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吉田羊と4人の俳優のチームワークから生まれる傑作 ドラマ『コールドケース 〜真実の扉〜』

 女優の吉田羊主演、世界中で大ヒットした海外ドラマ『コールドケース』の日本版が、WOWOW25周年記念企画『コールドケース 〜真実の扉〜』として22日より放送開始された(毎週土曜 後10:00、全10話)。放送に先駆けて行われた第1話完成披露試写会の舞台あいさつで吉田は「世界に誇れるドラマができた」と胸を張った。その自信はどこから?

WOWOW『連続ドラマW コールドケース〜真実の扉〜』メインキャスト(左から)光石研、三浦友和、吉田羊、永山絢斗、滝藤賢一 (C)ORICON NewS inc.

WOWOW『連続ドラマW コールドケース〜真実の扉〜』メインキャスト(左から)光石研、三浦友和、吉田羊、永山絢斗、滝藤賢一 (C)ORICON NewS inc.

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 吉田「キャストもスタッフも一人残らず、同じ志、同じゴールに向かって走っている――そう感じられることが、こんなにも楽しく、幸せなものなのか、とつくづく実感した現場でした。ものすごく居心地がよかったんです。俳優としても、役を演じていても、お互いをリスペクトして前に進んでいける関係を築くことができました。連続ドラマ初主演(撮影時)だった私が、肩の力を抜いて思いっきり演じることができたのは、捜査チームのメンバーあってのことだと、感謝しています」。

 同ドラマは、オリジナル版の脚本を、日本ならではの時代背景や情感を生かして書き換え、緻密に再構成。舞台を米フィラデルフィアから神奈川に移し、主人公の女性刑事とその捜査チームが毎回、未解決事件の真相を解明していく。

 吉田が演じるのは、強い正義感でチームを率いる石川百合(警部)。チームメンバーは、百合の相棒となる高木信次郎(巡査部長)に永山絢斗、百合の同僚・立川大輔(警部補)に滝藤賢一、豊富な捜査経験でチームを支える金子徹(警部補)に光石研、百合たちのチームを束ねる指揮官・本木秀俊(警視)に三浦友和が顔をそろえる。監督は『SP』シリーズの波多野貴文氏が務めた。

 時に悲しく、時に残酷な事件の真相を通して、人の心の機微や深淵をのぞく重厚な人間ドラマ。撮影も決して楽な仕事ではなく、むしろ過酷だったと思われるが、ひと度、メインキャスト5人が集まれば、その仲の良さ、楽しい現場の雰囲気は、周囲の目にも明らかだった。

■撮了後は「コールドケース・ロス」に? 充実した現場を振り返って

【滝藤】羊さんとは何度も共演させていただいてるので、僕は全幅の信頼を寄せています。僕も早く、WOWOWで主役がやりたいな、という悔しい気持ちも少しありつつ、皆さんのおかげで、いろいろ引き出していただいたな、と感謝しています。羊さん以外の方とは、ほぼ初共演でしたが、絢斗くんはヤンチャなイメージそのままでしたね(笑)。

【永山】僕は一番年下でしたが、このチームに入れて、すごくぜいたくな経験をさせてもらいました。最初はガチガチに緊張していましたが、スタッフも皆、同じ方向を向いている感じが心地よかったですね。皆さんの圧倒的なお芝居を見て、めちゃめちゃ一生懸命やらないとヤバイ、超本気出さないと、と気合い入っていました。

【吉田】でも、絢斗くん、撮影途中でつながりも考えずに髪を切ってきたことがありましたよね(笑)。明らかに誰が観てもつながっていないってわかるくらいなのに、本人は「大丈夫ですよね」って。「いや、大丈夫じゃないから」って総ツッコミ。ヤンチャでした。

【滝藤】友和さんはもちろんいい意味で、厳しい方だと思っていましたので、本当に大きな心で受け止めてくれて下さったな、と。

【三浦】みんなそう言うんだよ。年取った俳優はほめるところがないから。俺も若い頃、そう言ったもん(笑)。

【吉田】私もイメージが変わったのは、三浦さんでした。誰とでも対等にお話ししてくださるし、飲みに行けば話題も豊富ですし。飲み会で突然、「1分自己紹介タイム」と言い出して、急な無茶振りでしたけどすごく盛り上がって、皆の距離が近づいた気がしました。こんなにも現場を楽しくすること、人を面白がらせることが好きな方だということを知ることができてうれしかったです。

【永山】光石さんは…道化師みたいな感じでしたよね。撮影中、たまたま5人全員の差し入れが重なった日があったんですが、光石さんの品だけ到着が遅れて…。

【滝藤】あったね。光石さんだけ『いま、向かっているから』と、すごく慌てて。

【吉田】慌てれば慌てるほど、ほかの4人が差し入れしているのを見て、後から発注したんじゃないかと、かえって疑われていましたよね(笑)。真相は光石さんもその日、九州からお取り寄せした極上のアップルパイを差し入れようと手配されていたんです。

【三浦】ようやく到着したアップルパイは切って食べなきゃいけなくて。こういうのは現場に向いていない、差し入れするなら一人1本ずつだ、とイジられていましたね。

【光石】いやいや、50本は頼めなかったです。大変だったんですよ、あの日は(笑)。でも、最高の仲間でしたよ。おもんばかってくれるというかね。自分のことより、他人のことを考えてくれる温かい現場だったんです。3ヶ月半、多い時には週に5、6日撮影があったので、クランクアップして明日からもう皆に会えないんだ、と思ったら寂しくなっちゃって。コールドケース・ロスになりました。

【吉田】楽しかったですね。

■オリジナル版のファンも満足 日本の刑事ドラマファンには「新鮮」

 『コールドケース』といえば、事件発生当時の回想シーンも見どころ。日本版では、太平洋戦争や阪神淡路大震災、さらに国中を震撼させた歴史的事件を感じさせるテーマも取り上げている。各話のテーマや時代設定に応じて、カメラやレンズを使い分け、時代の空気感を再現。回想シーンに流れるBGMにも、オリジナル版同様に事件当時の楽曲を使用している。

 三浦も「日本の刑事ドラマとしては、いままでにないスタイルで、新鮮に観ていただけるんじゃないかな。日本のエッセンスがいっぱい入っているし、日本の土壌を生かしたとてもすてきな作品ができたと思っています」と太鼓判。「世界に誇れるドラマができた」と語っていた吉田は「世界中の人に観ていただきたい」と話していた。

 ドラマ『コールドケース 〜真実の扉〜』はWOWOWプライムで放送中。10月29日(前10:00)に第1話の再放送あり。

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