにとって、保険料は自動車税とともに大きなランニングコストになる。現状よりも上がるとしたら、どのようなタイミングが考えられるのかおさらいしておこう。
■事故を起こして保険を使ったとき
自家用車の自動車保険は「ノンフリート等級制度」に基づき事故歴に応じて保険料が決まる仕組みになっている。等級は1〜20に区分されていて、最初は6等級から始まり、保険を使用する事故がなければ次年度に1等級上がる。無事故で等級が上がるほど保険料の割引率は高くなり、支払額は安くなる。
一方、事故を起こして保険金が支払われた場合は、次年度に3等級下がって割引率が低くなる。交通事故ではなく、盗難や台風、洪水、高潮などによって主に車両保険の保険金を受け取った場合は1等級下がり、こちらもその分、次年度の割引率が低くなる。
ちなみに、同じ等級でも「事故有の契約者」と「無事故の契約者」では割引率が異なる。例えば、12等級のドライバーが事故を起こし、次年度に9等級となった場合は、22%になる。同じ9等級で無事故のドライバーは43%なので、21%もの開きがあるのだ。この事故有の割引率は3年間(1等級ダウン事故なら1年間)続く。
■車両料率クラスが上がったとき
実は、自動車は型式ごとに保険料率が設定されている。これは「車両料率クラス」といい、事故率の高低によって9段階に区分、事故率が高い型式ほど保険料も高くなる仕組みだ。「盗難が多い」「修理費が高額になりがち」といった型式も保険料は高くなる傾向がある。毎年見直されるので、自分が1年間無事故であっても、型式ごとの実績が変われば保険料が高くなることもある。
車を持っている限り、自動車保険料は不可欠な支出となる。その仕組みは、必ずおさえておきたいところだ。
<記事/江原さとみ>
ファイナンシャル・プランナー、FPオフィスなでしこ代表(http://www.fp-nadesiko.com/)。システムエンジニアとして働きながらFP資格を取得。その後の証券会社や生・損保代理店での勤務経験を活かし、セミナーや執筆、個人相談など積極的に活動している。「お金の話を身近に、わかりやすく」がモットー。
<監修/SAKU>
>>保険見直し前に… 商品内容の充実度で選ばれた「自動車保険」ランキング
>>“自動車保険料”おさえたい人は要確認! 主な「割引」と「適用条件」
■事故を起こして保険を使ったとき
自家用車の自動車保険は「ノンフリート等級制度」に基づき事故歴に応じて保険料が決まる仕組みになっている。等級は1〜20に区分されていて、最初は6等級から始まり、保険を使用する事故がなければ次年度に1等級上がる。無事故で等級が上がるほど保険料の割引率は高くなり、支払額は安くなる。
一方、事故を起こして保険金が支払われた場合は、次年度に3等級下がって割引率が低くなる。交通事故ではなく、盗難や台風、洪水、高潮などによって主に車両保険の保険金を受け取った場合は1等級下がり、こちらもその分、次年度の割引率が低くなる。
ちなみに、同じ等級でも「事故有の契約者」と「無事故の契約者」では割引率が異なる。例えば、12等級のドライバーが事故を起こし、次年度に9等級となった場合は、22%になる。同じ9等級で無事故のドライバーは43%なので、21%もの開きがあるのだ。この事故有の割引率は3年間(1等級ダウン事故なら1年間)続く。
■車両料率クラスが上がったとき
実は、自動車は型式ごとに保険料率が設定されている。これは「車両料率クラス」といい、事故率の高低によって9段階に区分、事故率が高い型式ほど保険料も高くなる仕組みだ。「盗難が多い」「修理費が高額になりがち」といった型式も保険料は高くなる傾向がある。毎年見直されるので、自分が1年間無事故であっても、型式ごとの実績が変われば保険料が高くなることもある。
車を持っている限り、自動車保険料は不可欠な支出となる。その仕組みは、必ずおさえておきたいところだ。
<記事/江原さとみ>
ファイナンシャル・プランナー、FPオフィスなでしこ代表(http://www.fp-nadesiko.com/)。システムエンジニアとして働きながらFP資格を取得。その後の証券会社や生・損保代理店での勤務経験を活かし、セミナーや執筆、個人相談など積極的に活動している。「お金の話を身近に、わかりやすく」がモットー。
<監修/SAKU>
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2016/12/28