TBS系で18日(日)と10日(月・祝)の午後9時から、2夜連続特別企画 橋田壽賀子ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(渡鬼)が放送される。昨年2月放送のスペシャル以来、1年半ぶりの新作で、今回も岡倉家5姉妹の現在の暮らしぶりを、前後編で計4時間のボリュームで描く。今回は、いまや行列ができる人気の中華料理店「幸楽」で40年以上も店を切り盛りしてきた五月(泉ピン子)が孤立するところから始まる。
1990年にTBSの開局40周年を記念して誕生した同ドラマ。東京・新宿区の曙橋付近に店を構える「幸楽」は、初代店主・小島幸吉(佐藤英夫)が屋台から興した店で、第2シリーズ(1993年4月〜94年3月)から店舗が古い木造から鉄筋のビルに変わった。2階は3世代2世帯が住める広い住居になっている。
実は、幸楽の店舗及び住居スペースのセットは、第2シリーズから23年間、一貫して同じセットを使っている。『渡鬼』は93年より1年おきにシリーズが組まれてきたが、撮影がない時はバラして倉庫に保管。撮影中は、毎週木曜日が幸楽と小島家のシーンの撮影とだいたい決まっており、前夜から大道具担当がセットを建て込み、装飾担当がテーブルや椅子などを並べて…、という作業が繰り返し行われ、継承されてきた。
その幸楽のセットも今回のスペシャルの前半で見納め。泉も「世代交代は仕方がないけど、長い間親しんできた店が改装で変わってしまうのは寂しいですね」と名残惜しそうにしていた。後半の最後には改装した新セットがお目見えする。
『渡鬼』は99%ロケをしない“スタジオドラマ”として、いまや稀有な存在となっている。5姉妹が暮らすそれぞれの家のリビングやキッチンのシーンが多いので、あまり気にして観ることがなかったかもしれないが、公園や路地もすべてセット。その代わり、“いかにもセット”に見せない現場の工夫やこだわりも『渡鬼』の唯一無二な存在感に欠かせない要素だ。
物語は、店舗を改装するという大事な話も全く相談されず、すべてが決まったあとに知ることになった五月は怒り心頭。娘の愛(吉村涼)に親子の縁を切るとまで言うが、「皆から嫌われていることがわかっていない」という彼女の一言に、強いショックを受ける。
1990年にTBSの開局40周年を記念して誕生した同ドラマ。東京・新宿区の曙橋付近に店を構える「幸楽」は、初代店主・小島幸吉(佐藤英夫)が屋台から興した店で、第2シリーズ(1993年4月〜94年3月)から店舗が古い木造から鉄筋のビルに変わった。2階は3世代2世帯が住める広い住居になっている。
実は、幸楽の店舗及び住居スペースのセットは、第2シリーズから23年間、一貫して同じセットを使っている。『渡鬼』は93年より1年おきにシリーズが組まれてきたが、撮影がない時はバラして倉庫に保管。撮影中は、毎週木曜日が幸楽と小島家のシーンの撮影とだいたい決まっており、前夜から大道具担当がセットを建て込み、装飾担当がテーブルや椅子などを並べて…、という作業が繰り返し行われ、継承されてきた。
その幸楽のセットも今回のスペシャルの前半で見納め。泉も「世代交代は仕方がないけど、長い間親しんできた店が改装で変わってしまうのは寂しいですね」と名残惜しそうにしていた。後半の最後には改装した新セットがお目見えする。
『渡鬼』は99%ロケをしない“スタジオドラマ”として、いまや稀有な存在となっている。5姉妹が暮らすそれぞれの家のリビングやキッチンのシーンが多いので、あまり気にして観ることがなかったかもしれないが、公園や路地もすべてセット。その代わり、“いかにもセット”に見せない現場の工夫やこだわりも『渡鬼』の唯一無二な存在感に欠かせない要素だ。
物語は、店舗を改装するという大事な話も全く相談されず、すべてが決まったあとに知ることになった五月は怒り心頭。娘の愛(吉村涼)に親子の縁を切るとまで言うが、「皆から嫌われていることがわかっていない」という彼女の一言に、強いショックを受ける。
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2016/09/18