• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
  • ホーム
  • 趣味
  • メイド衣装で“世界征服”を目指す異色バンド「“萌え”は世界共通語」
ORICON NEWS

メイド衣装で“世界征服”を目指す異色バンド「“萌え”は世界共通語」

 “バンド×メイド”のコンセプトのもと、2013年に活動をスタートしたBAND-MAIDがミニアルバム『Brand New MAID』でメジャーシーンに進出した。メイド姿のビジュアルと本格的なハードロックサウンドによって海外でも大きな注目を集めている彼女たちは、本作をきっかけに日本の音楽シーンでも知名度を上げることになりそうだ。今回、ORICON STYLEではそんなBAND-MAIDにインタビューを実施。バンドの成り立ち、海外での活動、新作『Brand New MAID』の制作などについて語ってもらった。

ORICON STYLEのインタビューに応じたBAND-MAID(写真・草刈雅之)

ORICON STYLEのインタビューに応じたBAND-MAID(写真・草刈雅之)

写真ページを見る

■ワールドワイドな“お給仕”増加 海外のご主人様、お嬢様の熱気

――BAND-MAIDのコンセプトは、MIKUさんの考案なんですよね?
【MIKU‐小鳩ミク‐(Gt&Vo)】 そうです。もともとは音楽をやりたいと思って熊本から上京したんですが、秋葉原のメイド喫茶で働いているときに「かわいいメイド服で、かっこいい曲をやったらおもしろいんじゃないかな」って思って。「バンドでメイド、“BAND-MAID”だ!」って思い付いたのがきっかけですね。ただ、最初はここまでハードな音楽性になるとは思ってなかったんですよ。

――メイド姿の可愛いビジュアルと本格的なハードロックサウンドのギャップですよね。
【MIKU】 そうですね。見た目がこうだと「演奏も可愛い感じなのかな」って思われることがどうしても多いんです。でも、それは私たちとしてはプラスだと思っていて。
【SAIKI】 “見てろよ”感ですね(笑)。
【MIKU】 音を鳴らした瞬間に、会場にいる方が「あっ!」という顔をすると「よし!やった!」って思いますからね。「ちょっとナメてたでしょ?」って。
【SAIKI】 小鳩って、アウェイだと生き生きしてるんですよ(笑)。

――ライブのスタイルも個性的ですよね。ライブを“お給仕”、オーディエンスを“ご主人様、お嬢様”と呼ぶっていう。
【MIKU】 ライブに来てもらうことを「ご帰宅」って言っていて、MCでも「おかえりなさいませ」って言ってるんですよ。コール&レスポンスも“萌え萌え”だから、アウェイの会場だと「えっ?」ってなることもあって。いきなり“萌え萌え”とは言ってくれないですからね、なかなか。
【SAIKI】 最初の頃はすごく引かれることもあって(笑)、萌え萌えなMCをやめてた時期もあったんです。でも、やっぱり物足りなくて。MCが萌え萌えのほうが、演奏とのギャップが生まれますからね。音楽性もお給仕のやり方も、この3年間でずっと練ってきましたからね。“メイドがバンドをやる”っていうのはありそうでなかったスタイルだと思うし、入り口は広いと思うんですよ。見た目で興味を持ってくれる方もいれば、音楽から入ってきてくれる方もいますから。

――最近では海外でも急激に知名度が上がっていますね。
【MIKU】 BAND-MAIDを始めたときから世界を見据えていたので、3月末のシアトルでのお給仕(3月27日にアメリカ・シアトルで開催されたイベント「Sakura-Con」出演)でようやく第一歩が踏み出せたかなって。
【AKANE ‐廣瀬茜‐(Dr)】 海外のお給仕はすごく楽しいですね。「何だろう、この盛り上がりは?」という感じもあるんですよ。
【KANAMI‐遠乃歌波‐(Gt)】 あれを経験できたのは嬉しかったですね。
【MIKU】 海外のご主人様、お嬢様の熱気は本当にすごくて。“萌え萌え”のコール&レスポンスも、すごく大きい声で返してくれるんです。日本のカルチャーを紹介するイベントだったこともあると思うんですけど、本当に嬉しかったですね。“萌え”は世界共通語だなって思いました。

■世界中どこに行っても「知ってるよ」って言われるようになりたい

――メジャー第1弾となるミニアルバム『Brand New MAID』はこれまで以上にハードなロックサウンドが体現されていますが、どんなテーマで制作されたんですか?
【SAIKI】 3年間の集大成でもあり、新たなスタートにもなる1枚にしたいっていうのが大まかなテーマだったので、これまでリリースしてきた3枚(1stミニアルバム『MAID IN JAPAN』、1stシングル「愛と情熱のマタドール」、2ndミニアルバム『New Beginning』)のそれぞれの良いところを詰め込みたいと思っていました。ずっと応援してくれているご主人様、お嬢様も楽しめるし、初めて聴く方も楽しめるような……。欲張りですね(笑)。

――衣装へのこだわりも教えていただけますか?
【MIKU】 この衣装はそれぞれのキャラに合わせてるんですよ。たとえばKANAMIは、お嬢様風の衣装なんですが、中身もホントにフワフワしてるんです。休日は代官山で読書でしょ?
【KANAMI】 それが趣味です(笑)。
【MIKU】 SAIKIは御覧の通り、女王様ですね。網タイツを履いてたり、妖艶なイメージもあるし。最初はエプロンを着ける予定だったんですけど、ポイッ!ってされました(笑)。AKANEちゃんは元気でパワフルな感じです。ボーイッシュな雰囲気。
【SAIKI】 で、MISAちゃんはもはやメイドじゃなくなってる(笑)。
【MIKU】 殺し屋かマフィアだね(笑)。ふだんも喋らないし、ステージドリンクもお酒だし。
【MISA(Ba)】 ウイスキーを飲んでます。
【SAIKI】 MIKUは……ぶっ飛んでますね。自分で“小鳩”って呼んでるくらいだから(笑)。

――5月の後半にはロンドンで行われるモダンポップカルチャーイベント『MCM COMIC CON』に出演、さらに10月にはメキシコでの公演も行われるなど、活動の規模はさらに広がりそうですね。
【MIKU】 そうですね! YouTubeで公開している動画を見てくれているのも、アメリカが1番多くて、2番が日本、3番がメキシコなんです。最初は「え、メキシコ!?」って思いましたけど(笑)。
【KANAMI】 もっともっといろんな国に行きたいですね。
【MIKU】 そうだね。世界中どこでも「BAND-MAID? 知ってるよ」というふうにしていきたいなって思っています。
【SAIKI】 それが“世界征服”ですね。もっといろんなフェスにも出たいし、キャラの濃いバンドを集めた企画もやってみたいなって。
【AKANE】 BAND-MAIDフェスだね。

(文/森朋之)

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索